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徒然日記一覧 
2009年12月31日(木) 
 「新」の年が暮れます

▲〆縄飾り、今年も島田工芸社さんから届けていただきました。
歴史的な政権交代を果たした2009年。日本漢字能力検定協会の不祥事はさておき、今年の漢字は「新」に。政治の「新」、スポーツ界の「新」、インフルエンザの「新」、そして制度の「新」などから選ばれたそうです。何といっても、民の力による「一新」が今年のトップ・トピックスです。「温故知新」ということも噛み締めつつ、新たな時代の幕開けを確かなものにしたいと切望します。「人民の、人民による、人民のための政治たれ!」と声を大にしたい。民意が尊ばれる政治の営みこそが、政権交代の意義であると想うからです。生き続けたい、働き続けたい、安心して老いたい、子どもを大事にしたい、基地のない平和な島に暮らしたい、地球が永遠でありたい、そんな民意に応える確かな政治を創造したいと想います。国の政治においても、地方の政治においても…。
28日、役所での仕事納めは、商店街活性化条例の検討委員会となりました。商店会連合会など商工団体からの議会陳情を受けて、議会内に設置された任意の検討会です。年明けに条例素案の最終検討を行うとともに、条例が期待する効果等について意見交換することになります。
29日は川中島バスでの仕事納め。とはいえ、バス交通に休みはありませんし、高速バスをはじめ「稼ぎ時」のシーズン、安全を祈念しながらの激励となりました。現在、パブリックコメントが実施されている「市民の暮らしを支える長野バス交通プラン」、バス専用レーンでの路線バス運行の増便などについて社長らと意見交換。長野電鉄屋代線の存続を含め、2010年は「公共交通再生元年」にしたいものです。
やり残したことをチェックしながら、暮れていく2009年。反省ばかりの年末です。それでは皆さん、良いお年を!
2009年12月24日(木)
12月議会が閉会&メリー・クリスマス

▲娘たちから届いたクリスマスカード

▲地元小市の「カットハウス・ひこうせん」さんのイルミネーション。県道沿いで目を引きます。マスターの了解をもらっての掲載です。ホントはもっとゴージャスなのですが…。
12月市議会定例会は24日、総額で31億6400万円余の一般会計補正予算案など市側から提出された135議案を原案通り可決し閉会しました。最終日には、22日に任期満了となった立岩睦秀教育長の後任の教育委員に長野高専名誉教授の堀内征治氏を任命する人事案などが新たに提案、議会は賛成多数で同意しました。堀内氏は現在、市民会館建設検討委員会の委員長を務めていることから、「建設検討委員会を軽視することになるのでは」との意見もありました。実質、教育長含みとなる人事案、私は義務教育課程への識見という観点から「大丈夫なのかな」という想いがあったものの、同意しました。
さらに、追加議案で3600万円の一般会計補正予算案が提案され可決しました。太陽光発電システム設置への補助金を増額するもので、今年度総額で9600万円となります。今年は12月までに486件の申請があり、例年の5倍近い申請となっています。
市民会館建て替え問題で、市民から寄せられた意見に対する「市の考え方」が会派に示されました。市民会館に関するものは276人の市民から提出された971件の意見を386項目に整理、これを耐震対策や基本理念、規模・機能、財源の確保、建設場所など11の課題にまとめたものです。「市民サービスの向上や芸術文化活動の拠点としての整備を考えると、耐震改修よりも建て替えがコスト的にも優位」とする「考え」が打ち出されています。内容は改めて吟味した上で報告したいと思いますが、建設検討委員会は年明け1月4日に提言書を市長に提出、7日には第一庁舎の建て替えや市民会館の建設地を含めた基本方針を議会会派に示すとの日程も明らかになりました。年末年始、できるだけ多くの市民の意見を聴きながら、対応方をまとめたいと考えています。
さてさて、
Merry X’masです。娘たちからはクリスマスカードと東京でのパーティの様子がメールで届きました。東京のパーティは娘二人で開いたもの、彼氏はいないのか?と「ホッ」と安心するものの、若干複雑です。子どもたちが一緒でないイブは初めてなんですね。「やっぱりさみしいね」と妻と話しながら、我が家も娘たちもパエリアと手づくりケーキでのパーティとなりました。
2009年12月20日(日)
劇団四季の「アンデルセン」

▲劇団四季「アンデルセン」パンフレットから
強烈な寒気団の到来で、この時期にしては久々に雪かきに追われる毎日です。皆さん、ご自愛ください。20日夜、県民文化ホール(ホクト文化ホール)で上演された劇団四季の「アンデルセン」を妻と一緒に観てきました。S席8,000円です。四季としては全国公演の千秋楽となるもので、長野市出身の長橋礼佳(あやか)さんが女性アンサンブルで出演しています。長橋さんが僕の長女つながり(小・中の同級生)もあっての観劇となりました。19世紀にデンマークで生まれた童話作家アンデルセンの青春時代を描いた作品で、「みにくいあひるの子」や「親指姫」、「裸の王様」といった代表的な童話が劇中に盛り込まれ、「人魚姫」が締めくくりとなります。多彩なダンスに本格的なクラシックバレエが見どころでした。子どもの頃に親しんだ童話が美しいバレエと楽しい歌と踊りに再現され、やさしく、ほのぼのとした癒しの時間を過ごすことができました。長橋さんはとても素敵でした。どんどん活躍してもらいたいものです。
 [劇団四季のウェブ] http://www.shiki.gr.jp/applause/andersen/index.htmll
ところで、最近の舞台は、みんなピン・マイクを使うんですね。先だって観た宝塚公演もそうでした。昔のことを知っているわけではありませんし、頓珍漢な事を言っているのかもしれませんが、「演劇・舞台は地声で勝負」の印象があるものですから、何となく時代の変遷を感じてしまいます。今回の公演はPAとスピーカーなど、すべて持ち込みで行われていました。音響に課題があるとされている県民文化ホールですが、PA、スピーカー持ち込みでも、迫力ある音響っていう点では、「どうなのかな」ってところです。専門的なことはわかりませんが、大ホールと中ホールでも音響効果が違うという話を聴きました。市民会館建て替えにあたっての議論でも、音響効果がポイントの一つになっています。集会機能を持つ音楽専用ホールと演劇用の小ホールという検討が進む市民会館、規模や機能面で一定の方向性が出されつつありますが、専門的なことが未だ分からずじまい…。どなたかレクチャーお願いします。
2009年12月17日(木)
「おごらず、高ぶらず、謙虚に、誠実に」

▲我が家の庭、サザンカに積もった雪

これは、一般質問の最終日、マニフェストの実現に関連しての市長答弁。「おごらず、高ぶらず、謙虚に、誠実に市政に臨む」と。ほんとにそう願いたいものです。9日から14日までの代表質問・一般質問での論点・トピックスを「その1」「その2」でまとめました。「その3」は地域公共交通の再生で準備中です。
今朝の信濃毎日新聞に昨日の長野市民会館建設検討委員会・第7回会合での議論が報道されました。メインホールは「集会機能にも配慮した音楽ホール」で1300~1500席の規模に、演劇を想定するサブホールは300席程度で検討されてきたものが「小さすぎる」との意見を受け、引き続き検討することになったようです。次回の22日は市長への報告案を詰める段階ともされました。この報道を見て、「今はまだ、建て替えの是非について議論している段階ではないのか?市民の意見はどのように集約されたのか?結局のところ、建て替えありきではないか?」と受け止めた市民が多いのではないでしょうか。昨日いった床屋さんでは「市長は白紙っていうけど、結局、色々言ったって建て替えになるんでしょう。必要な施設だとは思うけど、もっと説明してもらいたいね。ガツンとやってよ、布目さん」との意見を投げかけられました。
「現施設の耐震改修」を求める署名活動が市民グループによって始められたことも報道されました。『12月議会の論点・トピックス(その1)…第一庁舎・市民会館建て替え問題』にも書きましたが、これではますます市民とのギャップも広がるし、議会内の認識とのギャップも広がってしまうのではと思います。「謙虚で誠実な市政運営」と離れていくことが大変懸念されます。

議会内でも、第一庁舎・市民会館問題を集中的に協議・検討する“場”が必要なのではないでしょうか。12月議会は24日で閉会となります。1月から2月を見据えて、この議会中に、任意的な検討会なり、道筋をつけられるようアクションを起こす必要があります。
今朝は一面の銀世界となりました。スタッドレスに取り換えておいて正解です。19日にスキー場開きを控える市内のスキー場には“恵みの雪”になるといいですね。今、議会は常任委員会で付託された議案を中心に審査中です。今日・明日の2日間は所属する建設企業委員会です。

2009年12月4日(金)
「安心・安全が市民の心に響く長野市政を」…鷲沢市長に重点政策・施策で予算要望

▲予算要望書を市長に手渡す市民ネット・池田清市議と布目です。後ろは酒井副市長。

4日、鷲沢市長に平成22年度予算編成にあたっての重点政策・施策の予算要望書を提出、約1時間にわたって意見交換しました。従来の予算要望では、部局ごとに課題を整理してきましたが、今年は11の重点政策に課題を整理し、そこにつながる重点施策として60項目を要望しました。予算要望は「あれも、これも」と百貨店方式で総花的になってしまうのですが、市長の選挙時のマニフェストを睨みつつ、二人で構成する市民ネットとしては、会派としての政治・政策スタンスをも打ち出したいとの思いから、形式を変えてみました。したがって、施策を網羅するものではなく、継続的に進められている施策についてはなるべく省略し、発想の転換、重点の置き方の転換、緊急度などが求められる課題を中心に「限定的」にまとめたものになっています。完成形ではありませんが、より進化させたいと考えています。
タイトルは「平和を希求、人権を尊重、自治を実現。安心・安全が市民の心に響く長野市政を」。11の重点政策は次の通り。詳しくは本編ページの要望書を参照(こちら)してください。

 1.   環境都市・ナガノを世界に発信。

 2.   都市内分権は地域主権の観点から官主導から民主導に転換。

 3.   「効率・採算」から「市民必要度・満足度」を基本にした行財政改革を。

 4.   市有施設の再生・再構築へ。ハード・ソフト両面から見直す。

 5.   安定した雇用、安心できる福祉を最大の課題とし、長野市独自の暮らし支援策=セーフティネットを用意し、市民生活を護る。

 6.   子育ち・子育てに夢を、地域・行政を挙げて応援。

 7.   歩いて暮らせるまちづくり、歩行者優先・公共交通優先のまちづくりへ。

 8.   中山間地域=田舎の原風景を残し、続けられる農業・林業を。

 9.   いのち、ライフラインを護る。

 10. 豊かであり続ける自然とホスピタリティを活かす。

 11. 人権都市ながのへ、そして市役所に活力を。

市長は「基本的にしっかり受け止めて予算編成に活かしたい」と述べる一方、「これはどうかな?という課題もある」として、「利用者負担増の凍結を含む見直し」「市民会館建て替えに関しての合併特例債の活用」「子ども部の創設」「保育園の民営化」などを挙げ、「やらざるを得ないものもあるし、検討を続けているものもある」としました。
僕からは、利用者負担の見直しでは、がん検診などの健康にかかわるサービスや少年科学センターや博物館など子どもたちの教育・子育てに関するサービスなどは放課後子どもプランの無償化と同様、負担増を求めないよう強く求めました。また地域公共交通の再生では、「やめるわけには無論いかないが、国の支援の見通しや実際の利用促進など率直に言って困っている状況。なかなか先が見えない」と述べる市長に対し、市の財政支援について例えば「歳出の1%枠」といった大枠を定め、取り組みを促進する必要があると求めました。さらに消防の広域化を巡っては、「全体的にまとまらないのでは」との市長自身の見通しを示しつつ、東北信地区の市町村長レベルの協議や一定の方向性を導き出しつつある現状について、かなり詳細に聴くことができました。
全体的には、かなり雑談に近いというか本音での意見交換となりましたが、雑談から生まれる知恵もありますから、「まぁー良し」としましょう。いずれにせよ、市民ネット・会派として「予算要望事項」の実現に向けてしっかりと取り組んでいきたいと思います。予算要望の内容についてご意見ください。

2009年12月3日(木)
12月市議会が始まりました…市長の所信表明から+11/30臨時市議会

12月3日、24日までの会期で議会が始まりました。総額31億6400万円余のH21年度一般会計補正予算案をはじめとする129の議案が提案されました。内108件は条例議案で、なおその内97件が信州新町、中条村との編入合併に伴う関連議案です。
市長は冒頭の所信表明で10月の市長選挙に触れ「選挙の結果が僅差であったことについては真摯に受け止め、今後の市政運営に当たっていかなければならない」とし「真摯さ」を強調するとともに、喫緊の最重要課題である「中山間地域の活性化」と「公共交通機関の活性化」に3期目の大きな目標としてとして全力を挙げるとしました。政治姿勢として打ち出した「市民党の立場」「みんなの声が『ながの』をつくる」というスタンスに真摯でかつ謙虚であってもらいたいものです。
「所信表明」での他のポイントをいくつか挙げます。
◆国の
事業仕分け自体は、有効な手法の一つではあろうが、地方行財政への影響が大いに懸念される。「地域主権」の理念を違えることなく、制度の創設や見直しは地方の実態に即したものとし、新たな財政負担を地方に転嫁することのないよう強く望む。
◆中山間地域を新たな雇用を創り出し、
儲かる場所、生活できる場所にしなければならない。
◆利用者減少に歯止めがかからない
公共交通を「都市のインフラ」として持続可能なシステムに再構築しなければならない。
◆10月から導入した
家庭ごみ処理有料化は、一時混乱もあったがおおむね順調にスタート。
◆三菱電機長野工場跡地内に東部地区の
新たな消防分署を設置し、救急車等が5分以内に到着できるエリアを拡大。
利用者負担の見直しは、経済的弱者、高齢者などへの配慮や家計への影響その他の政策判断の要否を含めて検討し、十分な説明を行いながら進める。
◆14年間据え置いてきた
水道料金の見直しは、上下水道事業経営審議会に見直しを諮問し審議中。
都市内分権は、“地域のやる気”が喚起される制度に育てていくことが重要。区長委嘱問題は、移植取りやめの方向性は堅持ししつつ、行政連絡区の設置と区長へのバッジ貸与にかかる規則を制定するともに区長に市長メッセージを伝達する。
第一庁舎・市民会館は、「両施設を建て替えるか否か」については、①費用対効果を考慮しきちんとした耐震対策②エネルギー効率のよい施設③市民サービスの向上④財政面を熟慮して判断することが肝要であるとし、「今後、市民の意見、市民会議で出された意見を分析し、建設検討委員会からの意見や現在検討を進めている規模・機能などの具体的な構想などを総合的に検討し、来年1月には基本方針を議会に示し相談する。2月初旬には最終決定したい」
マスコミでは僅差の選挙と市民会館問題をクローズアップしています。僕は、個々の課題はともかく、全体的に
「平坦だなぁ」と思いながら聴きました。実務家タイプの市長としては、施策展開にウェイトをおきたいらしい。「市民満足度を高めメリハリの利いた予算編成」という表現がありましたが、変革に向けたメリハリの利いた所信表明を期待したいものです。
12月議会の論点…。9日から14日が代表質問・一般質問で、15日から18日までが委員会審査となります。今議会は、鷲沢市長3期目の政治姿勢、市長選挙の評価、地域主権(政策転換する国と地方自治体との関係)、都市内分権、市民会館建て替え、地球温暖化対策、利用者負担、中山間地域の活性化などが論点となりそうです。この議会は個人質問がないため、調査・研究(というか勉強です)に没頭できそうです。昨日の2日は、公共交通対策特別員会で市内のバス交通や屋代線に実際に乗っての現場視察を行いました。川バスの運転手さんの車内案内には「こうでなくっちゃ!」と。屋代線では利用者の少なさに「これではなぁ~」と話しながら、遠足気分で市内を一周しました。公共交通の課題と対策に現場主義でしっかり取り組みたいものです。
ところで、今になっての報告となりますが、11月30日には、
注目の臨時市議会が開かれ、一時金の引き下げを柱とする職員の給与条例の改定が全員賛成で可決されました。焦点となったのが一時金の扱いで、一般職もさることながら市立高校の教職員の場合は県に準拠して-0.7月が提案されることでした。長野市では、既に国の人事院勧告、県人事委員会勧告を受けて一般職は-0.4月で労使合意していたことから、粛々と進む予定でしたが、県議会での人事委員長発言で、県人事委員会勧告-0.7月が、民間の賃金状況のみならず国の人勧や他の都道府県の状況も検討して勧告を行うとする地方公務員法に抵触するのではないかとの疑義が生まれ紛糾したことから、-0.7月の提案が修正される可能性も否定できない、県議会の動向を見て判断しようと、市議会は本会議、委員会を含め暫時休憩を繰り返すことに。県では結局、人事委員長の辞職(更迭?)で原案通り可決することとなり、夕方5時には市議会も議決し幕引きとなりました。全国の多くの自治体が国人勧の-0.35月で対応する中、長野県の-0.7月は最高に突出しているもので、しかも労使合意していませんから、今後に大きな課題を残しています。「異常な事態」を先例としない県人事委員会の対応が求められるところです。

2009年11月29日(日)
地域公共交通の活性化、二つの法定協議会

今週は地域公共交通をめぐる二つの法定協議会が開かれた。一つは26日の長野電鉄活性化協議会で、長野電鉄屋代線の存続が課題だ。この日は国土交通省に申請する総合連携計画(素案)に至る前の段階での検討資料が提示、審議された。年明け1月13日には計画(素案)をまとめ、国交省に提出する考えだ。
◆屋代線存続への基本方針に、屋代線の存続意義や社会的価値等を共有することにより、①公的支援による新たな運営形態への移行を検討する、②効率的な運営と魅力あるサービス提供により、屋代線の抜本的再生を図るとし、そのうえで①新たな運行形態への移行の検討②日常の生活行動で抵抗なく使えるサービス水準の確保③屋代線を活用した人の動きの創出④地域が一体となって鉄道を支える仕組みづくりを挙げた。
◆公的支援による運営では、「(自治体が鉄道資産を保有する)上下分離方式が適切と考えられる」とし、効率的な運行システムとして、ディーゼル車への転換と線路と道路を走行できるDMV(デュアル・モード・ビークル)の導入を検討するとした。また利用促進策として、①朝夕で20分間隔、日中で30分間隔に運行頻度を改善、②しなの鉄道や長野線との接続改善、③パークアンドライド駐車場の整備やサイクルトレインの導入、④持参人指揮通勤定期の販売や運賃の値下げなどがあげられている。
◆ようやくにして、新しい経営スキームの検討が課題となっていることを評価するものの、上下分離方式でのディーゼル車両導入でも、目標とするサービス水準(片道運行で39本/日)を維持しようとする場合、年間1億8千万円の赤字が発生し、この赤字を埋めるためには10年間で300万人の利用者、現行に比べ1年間に24万人増の72万人の利用者が必要と試算されている。沿線住民にとってはなかなか重い試算値である。
◆少なくとも年間72万人の利用者がないと、新たな経営スキームと運行システムでも存続は難しいとするものだ。この意味で、沿線住民の「乗って残す」という運動の盛り上げが欠かせない。基本方針の中でも「地域が一体となって鉄道を支える仕組みづくり」が必要絶対条件とされている所以だ。
◆協議会では、「法定協として沿線住民との対話集会やシンポジウムの取り組みを」との意見や「ワーキンググループを設置し、十分な検証を」との意見が出され、具体化を検討することになった。沿線の代表からは「住民の意識改革が大事」との意見が相次いだ。

◆全体的に、「検討資料」は総合連携計画の素案にあたる内容だが、検討すべき課題をメニューとして整理できた段階といえよう。これらを事業計画としてまとめあげていくには、何といっても沿線住民の「残すためには利用する」といった意識と行動が必要である。松代住民自治協議会の代表が「松代駅からの景観が最高。電車が通っているまちを大切にしたい」と述べていたが、松代地区をはじめ千曲市や須坂市でも、若穂地区の取り組みに続いて「存続へ乗って残す」機運を早急に盛り上げていくことが必須課題だ。そのためにも沿線住民との対話集会は実現させたい取り組みである。
◆大変気がかりな報告があった。長野電鉄の将来の経営見通しで「現在黒字の長野線もH21年度には赤字に転落すると見通され、電鉄として経営が成り立たなくなる可能性がある」とされたことだ。長電グループの経営は、不動産業と物品販売業、建設保守業に支えられていて、運輸業がグループ全体の足を引っ張りかねない経営状況にあるというのだ。交通事業者としては屋代線に長野線も含めて活性化・再生が問われるということになる。新たな難問の予感である。
もう一つは27日の公共交通活性化再生協議会。バス公共交通の活性化をめざすもので、国交省に提出する「地域公共交通総合連携計画(素案)」が示され、12月21日から1月15日の期間で市民意見を募集し、意見を踏まえて2月に最終決定する見通しとなった。
◆①「バスサービスの飛躍的な向上で『選ばれる』バス交通に変貌」、②「地域特性に応じた効率的なバス交通システムを実現」の二つを基本方針とし、市内路線バスの利用者を現状の820万人からH25年には1000万人に、またバス利用者の満足度を30.4%から50%にすることなどを目標に設定している。33の事業が計画されているが、“目玉”はバス路線網の再編・充実、運賃の見直し、ICカード乗車券の導入におかれている。いずれもバス事業者の経営努力が問われることになる。
◆しかし、計画の最大の課題は、マイカーだけに頼らず、バスを利用してみようと思う動機づくりだ。便利なマイカーからバスに乗り換えるためには「マイカーを我慢すると得だよ」というインセンティブが具体的に必要である。例えばマイカーを我慢することでエコポイントがつくとかといった施策は考えられないのか。実効性のあるノーマイカーデーの実現や、企業のエコ通勤への政策誘導など、新しい取り組みを広げるというか、ふくらませる必要があると考える。屋代線の存続と同様、「乗って残す」意識改革と行動が不可欠だ。
◆この日の会合では、国が地域公共交通活性化再生法に基づく支援を削減する方向、或いは地方に移譲する方向が示されていることに心配の声が相次いだ。懸念材料であることは間違いない。逆にいえば長野市行政がどこまで公共交通に投資するのか、その基本的な構えが問われる局面を迎えているといってよい。また、「これだけの事業をしても本当に市民はバスに乗ってくれるのか」といった根本的な意見も…。これまた現実の問題である。

いずれにせよ、全体像が見えてきた公共交通の活性化再生にかかる二つの計画、市民・利用者の観点からその実効性を早急に検証する必要があります。労組の皆さんとつくっている長野地区公共交通対策会議としての新たな取り組みも検討しなければなりません。忙しくなります!!
明日11月30日は臨時市議会、長野市職員や特別職の冬の一時金、0.4ヶ月減が提案されます。気がかりなことは県議会の動向です。県人事委員会は全国最高の0.7ヶ月減を勧告、県は人勧を尊重し0.7ヶ月減を提案、議会では人事委員長の地方公務員法に抵触する勧告内容が問題となり、どう決着するのかが見えなくなっているからです。国の人勧は0.35ヶ月の減で、県内市町村の多くが国人勧通りとしている中で、長野市は労使合意したとはいえ、0.4ヶ月というのは政治決着の内容に近く、根拠は希薄なのです。市立長野高校の教職員は県に並んで0.7ヶ月減としているため、長野市にとっても県の動向に左右されることに。僕としては労使合意した内容を尊重するつもりで来たが、県議会の動向次第では、対応方の検討が必要となります。そして3日からは12月議会が始まります。2日には公共交通対策特別委員会で、屋代線や市内バス路線の現地視察を行う予定です。

2009年11月23日(月)
勤労感謝の日…勤労フェスティバル・手づくりコンサート・犀沢公園橋通りボランティア


▲大人気のミニSLや餅つき

▲社民党出店の沖縄そば

▲大いに盛り上がったコンサート

▲我が家からのえびす講煙火

好天に恵まれた「勤労感謝の日」の23日、恒例となった城山公園での勤労フェスティバルに参加。県労組会議が中心となった実行委員会主催で、今年のテーマは「NO!貧困。人間らしい労働と生活を」です。働いても働いてもわが暮らし楽にならず…どこかが間違っているこの社会、変なことには「おかしい」とハッキリ言いたい、楽しく遊んで労働の意味を考え直してみたい、これが主眼です。社民党では「沖縄そば」のお店と労働者派遣法の見直しを訴えるパネルコーナーを開設。なぜ沖縄そばか?言うまでもなく沖縄の基地問題があるからです。今年はソーキそばをメニューに。おかげ様で完売できました。
午後には、地元の安茂里住民自治協議会主催の「手づくりコンサート」を鑑賞。長野楽友協会の皆さんの管弦楽を堪能しました。やっぱり「生の演奏」は違いますね。250人余りの住民が参加したコンサートは今年で3回目、「何が手づくりか」っていうと、「ステージが手づくり」との釈明も…(笑い)。今年はソプラノ歌手の北村千瑞子さんの出演もあり、年を重ねるごとに充実するイベントです。地域の子どもたちの姿が少ないのがこれからの課題かなと思います。裾花中学校の吹奏楽部とのジョイントなんていう企画に広がっていくと楽しみが増しますよね。関係者の皆さん、ご苦労様でした。
[演奏された曲目(一部を紹介)]

 モーツァルト セレナード「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」        第1楽章

 テレマン 組曲 「ドン・キホーテ」より

 ヴィヴアルディ バイオリン協奏曲ト短調より

 モーツァルト ディヴェルティメント ニ短調K136より…
夜は、「犀沢公園橋通りを愛する会」(会長=寺島新蔵さん)のご苦労会に。僕も役員をしています。「愛される犀沢公園橋通りを」と植樹や清掃を続けている小市地区のボランティアの集まりで、毎月1回、草取りや掃除に精を出しているのですが、この日は1年間の活動の打ち上げです。まぁ、飲み会なのですが、連立政権や市長選挙に始まり、区長の市長委嘱や都市内分権のこと、市民会館の建て替えのこと、ごみ有料化のことなどなど、話題に事欠かない放談会に。えびす講の花火を遠目に見ながらの「“酔い”えびす」となりました。

2009年11月21日(土)
安茂里の青少年健全育成住民大会と「悩む力」

▲コーラスせせらぎの皆さん

▲聴き応えのある意見発表…「子は親の鏡、大人の鏡」です。
安茂里地区の青少年健全育成住民大会が開かれ参加しました。25回目を迎える今年は、「コーラスせせらぎ」の皆さんのハーモニーに続いて、小学生や育成会の役員の皆さんが「子ども会に何を望むか」「地域で青少年の育成をどのようにしたいか」をテーマに意見発表。これがなかなか聴き応えがありました。子ども会の代表である6年生が、今日の会議に向けて代表者の集まりを持って意見をまとめたこと、消防クラブの掛け声は具体的に変えた方がいいこと、納涼祭の金魚すくいは、金魚を飼えない子もいるのでスーパーボールにした方がいいこと、敬老会に参加して肩たたきをしたり、お手玉やあやとりを教えてもらいたいなどなど、地域との関わりを強めたいとの思いを込めた具体的な意見が相次いでいました。子どもの眼から見た地域行事のありようは新鮮で示唆に富んでいます。
安茂里での大会の特筆は、長野工業高校の生徒会の皆さんの発表があることでしょう。地元(差出南)の夏祭りに神輿担ぎなどで参加したり、高校前の歩道の花壇の整備や清掃など地域行事に積極的に参加しています。11月1日に催された「アモーレ・フェスタ」では、企画段階から参加、司会進行や飾り付けを担当してもらいました。花壇には多年草を植えたそうで「毎年花を楽しんでもらえる、形に残る地域活動を進めたい」との発表を、地域の中での“絆”の「いい形」だなぁと思いながら聴きました。「深く豊かな人間性の実現をめざして」と題して基調講演された教育委員会指導主事の高野直樹先生の話も「きれいごと」だけでなくよかったと思います。
挨拶させていただきました。会場に来る途中、国道の横断歩道で、自転車に乗った小学生に車を止めて道を譲った折に、深々とお礼をされたことを紹介。「こっちがすがすがしい気持ちになった。地域や学校のあいさつ運動の成果ですね」と話しました。この後、先週の特別委員会視察の折に読んだ姜尚中(カン・サンジュン)さんの「悩む力」を、感想を含めて紹介しました。
紹介したポイントは 『…「悩む人間」「苦悩する人間」はただ、運の悪い不幸な人間にすぎないのか。誰にでも具わっている「悩む力」こそ、生きる意味への意志が宿っていることを文豪・夏目漱石と社会学者・マックス・ウェバーを手かがりに考えてみたい…』『自我は他者との関係でしか成立しない。相互承認しか方法はない。自分を承認してもらうには、自分を他者に対して投げ出す必要がある』『働く意味は、社会の中で自分の存在を認められるためである。他者からのアテンション(思いやり・ねぎらいの眼差し)、そして他者へのアテンションだと。それを抜きにして働くことの意味はありえないと思う』『まじめに悩みぬいた果てに横着になることに意味がある。「考え抜いて突きぬけろ」ということ。…若い人には大いに悩んでほしい。悩み続けて、悩みの果てに突き抜けたら、横着になってほしい。そんな新しい破壊力がないと、今の日本は変わらないし、未来も明るくならない』など。かなり自分流に端折りましたが。
 「他者へのアテンション、他者からのアテンションに自己があり、生きることの意味があるということに共感します。悩むことを前向きに「力」だと考えるところがミソです。大いに悩みながら(=考え抜きながら)、自分探しができる、そんな子どもたちの成長を地域で支えたいものです」と述べました。僕自身は単なる“横着者”であることを反省し、悩み尽くす人生にしなければ…です。
2009年11月20日(金)
消防広域化シンポジウム

▲「消防広域化への背景と経緯」、「消防の現状と課題、将来見通し」、「今後の調査、研究及び協議について」の三つのテーマについて、研究協議会の事務局担当者が「発表」。「報告会」というべきもので、シンポジウムではないですね。発言しなかった僕自身にも問題があるのでしょうが…。
県では現在、国の「消防広域化の基本指針」「消防組織法の改定」を受けて、東北信と中南信の長野県2本部体制を軸に検討しています。20日、千曲市のあんずホールで開かれた、消防広域化研究協議会の主催による「消防広域化シンポジウム」を聴いてきました。シンポジウムというよりは、東北信地域で一本化する消防体制の調査・研究の発表報告会で、会場からの発言もなく、県内2本部体制で行くことを前提に一方通行で共通認識をつくりたいとの狙いだけが浮かび上がっていたように感じます。長野市は県内4本部体制を主張しているはずなのですが、検討された形跡は何もありません。
人口減少と高齢化、厳しい市町村財政、大規模化する災害へ事故、東北信だけでも60億円かかるとされる消防救急無線のデジタル化に対応するためには広域化が避けられないという事情は「流れ」としては理解するものの、2本部体制ありきで進む検討はいただけません。広域化のメリットとして、通信司令を一本化することから管理部門の効率化が図られること、市町村を超えて出動することになるため現場到着時間の短縮が図られることなどがあることは理解しますが、デメリットもあるはずです。消防と救急の兼務による、中山間地域の消防力の低下などは象徴的な事柄です。広域化した消防本部では、地理に不案内なことや人間関係から現場職員のストレスが強まっていること、消防・救急への現場のモチベーションの低下などが問題点として指摘されています。
今年度末までには「広域化の枠組みを決定」、「法定協議会に移行し広域消防計画を策定」、「H24年4月には新消防本部体制スタート」なんていうスケジュールを示されると、「おいおい、ちょっと待ってくれ」って感じです。メリット、デメリットをもっと検証し、関係住民に説明し、市民合意・県民合意を得ることに、もっと心を砕くべきでしょう。市民・県民の生命・財産にかかわる重大なことなのですから。12月議会での市消防局の考え方・対応に注目です。少なくとも4本部体制を主張してきた事の検証が必要です。
夜は
「信濃富山県人会」の総会に出席。会員は100人を超えるのですが、この日参加された皆さんは40人位。北陸銀行東京事務所長の柳瀬さんのお話「日本の常識と中国の非常識」の後、わざわざ富山から取り寄せてもらった鱒ずしやかまぼこ、昆布〆の刺身、そして郷土のお酒に舌づつみを打ちながら、楽しいひと時を過ごしました。富山弁が行きかう懐かしい集まりです。ありがとうございました。
2009年11月16日(月)
市役所第一庁舎・長野市民会館に関する市民会議

▲意義はあったのだが…
16日、市役所第一庁舎・長野市民会館に関する市民会議が開かれました。市民会館建て替えをめぐる公開討論会として開かれたもので、市の施策に市民が直接意見を述べる場として注目され、私も参加しました。感想を一言で言うと、「時期は別として、こうした市民会議が開かれたことは評価するけれど、時間の制約、進め方かか、断片的な議論で消化不良気味…。単なる通過点にしてはならないな」といったところです。討論の最中、私の前に座ってた参加者の方が「議会ではどんな議論をしてるんだろうね。全然見えてこない」と隣人にささやいている声が耳に届きます。身を縮めながらも、議員・議会の責任なるものに想いを馳せる自分がいました…。12月議会の焦点となります。
[追記]続きというか詳報というか、全体の様子を踏まえて感じた課題をまとめてみました。本編のこちらです。
2009年11月15日(日)
鹿児島~倉敷~和歌山(行政視察・速報)

▲鹿児島市の路面電車、一部トリムを導入、緑化された鉄道敷き

▲鹿児島駅前のバス停

▲鹿児島駅前のバスナビ

▲倉敷駅前のバスプール

▲タマ駅長、貴志川線貴志駅にて

▲和歌山電轍・タマ電車

▲1編成で3500万円の改装費!

▲タマ電車内で

▲右がつくる会の濱口代表

▲和歌山電轍本社前、電鉄保有の駐輪場に立つのぼり旗「乗って残そう!貴志川線」

▲タマ駅長グッズ、写真はクリアーホルダーとドロップ、そして時刻表

 11日から13日、公共交通対策特別委員会で行政視察。鹿児島市、倉敷市、和歌山市の3市を訪問しました。取り急ぎの速報です。

鹿児島市では来年3月に策定することになる公共交通ビジョン(素案)の状況、ICカード乗車券ラピカ、交通不便地域で運行する地域コミュニティバス「アイバス」の取り組みを調査。ビジョンは「安心、快適でクルマに過度に依存しない社会への誘導を図り、コンパクトな市街地を形成するため、公共交通を軸とした総合的な交通施策のパッケージを組み立て、今後の交通政策の指針となる『公共交通ビジョン』を策定する」と位置付けられ、都市計画マスタープランと同じH33年度を目標年度としている。60万都市の鹿児島市は、市交通局のもとで、路線バス・路面電車・桜島フェリーを管理・運行(運航)している。長野市とは都市規模が違うなと感じる。ビジョンの中身はともかく、総合的な計画として「公共交通ビジョン」をまとめる姿勢は評価される。

 長野市も導入を検討するICカード乗車券では、鹿児島市の場合、二つのカードが発行されている。市交通局(バス・路面電車)と南国交通、JR九州バスなどで利用できる「Rapica(ラピカ)カード」と、鹿児島交通やいわさきバスネットワークなどで利用できる「いわさきICカード」。相互利用は可能だが、乗り継ぎ割引やポイント制に違いがある。市内民間バス事業者が5事業者あり、一本化できなかったとのこと。バス利用促進等総合対策事業補助金を活用した総事業費は6.9億円に上る。補助対象は車載機器のみで約4.5億円の4/10=約1.7億円が国・県・市から補助されている。事業者の負担が高く、事業者の体力が課題とも言えよう。ICカードの効果は、乗継やポイント制による運賃割引サービスにあるとされる。

 鹿児島市で目を引くのが、市電の鉄道敷きの緑化である。道路に緑という景観に加え、ヒートアイランド現象の緩和(鉄道敷内で-17℃~18℃の効果)、沿線の騒音の低減(-4デシベル)の効果をあげている。

47万都市である倉敷市では、合併で引き継いだ地域コミュニティバスの再編と乗り合いタクシー制度がテーマ。コミバスの再編は、利用率が低く行政支援の度合いが高くなっていることから、デマンド型乗合タクシーの導入や路線の変更・減便などで効率的に再編しなおそうとするもの。地域負担の導入も議論されているが、今日的には困難とする。地域公共交通活性化・再生総合事業の調査事業として実施されている。

 乗合タクシー制度は、市内3か所でバス路線撤退後に実施されているもの。予約制によるものでバスと同じように停留所と運行ダイヤが決まっている。料金はバスに比べると少し割高だが、タクシーに比べればはるかに安い設定(片道で400円や500円)となっている。特徴はタクシー事業者が運行費の30%を負担し、さらに運行経費の20%を地域が負担する制度となっている点だ。地域でつくる運営委員会が運行主体となり、月1万円程度の地域負担金は現行では町内会費から支出しているとのこと。運行方法は違うものの乗合タクシー制度は長野市内でも導入されている。地域負担の在り方は、行政側からは問題提起されている課題ではあるが、住民自治協議会の成熟度をもにらみながら慎重に対応したい課題であろう。
和歌山市で視察した和歌山電轍貴志川線は、南海鉄道の撤退表明から地域住民の存続に向けたり組みと事業者の公募により、存続・再生が図られている地方鉄道である。猫の「タマ駅長」で一躍注目を浴びている。再生スキームは県が鉄道用地を取得(2.3億円)、施設更新経費2.4億円を上限に負担し、運行を和歌山電轍(岡山電気軌道が100%出資する子会社)が行う公有民営・上下分離方式を取り入れている。沿線の2市(和歌山市と紀の川市)は運行経費の欠損補助として10年間で8.2億円を上限に負担するものだ。

 視察では和歌山駅から「タマ電車」に乗り終点の貴志駅に。タマ駅長にも逢ってきた(写真の三毛猫が駅長さんである。この日は帽子はかぶっていなかった)。そして電鉄本社がある伊太祁曾駅で和歌山市交通政策課及び和歌山電轍から再生事業の概要を説明してもらうとともに、存続のカギを握った「貴志川線の未来をつくる会」の濱口晃夫代表とも意見交換を行うことができた。濱口代表の「沿線は、鉄道があるから移り住んだ人々が多い。住民の力で乗ってもらえる鉄道に、乗りたくなる鉄道に変えていくことが再生・存続のカギ」との言葉が印象に残る。存続後の利用促進策の協議の場となっている「貴志川線運営院会」にも住民団体代表として参画する。事業者側も「いちご電車」「おもちゃ電車」そして「タマ電車」と列車を改装するなどの話題づくりに積極的である。終点の貴志駅の改築プランも動き始めている。「日本一、心豊かなローカル線」を目標とする。大手私鉄会社の撤退後に経営を引き継ぎ、利便性の向上にアイデアを絶やさない事業者の発想と取り組みには脱帽者である。H17年、南海鉄道の撤退時には192万人まで落ち込んでいた利用者数はH20年度で219万人と毎年更新している。250万人が採算ラインとされる。

 貴志川線は総延長14.3㎞、田園地帯から住宅市街地を走り、JR和歌山駅に乗り入れており、長野市の外延となる長野電鉄屋代線とは、路線の条件が異なるものの、沿線住民の取り組み、自治体の取り組み、そして事業者の取り組みには学ぶところが大きい。

 和歌山市の視察は11日の集中豪雨で実施が危ぶまれたものの、快く引き受けてもらった。貴志川線沿線も床上浸水地帯となり11日は全面運休となっていたもので、沿線の被災は生々しく残っていた。お見舞い申し上げるとともに心から感謝したい。
それぞれ詳報はおいおい掲載したいと思います。視察の成果をいかに長野市公共交通に活かすか、現場主義でしっかり取り組みたいと思います。

2009年11月7日(土)
杏の里文化講演会…硫黄島・栗林中将の人間形成がテーマ

▲講師の栗林直高さん

▲映画「硫黄島からの手紙」の紹介

▲栗林忠道氏の少年期の日記

市立安茂里公民館と安茂里地区公民館連絡協議会の主催による「あんずの里文化講演会」が開かれ、参加しました。今年で18回目を数える文化講演会の今年のテーマは「生家の土蔵に眠っていた日記・書簡から分かる栗林忠道~硫黄島総指揮官の少年期・青年期の人間形成~」。講師は栗林忠道氏が大叔父となる栗林直高さん。同氏は川中島中学校校長を最後に教員を退職され、現在は長野市理科教育センター指導主事を務めていらっしゃいます。
栗林忠道氏とは言えば、米国のクリント・イーストウッド監督作品で3年前に公開された映画「硫黄島からの手紙」で脚光を浴びることになった軍人です。最近、長野高校OBの皆さんが中心となって「人間・栗林忠道と今井武夫を顕彰する会」がつくられ、日中和平工作に奔走した今井武夫氏とともに、栗林中将を信州の歴史に刻み直そうとの動きも始まっています。11月26日には「顕彰する会」主催の講演会が計画されています。
来賓代表であいさつする機会をいただきました。僕は、映画が公開された3年前まで栗林中将(当時)が長野出身であることを知らなかったことを正直に申し述べたうえで「戦争映画であったが、悲惨な戦時における『家族を思う心』がテーマになっていたと思う。栗林中将は国際派で知られ太平洋戦争開戦にも批判的であった軍人の一人、最後の戦場となった硫黄島ではいわゆる突撃万歳や玉砕に兵士を追い込むのではなく、一日も長く硫黄島を守るために冷静に対処した軍師として後世に伝えられている。世の中が『お国のため』戦争まっしぐらという時代における人間・栗林、家庭人・栗林の人間性溢れる栗林中将の生きざまを一緒に学びたい。同時に戦争を二度と繰り返さない誓いも新たにしたい」とあいさつさせてもらいました。

栗林直高さんのお話は最後までは聞けなかったのですが、冒頭に「12歳から16歳頃の忠道の日記や書簡から、その瑞々しい感性を今の子どもたちにもつかんでもらいたい」とおっしゃっていたのが印象に残りました。この日、講演会に持ち込んでもらった当時の日記や書簡からは、人間・栗林忠道の豊かな感性が窺い知ることができます。
栗林中将の硫黄島からの訣別の電文にあった「国の為 重き努を 果し得で 矢弾尽き果て 散るぞ悲しき」の辞世句は、当時、「悲しき」が「口惜し」に改ざんされて発表されました。人間・栗林中将の想いとそれを許さなかった帝国陸軍の論理が浮かび上がってきます。「武力では何も解決しない」ことを改めて心に刻みたい。

2009年11月3日(火)
ズク出せ!護憲派…第46回護憲大会







11月1日から3日、対話と協調の世界を求め、市民政治の新時代に憲法理念の実現をめざす第46回大会(略称=第46回護憲大会)が長野市内のホクト文化ホール(県民文化会館)を主会場に、全国から2800人が結集し開かれました。長野県内で開催されるのは44年ぶり2回目のことです。新型インフルエンザの影響を懸念したものの、大きなトラブルもなく、無事3日間の全日程が終了し、一息ついているところです。
国民の力で実現した政権交代のもとで、国民主権、基本的人権の尊重、恒久平和の憲法理念をいかに実現させていくのか、その可能性が開ける中で、政策転換を実現させていく院外の運動をいかに再構築していくのかが問われた全国大会となりました。とりわけ、沖縄の米軍普天間基地の返還をめぐる問題、核兵器廃絶・東アジア共同体に向けた取り組み、温室効果ガス25%削減をめざす地球環境問題、人権被害救済機関の創設をめぐる問題などを主なテーマにして活発な意見交換が行われたと思います。
新しい連立政権は、[憲法]について「唯一の被爆国として、日本国憲法の『平和主義』をはじめ『国民主権』『基本的人権の尊重』の三原則の遵守を確認するとともに、憲法の保障する諸権利の実現を第一とし、国民の生活再建に全力を挙げる」と合意。また米軍再編を巡っては「沖縄県民の負担軽減の観点から、日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」と合意しています。この連立政権の基本である3党合意の誠実な履行を迫っていく私たちの運動がカギです。
僕自身は、1日は中央来賓を兼ねシンポのパネリストで参加した福島みずほ党首の警護担当、2日は生涯学習センターで開かれた第1分科会「非核・平和・安全保障」と「交流のひろば=信州から沖縄問題を考える」の担当として、最終日は閉会総会で特別提起者の一人として「長野県内の護憲運動の取り組み」を報告しました。
信濃毎日新聞に新聞広告を掲載したり記事になったりしたことから、県内右翼団体が9台の街宣車で抗議活動を行うことが判明、大臣警護対象となっている福島党首の身辺警備、会場警備が一挙に厳しくなり、なかなか大変な初日となりました。騒々しい街宣車で市民の皆さんにご迷惑をおかけしたことをお詫びします。

今年2月に、事務局長を務めている県護憲連合の構成団体を中心に県実行委員会を結成、総選挙を挟んで10ヶ月間準備にあたってきました。全国大会の受け入れは大変です。市長選挙が終わってからの1週間は、私鉄アルピコ労働組合川中島バス支部の定期大会、私鉄中部地連の議員団総会(10月30日・31日、岐阜で)があったものの、まさに護憲大会一色。大会の裏方を務めた運営委員は150人、とりわけ雨と冷え込みの中街頭に立ってもらった会場案内係や駐車場係には大変ご苦労をいただきました。みなさん、大変ご苦労様でした。
「ズク出せ!護憲派」を県内スローガンとした第46回護憲大会。県外の皆さんから「ズク出せって、どんな意味?」と注目を浴びました。「面倒くさがらずに気力、勇気を持って物事に立ち向かうこと」と説明すると「なるほど」と皆さん納得の様子。全国でズクを出し合いたいものです。香川県大会から引き継いだ長野大会、来年は宮崎県です。香川から信州は「うどんから蕎麦へ」、信州から宮崎は「リンゴからマンゴへ」、バトンが引き継がれます。
写真のトップはポスターです。書は長野が誇る書家・川村龍洲さん、絵は元市議の宮崎一さんにご協力いただきました。順にオープニング=善光寺木遣保存会の皆さん、開会総会の様子2枚、2日の第1分科会、沖縄のひろば=沖縄三線ライブの北村親雄さんと佐藤志津江さん(市内在住)、特別アピールする沖縄平和運動センター事務局長の山城博治さん。アシスタント役は僕です。
第46回護憲大会の詳報は中央実行委員会・平和フォーラムのページをご覧ください。
http://www.peace-forum.com/houkoku/091103.html
2009年10月26日(月)
三つ巴の市長選挙(その3)…651票差の重み
651票差。三つ巴の市長選挙は、現職の鷲沢氏が辛くも逃げ切り、三選を果たした。応援した一人としては安堵しているものの、複雑な想いがよぎる。変化を求める市民意識というか市民感情の潮流がはっきりと表れたからだ。期間中の期日前投票の出口調査や地域を周っていての有権者の反応から、接戦は予想したものの「こんな僅差とは!」が正直なところだ。批判票が2派に分散したことに救われた結果ともいえる。得票率では鷲沢氏が39.6%、高野氏が39.2%、小林氏が21.2%。現職鷲沢氏に対する批判票は6割に及ぶ。「市政の転換」を市民派で掲げた高野氏の健闘ぶりが光るとともに、鷲沢氏が信任されたとはいえ、現市政に対する不満が極めて強いことを示す結果である。651票差は限りなく重い。「市民党」を標榜する鷲沢市長には、3期目、批判票の重さをしっかり受け止め、心して謙虚に臨むことを強く求めたい。
   《市長選挙最終結果》
    鷲沢正一 58,379(得票率39.6%)
    高野 登 57,728( 〃 39.2%)
    小林計正 31,184( 〃 21.2%)

投票率は48.82%で過去最低だった前回の36.96%を11.86ポイント上回った。「継続か、転換か」が問われた選挙であるとわれたが、政策的な争点が明確になった選挙戦とは言い難い。「クールvsホット」、「横柄vs謙虚」みたいなイメージが先行した選挙戦だったのではないか。しかし、市民の市政への関心が高まり、投票率アップにつながったことには意義がある。変化を求める潮流が底流にあることを私自身も心に刻み、マニフェストに基づく政策・施策展開を厳しくチェックしつつ、心して鷲沢市政に臨みたい。
同時に行われた市議補選は、意外な結果だった。「意外」というのは、当然にして若い候補が勝ちあがると思っていたからだ。運動面での状況や支持層の違いなどは全く分からないが、いずれにせよ、保守系最大会派である「新友会」が1議席増になることは間違いない。議会内の勢力図としては、歓迎したくない出来事だ。
25日投開票で戦われた静岡・神奈川の参院補選は民主党候補の勝利に。参議院における過半数まで「あと1議席」の結果は重い。来年の参院選、社民党としての闘い方が問われることになる。
2009年10月23日(金)
三つ巴の市長選挙(その2)

いよいよ明後日が市長選挙の投票日です。今日の信濃毎日新聞によれば、期日前投票の出口調査から、現職・鷲沢氏と新人・高野氏がきわどく競り合っていると報道されています。最終的には25日にどれだけの市民が投票日に足を運ぶかで勝敗が決まりそうな様相です。今日は地元・安茂里での現職の個人演説会に応援弁士として参加しました。140人くらいの支持者の皆さんに駆けつけていただきました。ありがとうございました。
この個人演説会で述べたこと、時間の制約から述べなかったことを含めて、改めて長野市政に対する所感をまとめました。繰り返しの部分もありますけど。
 私はこの間、鷲沢市政に対しては是々非々で、どちらかといえば批判的に対応してきました。その私が、現職支持とした理由は、私自身がライフワークとしている地域公共交通の活性化について、市長に理解と意欲があること、そして、3期目のマニフェストにおいて、地球温暖防止を前面に掲げるとともに、雇用を市政の最大の課題と位置付け、市民の暮らしのセーフティネットを拡充させる=市民生活を護ることに重点を置く軌道修正が図られていることにあります。この軌道修正に実は期待をしている一人です。軌道修正をしっかり監視・チェックするのが議員の仕事でもあります。こうした点から後4年間の市政運営を現職に託そうと考えている次第です。
もう少し大局的に見てみると…。鷲沢市政は塚田市政を引き継ぎ2期8年間市政を担当してきました。彼は1期目以来、「譲れない基本姿勢」として市政運営5原則を掲げてきています。いわく、原則1=入りを量りて、出ずるを為す、原則2=市民とのパートナーシップ、原則3=簡素で分かりやすい市政運営、原則4=民間活力の導入、原則5=「無私・利他」の精神です。そして1期目は中心街地の活性化、2期目は都市内分権を重点とし、3期目にあたっては中山間地域の活性化と公共交通対策を主要な政策課題に位置付けています。2期8年間を概括すると、基本的に失政のない8年間だったといえるのではないでしょうか。その中であえて特徴的な点を挙げれば、一つに財政運営、二つに中心市街地活性化、三つに地域公共交通、四つに都市内分権だと受け止めています。
①財政運営において、「入りを量りて出ずるをなす」の基本姿勢のもと、緊縮財政とまでは言わないもののストック(基金などの貯金)に頼らず、借金を減らして来ている点は評価してよいと思います。②中心市街地活性化では、ダイエーやそごうの撤退を受けて、もんぜんぷら座としての利活用を進め、区画整理事業としてTOiGOを誘致しました。確かに大きな税金を投入したものですが、中心地に賑わいを取り戻す方法としてはベターな選択であったと考えています。③また公共交通機関をライフラインと同じように「都市のインフラ(社会資本)」と位置付け、バス路線網再編基本計画を策定し、地域循環バスをはじめデマンド方式による地域交通システムの導入、バス交通の空白地域の解消など、高齢社会を迎える中で歩いて暮らせるまちづくりを推進する姿勢は評価される点だと思います。長電屋代線の存廃問題も持ち上がる中、公共交通優先のまちづくりにはさらに期待したいものです。④都市内分権は、地方分権が進む中、地方自治体の中でさらに分権を進める、いわゆる地域主権の観点から、新しい住民自治組織を作り上げていくという点で、先見的に新しい自治の在り方を問うていると評価しています。実際、都市内分権の取り組みは全国的に進みつつある取り組みです。問題は自治組織であるにもかかわらず、官主導で、いわば行政の音頭で始まったがゆえに「お仕着せ感」が拭えないまま推移していることです。自治が育つには試行錯誤の時間が必要です。拙速に進めるべきではないと考えています。選挙前に区長の委嘱制度について「継続も含め検討」とした点は、せっかくの新しい自治の取り組みを後退させるものといわなければなりません。これは「ブレてはいけない」と強く申し上げたい点です。

他方で、民間活力の導入を使命とし、保育園の民営化、指定管理者制度の積極的導入は「サービスよりも効率・採算」にウェイトを置いた運営となりがちで大きな課題を残していると言わざるをえません。さらに軌道修正が求められる問題です。また、利用者負担の見直し・値上げ問題も「凍結」の選択肢について前向きに取り組むべきであると考えます。市民の声に謙虚に「参加と協働の新しいステージ」をつくりあげることを望みます。

鷲沢市長には、ある意味「冷たさ」を感じ取っている市民が多いのではないかと思います。福祉施策等において、介護保険や障害者自立支援など国の制度設計が大きく変更する中、国の基準を超える市行政としての上積み支援に消極的であることが、その要因なのではないかと思われます。上積み支援や利用者負担増の凍結は、私も求めてきたところであり、実現できていないことは非力を痛感しますが、総体的に見れば全国平均レベルの福祉施策水準といえるでしょう。さらに受益者負担でごみ有料化や利用者負担の見直しの問題もあります。これは引き続いての課題となります。また、「ワンマン」、「ぶっきらぼう」とのイメージがあることも事実です。概して評判が芳しくないとよく言われます。私自身は、企業家出身故の「ワンマンさ」はまだ許容範囲だと思っています。自分でワンマンになりがちなことを自覚しているからです(もちろんワンマンがいいわけではありませんが)。市長と議論していて感じることは、むしろ鷲沢市長はとてもシャイな人間なのではということです。また、行政や議会におもねることなく、自身の明確なポリシーを持って頑固に市政運営にあたっていることは、そのポリシーが私自身と合致するかは別として、首長としての必要不可欠な資質であると思っています。議論し納得すれば、軌道修正を図ることができるタイプだとも思っています。議員と首長の関係でいえば、首長を論破できるだけの技量を議員が持つべきでしょう。基本的に支持していようと、議員と首長には二元代表制のもとでの緊張関係が不可欠だからです。とはいえ、鷲沢氏には「謙虚さ」をより求めたいというのが本音です。

「市民党」を標榜していることも重要です。多様性を認め合う包容力・包摂力も地方政治、首長には不可欠な資質だからです。もっとも「市民党」をどう体現するかがカギですけど…。今日の鷲沢氏の決意表明を聞いていると、「彼は政治家タイプではなく実務家タイプだなあ」と改めて痛感しました。「褒めことば」のつもりですが…。今日は選挙運動にならない範囲での「独り言」にしておきます。

2009年10月17日(土)
第46回護憲大会のプレ企画…「狭山事件から46年、今日の人権状況と冤罪を考える」

▲学習会より

▲熱弁ふるう近藤参議院議員

▲挨拶する僕です
17日、市内の中央隣保館で「狭山事件から46年、今日の人権状況と冤罪を考える」と銘打った学習会を開きました。11月1日から3日にかけて市内で開かれる第46回護憲大会(全国集会)の成功に向けた長野地区のプレ企画として呼びかけたもので、護憲大会の長野地区実行委員会と狭山事件を考える長野市住民の会の共催で催しました。僕は両方の団体に関わっていますが、狭山事件を考える住民の会の会長として参加しました。

講師は狭山弁護団弁護士、社民党の近藤正道参議院議員(新潟県選出)。冤罪である狭山事件の問題点、裁判所と検察、弁護団の「3者協議」が開かれた新しい局面における運動の意義、取り調べの可視化や人権侵害救済法の制定など連立政権における人権擁護の取り組みの展望など、極めてわかりやすく訴えていただきました。

狭山事件に関連して「3者協議」が開かれたのは32年ぶり、画期的な出来事です。裁判所から検察に対し証拠の開示を求めたもので、10月末までに検察側が未開示の証拠について開示するかどうかの判断を示すことになりました。背景には、第3次再審請求の段階を迎えている狭山事件で、石川氏の無実を証明する新証拠が次々に提出され、裁判所側が反論できない状況に追い込まれていること、狭山事件利再審を求める世論が高まっていること、鹿児島の志布志事件や富山の氷見事件の冤罪事件が相次ぎ、さらに足利事件ではDNA鑑定から菅家さんの無実が晴らされるなど、冤罪を見抜けなかった裁判所自身も追い込められていること、さらに裁判員制度が始まったことから、検察が持つ証拠の全面開示による公正な審議が求められていることなどが挙げられます。さらに新しい連立政権のもとで取り調べの可視化法案が可決される見通しが確実になっていることも重要なことです。
可視化法案は録音・録画による取り調べの全面可視化とともに、検察が保持する証拠の全面開示を内容としています。現行の刑事訴訟法では検察は都合のいい証拠の開示だけで済み、都合の悪い証拠は隠すことができるようになっています。検察や警察に「自白」を強要させない、すべての証拠を裁判で開示させることは、冤罪を作らせない重要なカギです。
とにかく、裁判所から検察に対し証拠の開示命令を出させ、再審開始の道を切り開かなければなりません。無実である石川さんを見えない手錠から解放しなければなりません。
 狭山事件から46年の年月は、事件そのものを風化させていることを否めません。部落差別による予断と偏見が生んだ冤罪事件であることにしっかりと目を向け、今なお続くいわれなき部落差別の根絶に向けた取り組みも大きく前進させなければなりません。

2009年10月10日(土)
三つ巴の市長選挙(その1)

10月18日告示・25日投票の長野市長選挙は、市民党を強調し無所属で3選に臨む現職の鷲沢正一氏、市民グループが推し共産党が支持する元外資系ホテル日本支社長の高野登氏、そして民主党推薦で元県職員の小林計正氏の3氏の争いという構図が確定した。私が拠って立つ社民党長野総支部は10日、長野市内の支部代表者会議を開き対応を協議、「自主投票で臨む」方針を確認した。
私はこの間、民主党の候補者選考状況を見守ってきたが、迷走する選考、そしてメンツだけでの独自候補擁立に長野市の将来展望を見出すことはできないと判断し、3人の予定候補者の政治姿勢、政策等を検証し、消去法によってだが、現職の鷲沢氏を応援することを表明する。
私自身がライフワークにしている地域公共交通政策について、鷲沢市長が公共交通機関を都市インフラと位置付け交通空白地域の解消に向けた施策展開を行っていることが最大の動機ではある。高齢社会を迎える中、また地球温暖化防止が喫緊の世界的課題となる中、誰もが利用できる公共交通網の整備は市民生活を支える基本課題であると考えるからだ。
加えて、基本的に鷲沢氏が発表したマニフェストを評価するからである。鷲沢氏のマニフェストは2期目のそれと比べ、政権交代を意識し軌道修正し進化しているとの印象を持っている。「みんなの声が『ながの』をつくる」のスローガンは良いとして、「カーボンニュートラルシティ・ナガノ」「生活ルネサンス・ナガノ」など「言葉」が踊っている感は否めないが、「雇用を最大の課題」と位置付け、「セーフティネットの拡充」「内需拡大による生活支援」を重要な柱に位置付けている点を評価するものである。

むろん鷲沢氏を100%支持しているわけではない。住民自治の新しい試みとなる都市内分権の進め方、受益者負担を強める利用者負担の見直し、効率・採算を重視する民間活力導入の発想と手法など、公が行う市民サービスの根幹にかかわる点で課題を残していると言わざるを得ない。また、その“ぶっきらぼうさ”からか市民の評判、とりわけ市役所内で評判が芳しくないことも事実である。「聞き上手」になること、良好な労使関係・人間関係を作り上げることに心に砕く必要があると考える。この点に関し、私なりに考える今後の市政課題をアトランダムにまとめたものを本編に掲載する(本編はこちら)
首長と議員がともに選挙で選ばれる二元代表制のもとでは、もともと議員と市長は対等であり緊張関係にある。人間性も大事な選択肢であることは論をまたないが、打ち出す政策、そしてそれを実現できる発想と力を本位として市長は選びたい。予定候補それぞれの姿勢と政策が、長野市民にとってプラスになるのか否かを議員という立場で検証し、態度を明らかにしたものである。ご批判を含め、皆さんのご意見をいただきたい。

実は、4日の夜には民主党が市議補選の予定候補であった小林氏擁立に動いている情報があり、この段階で私自身は同党の候補者選考に見切りをつけた。一方、高野氏には正直、期待感を持っていた一人である。だが、民主党との協議における対応で自身の主体性が感じられなかったこと、市政全体をどこにリードしようとしているのか、現市政との対抗軸をどこに置こうしているのか、当面する市政課題への対応策などが見えないこと、そうこうするうちに共産党が支持を表明する中、元田中知事の支援グループと共産党に結果的に縛られる主張・政策展開となるのではないかということが懸念される状況となり、基本的に「政策なき候補」に白紙委任することはできないと考え、5日夜に行われた鷲沢氏の総決起集会に参加したものである。(高野氏は9日に政策発表をしたと報道されている。この検証は別途行いたい)
鷲沢氏にとっては3期目が最後(無論当選すればの話だが)になる。「2期で辞めることが美学」とした同氏にとっては、年齢もあり当然の帰結であろう。軌道修正されたと思われるマニフェストを信頼し、あと1期4年間を鷲沢氏に託したいと考えるものである。もっとも、まだまだ軌道修正すべき課題はあるのだが…。

 因みに、私を推してくれている出身の川中島バス労組は、これまでの地域公共交通施策の展開を評価し、新たに政策協定(4年前も政策協定を結び推薦を決定)を結び、鷲沢氏を推薦することにしている。

2009年10月4日(日)
52歳…地区運動会&防災訓練

▲ムカデ競走、小市女子は1位

▲男子はこけました

▲小市区の防災訓練より

▲煙体験、ホントに何も見えない

▲AED訓練

▲DIGの報告の様子
今年も早10月です。10月1日は52回目の誕生日でして、今となっては誕生日はあまりうれしくはありませんが、五十路を越えると、1年毎に折り返し地点を過ぎているわが人生の重みを感じますね。重みというか、50歳を超えてから徹夜ができなくなりました。身体が重い?大分疲れてきているんでしょうね(笑い)。「ケーキでお祝いする?」との妻の誘いを丁寧に断り、いつもの一日を過ごしました。最高のプレゼントは娘からのメールです。「お祝いされてもうれしくないとか言わないで、素直に喜んで!仕事も頑張っているパパを素敵だと思っています。元気でね」との携帯メールに、頬をゆるませる自分がいます。妻には悪いですが何よりのプレゼントです。素直に「ありがとう」です。
さて、1週間前になりますが、
地元・小市の4地区合同運動会があり参加しました。36回目を迎えた地区運動会は、小市と小市南団地、小市団地、園沖の4区が合同で催すもので、松ヶ丘小学校のグランドを借り、校長先生にも参加してもらっています。区ごとのゼッケンをつけて競いあい力が入ります。秋晴れのもと、250人余りの住民が参加。日ごろの運動不足の解消につながったかどうかは別にして、さわやかで楽しい時間を過ごしました。結果では、小市団地が2連覇を達成、わが小市区は4位に終わりました。親睦を深めることに意義ありとはいえ、残念!4日朝には大門区の運動会にも参加させていただきました。11日には犀北団地と伊勢宮の区民運動会です。秋晴れを期待したいものです。
4日午後は
地区の防災訓練に参加。「13時30分、県北部でマグニチュード7.5の地震が発生、長野市内では最大深度6強を観測、長野駅を中心に建物倒壊や火災、電気、ガス、水道等のライフラインに甚大な被害、小市地区内も建物の倒壊や道路の損壊、火災の発生が相次いでいる」との想定のもとに行われた防災訓練で、約60人が参加しました。「備えあれば憂いなし。災害時要援護者支援の取り組みも具体化している。地域の絆と底力を発揮して、助け合いながら小市住民の安全を守ろう」と挨拶させてもらいました。

 今回の訓練は災害対策本部設置をはじめ、避難・誘導、消火、救出・救護、DIG(Disaster Imagination Game)などを行うものでした。煙中を歩く体験訓練も経験しました。ところで、DIG(ディグ)とは、災害(Disaster)のD、想像力(Imagination)のI、ゲーム(Game)のGの頭文字を取って名付けられた、参加型の簡単な災害図上訓練のことで、digは「掘る」という意味の英語の動詞であることから、転じて「探求する」「理解する」といった意味もあり、このことから、「災害を理解する」「まちを探求する」「防災意識を掘り起こす」という意味 も込められているようです。地域防災力の可能性と限界が見えてくるし、災害に強いコミュニティ作りの方向性も見えてくることから、訓練に取り入れられてきています。

 小市区では自主防災会が昨年に組織されており、今回の訓練では小市2丁目在住で消防局OBの片山さんがアドバイザーを務め、訓練計画を立案。消防局安茂里分署、消防安茂里分団の協力のもと、緊張感ある訓練が行われました。全体の講評では上野・安茂里分署長が「70点」と採点。合格点だったようです。準備いただいた関係者の皆さん、ご苦労様でした。
DIGで指摘された課題が
避難場所です。小市の避難場所は安茂里体育館と松ヶ丘小学校体育館に指定されているのですが、松ヶ丘小学校が山手にあり坂道を登るため避難が困難なこと、裏山に土砂災害があり安全性が確保されていないことなどから、松ヶ丘小学校ではない新しい避難場所を求める意見が相次ぎました。以前から指摘されてきた問題なのですが、早急な検討と対応を求められました。危機管理防災課と要交渉です。
28日の週は議会報編集委員会、議会基本条例検討特別委員会のご苦労会、市議会正副委員長会議、市の戦没者追悼式に青少年健全育成推進大会などなど、これに加え市長選の対応を検討する会議をしたり、私鉄県連・労働組合の大会や社民党の北信越ブロックの会議があったりと、あわただしく過ぎてしまいました。今日の夜はお世話になった知人の急逝で、豊野まで通夜に。悲しい別れとなりました。1週間ぶりの更新は取り急ぎの近況報告です。さてさて、今ほど情報が…、市長選挙の構図が確定しそうです。いよいよ自らの態度を決めて臨みたいと考えています。

2009年9月26日(土)
9月議会が終わりました。今度は建設企業委員会・公共交通対策特別委員会に所属。

▲25日、裾花中学校「星花祭」。在校生の足型で作られたモチーフ

▲「星花祭」オープニング

▲25日、第3回長野電鉄活性化協議会

▲26日、秋晴れのもと裾花幼稚園運動会
24日、9月議会が閉会しました。最終日は議会人事が議案で、新しい所属委員会等を決めました。僕は、常任委員会は「建設企業委員会」所属で副委員長の任に就くことになりました。建設部・都市整備部・上下水道局などを所管します。特別委員会は新しく設置された「公共交通対策特別委員会」です。公共交通は今まで「まちづくり対策特別委員会」の所管事項だったのですが、地域公共交通の再生問題が喫緊の課題となる中、公共交通に特化した委員会としてスタートするものです。バス交通の活性化、長野電鉄屋代線の存続問題、しなの鉄道の活性化、さらに新幹線の金沢延伸に伴う並行在来線の存続問題など「市民の足」がテーマです。しっかり取り組みたいと思います。
正副議長選挙がおこなわれ、議長には三井経光議員(新友会)、副議長には小林義直議員(新友会)が選出されました。いずれも所信表明会が事前に行われ選挙で選出されたものです。僕自身は、議長選挙では政信会の松木茂盛議員(かつては同一会派に所属していた先輩議員であることから)に、副議長選挙では新友会の小林義直議員(連合推薦議員懇のメンバーであることから)に一票を投じました。まぁー明らかにすることもない話ですが…。いずれにせよ、新しく制定した「長野市議会基本条例」を活かし、開かれた議会としてより活性化させていく具体的な取り組みを期待したいものです。
25日は
裾花中学校の文化祭「星花祭」に。51回目となる星花祭のテーマは「歩~踏み出そう新たな一歩、つくりだそう裾中伝説~」です。生徒会が運営する開祭式は、ビデオやパソコンを駆使しての「いまどきの中学生」の本領が発揮され、感心させられます。不登校の増加など、中学生を取り巻く環境が決してよい状況にないだけに、元気に奮闘する裾中生の姿は感動モノでした。ところで、受付でマスクを渡され着用しました。開祭式の講堂に集まっている中学生たちも全員マスク着用です。すでに新型インフルエンザの影響で中学校4校で秋の文化祭が中止になっているとのこと。「実は心配していたのですが、開催できて安堵しています」と校長先生がしみじみと語っていました。感染に隣り合わせ状態となっている新型インフルエンザ、予防に万全を期したいものです。
25日の午後は、
第3回目となる「長野電鉄活性化協議会」を傍聴。沿線住民を対象に行われたアンケートの速報値が報告されました。屋代線の今後の在り方では「市や地域の協力で維持すべき」が最も多く44.1%、次いで「廃止はやむを得ないが、代替手段を確保すべき」33.5%、「利用者が減少すれば廃止はやむを得ない」22.4%との結果です。極めて気になったことは、この速報値を「廃止はやむを得ない」に着目して報告したことです。屋代線のサービスが向上しても6割の人が「利用しない」と回答している、とのまとめもそうです。サービスが向上すれば4割の人が「利用する」と答えていることに着目すべきでしょう。どうもマイナス指向で「利用しない」「廃止やむなし」にリードしているのでは穿ってしまいます。また、屋代線の経営状況の分析では、「交通事業者の収益性と屋代線の公益性を適切に評価した上で、屋代線の運営が持続可能となる仕組み作りが必要」とまとめてはいるものの、経営状況では長野電鉄がすでに発表しているものをそのまま使っているだけ、しかも今後必要な設備投資についてはまったく触れずじまいで、期待していた分析とは程遠いというのが印象です。アンケートのクロス集計等はこれからですが、速報もしっかり読みこんで分析したいと思います。とはいえ、「費用対効果だけでなく、鉄道の持つ社会的価値をもっと考えるべき」「利用者の視点をもっと大切にすべき」沿線住民への広報の徹底を」との意見や存続に向けた新しい提案等もあり、3回目にして、ようやく協議会らしい議論となったことは良いことです。北陸信越運輸局の課長が「全国では代替バスにして地域に人通りがなくなりさびしい街になってしまった事例や、鉄道を復活した事例もある」と報告したことも注目点です。今後は、10月に学校関係者、企業関係者、地区住民、高齢者団体など沿線の関係者ごとに意見交換を行う計画も示されました。一つの重要な節目となりそうです。
今日26日は信学会・
裾花幼稚園の運動会に招かれ激励に。秋晴れのもと、すがすがしい運動会です。小さい子を前にしての挨拶というのは、緊張しちゃいます。「笑顔で頑張って」と応援してきました。さて、いよいよ市長選挙です。選挙戦の構図が見えてきたものの、政策論点が見えてきません。政党がどうかかわるのかという問題も内包しています。今、長野市に、そして市民生活に何が求められているのかを基本に、市議会議員として、そして社民党としても、どう対応するか、大詰めです。当面、悩み多き日々になりそうです。
2009年9月23日(水)
後町小学校の後利用を考える市民参加のまちづくりシンポジウム






中心市街地の3小学校の統廃合で、H24年度末で閉校が決まっている後町小学校の後利用を市民参加で考えるシンポジウムが長野市ふれあい福祉センターで開かれ、参加してきました。主催は「後町小学校物語プロジェクト」、後町小の同窓生や地元商店主の皆さんでつくる市民グループです。約40人くらいの市民が参加、議員も僕を含め6人が参加しました。
プロジェクトの5つのチームが、「公園・緑地」「環境」「子ども・福祉」「芸術・文化」「教育の歴史」をテーマに「私たちが考える後町小学校物語」をプレゼンテーション。公園にする案をはじめ、校舎を残し利活用を図る観点から、環境情報センターを中心とする「こどもエコビレッジ」構想、アトリエやスタジオに活用する「寺小屋アートプロジェクト」構想など、大変興味深い、面白いプレゼンテーションでした。
校舎の耐震強度の課題は残りますが、学校施設であった歴史を踏まえ、子どもへの投資につなげようと廃校となる校舎を残し活用する発想に注目です。
「跡地利用」ではなく「後利用」とすることがポイントです。既に廃校施設の利活用は全国で取り組まれています。ギャラリーにしたり宿泊施設にしたり、地域のコミュニティセンターにしたりといった具合です。後町小ならではの後利用につなげることがカギだなと思われます。
後町小の後利用では、市民会館の建設候補地ともなりましたが、道路のアクセスや周辺整備、そして何よりも時期的に合併特例債が活用できないことから、候補地から除外された経過があります。また、会場からの発言にもありましたが観光バスの駐車場をはじめ、博物館や美術館の施設建設地としてなど、いろんな声があるようです。僕自身は現時点では、
学び舎であった歴史が息づく利活用の道を探りたいと考えています。
プレゼンテーションの中身もさることながら、この企画の最大の意義は、ボトムアップの市民参加でまちづくりを考えていこう、
シンポジウムそのものが市民提案・市民参画のまちづくりの広場になっているということでしょう。住民自治協議会の本格稼働が目前となっていますが、市民が参画し決定していくまちづくりこそが都市内分権・住民自治協議会の究極の目標です。「後町小物語プロジェクト」が市民自治のいい意味での「実験」となること、そして「夢」が「形」になることを願いたいと思います。当然にして「願う」だけでなく「関わり」たいと考えています。とはいえ、「広がり」が課題になっていることも現実のようです。これからの課題だとは思いますが、後町小学校のPTA、地元商店街、中心市街地活性化基本計画に関わる諸団体との連携が見えてくるといいなと思います。もっとも、そうした既成のしがらみを超えて「有志によるプロジェクト」ということにこそ意義があるのかもしれません。いろんな意味で刺激になった企画でした。
2009年9月22日(火)
シルバーウィークは秋祭りを満喫



▲3枚は犀川神社




▲4枚は小市・志奈埜市神社
各地で高速道路の渋滞が伝えられるシルバーウィーク。このネーミングはともかく、5日間の連休は、地元の秋祭りを満喫しました。実は、愛用のパソコンがハードディスクの不具合で修理に出すことになってしまったことと、毎晩お神酒をいただくものですから、連休中にと考えていたホームページの更新が進まず、「ごめんなさい」状態です。この更新はモバイルPCで行っているのですが、FTPの設定に結構時間がかかってしまいました。
21日は
犀川神社の祭りです。この日は午前中から小柴見地区と宮沖地区の敬老会に参加させていただき、午後8時ごろに参拝に。伝統ある神楽と獅子舞、そして「犀川神社・杜煙火(もりはなび)保存会」の皆さんの花火が見ものです。今年も大勢の参拝客が訪れました。不況の折、花火大会の中止や規模縮小が伝えられていますが、打ち上げ花火に仕掛け花火と、圧巻の花火でした。寄附された皆さんの心意気に感謝です。この犀川神社秋祭りを安全に行うため、裏山にあたる「太郎山」中腹の整備や神社入り口付近の整備やトイレの整備が課題となっています。杜煙火保存会や氏子総代、地元の関係区の役員の皆さんによって整備委員会がつくられ、県や国に交渉をしています。神社にかかわることとはいえ、地域の伝統文化を永く保存し伝えていくための環境整備として、一緒に取り組んでいます。
22日には
地元・小市の志奈埜市(しなのいち)神社の秋祭り。神社は松が丘小学校の裏山にあるため、自宅からゆっくり歩いて20分の道のりを、さわやかな秋風に吹かれながら散歩できました。今年は神社の「鈴」を新調、この新しい「鈴」を思いっきり鳴らしてきました。小市には2基の神輿があり、この日は神社に結集し、神楽と獅子舞を奉納、23日は「村舞い」で東西に分けて小市地区内を廻ります。保存会と若者連のご苦労に、これまた感謝です。地球温暖化の影響が心配される昨今、豊かな実りを願うものです。

 
 ▲22日、神楽宿を出発し神社に向かう神輿
 
 ▲これは23日の写真です。我が家の前での神楽囃子。
  笛・太鼓の音色は何とも味わい深いものがありますね。
  本当は23日の日記に掲載するところですが、こちらに
  まとめて追加掲載しときます。ありがとうございました。
2009年9月19日(土)
政権交代のダイナミズム

鳩山政権が動き出しました。県内選出の北沢俊美参議の防衛大臣就任には驚きだが、連立3党合意と民主党マニフェストに真摯であってもらいたいと願います。「消費者、少子化、食品安全、男女共同参画担当大臣」という福島瑞穂党首のポストは、何となく「寄せ集め」の感も。「体を張って全力でカンパリます」も気合はいいのだが、「体を張ってまで頑張る必要はないですよ。3党合意に基づき、国民目線で粛々とかつ大胆に臨んでね。数のおごりへのご意見番に存在意義があるのだから」と言いたくなってしまいます。所管大臣の仕事で社民党らしさを打ち出すことは大事なことですが、社民党党首として連立3党の協議機関となる「基本政策閣僚委員会」での踏ん張りを期待するところです。
しかし、船出草々、「補正予算の一部執行停止」「直轄負担金制度の廃止」「西川・日本郵政社長の辞任要求」「核密約の調査指示」「八ツ場ダム、川辺川ダムの中止」「生活保護母子加算の復活」「後期高齢者医療制度の廃止」と矢継ぎ早に打ち出される政策指示には、政権交代のダイナミズムを痛感します。霞が関の抵抗を如何に抑え込み、実行プロセスを構築していくのかがカギです。
「脱官僚政治」…官僚主導から政治主導への大転換には異論はないのですが、事務次官以下の官僚による記者会見廃止には賛同しかねます。ブリーフィングなどの情報提供は否定していないとするのだが、国民の「知る権利」が制約される危険性があります。「脱官僚政治」のキーポイントは、政治家が官僚に使われるのではなく、政治家が官僚をどう使いこなすのかにあります。官僚が、行政組織が保持する情報は、政治家がコントロールできることが重要なのではなく、国民に開示され国民がコントロールできる仕組みを作ることが重要なはずです。また、民主党の閣僚が口をそろえて主張する「官僚主導から政治主導への転換」について、直感的に言うと、三権分立の下、議院内閣制を置く統治機構における行政官僚組織の位置づけの認識がちょっと違うのではないか、国会の権能をもっと強める発想が必要なのではないかと思います。余り掘り下げてはいませんが…。
ところで、長野市議会は18日、本会議で議案の採決が行われました。唯一反対した案件は水道局・夏目ガ原浄水場の民間委託に関する水道局補正予算案です。議会基本条例は1人の反対がありましたが、議会の大勢の賛同により成立しました。悩んだ議案対応を含め、本編に掲載しました。こちらもご覧ください。[市議会報告09.09.19_9月定例市議会…すべての議案を原案通り可決、浄水場の民間委託には反対]

2009年9月15日(火)
議会半ば…敬老会シーズン、話題は新政権と市長選挙
市議会は一般質問が終わり、14日~15日は委員会審議、18日には補正予算案をはじめとする提出議案の採決が行われます。24日に議会人事を行い閉会します。一般質問では、歴史的な総選挙の結果の受け止めと今後の市政対応、市民会館の建て替え問題、芸術文化の振興策、新型インフルエンザ対策、住民自治協議会の今後、利用者負担の見直し、子育て支援が主な論点になったように思われます。連休中には自分の質問のやり取りを含め、整理したいと考えています。
敬老会のシーズンです。今年は21日が連休の最中に入ったせいか、6日から始まり、13日の日曜日がピークです。安茂里地区では、小市団地~大門~犀北団地~小市~差出中~差出南の6地区の敬老会をハシゴ状態でまわらさせてもらいました。この後には伊勢宮神社秋祭りの行事もあり、結構慌ただしい一日にとなりました。最近の敬老会は敬老会というより熟年世代の集いといったほうがいい位に元気なお年寄りの皆さんのお祝いです。もっとも敬老会に足を運べないお年寄りがたくさんいらっしゃることにも目を向けなければなりませんが。私事ながら認知症の母親の状態をお話ししながら、息子として感謝していること、わかんなくなっても長生きしてもらいたいこと、そして老いるということが敬愛される世の中にしたいこと、さらに新しい政権がお年寄りを大切にする政治をしっかり営むことを挨拶で申し上げています。今度の敬老会は21日の小柴見と宮沖の2地区です。
敬老会ではあまり話しこむ時間が取れなかったのですが、
話題は新しい政権への期待と不安、そして市長選挙です。「今度は与党の一員で忙しくなるんじゃない。しっかり頑張って」と激励をいただいたり、「大臣は出さないほうがいいんじゃない」とご意見をいただいたりの一方で、「民主政権になってもそんなに変わらないんじゃない。所詮、自民党と同根だよ」との冷めた?見方もあるようです。でも概ね、期待感をもって新しい政権の船出を見守っているという感じです。問題は市長選挙です。「どうなるんだね。民主党の公募っていうのは、どうなんだね」と声をかけられます。私は、ちょっと無責任ですが、「今のところ、様子見です」と答えることにしています。しかし、民主党の公募という手法には賛成しかねると答えています。鷲沢市長の2期8年間に対する評価があいまいで、対抗軸を示さないまま、総選挙勝利の風に乗って「民主党の候補ありき」の「それ行け、どんどん」では、政党論理の押しつけになってしまいます。連立政権与党の「義理」もありますから、余り邪険にはできませんが、民主党には冷静な候補者選考を求めたいと考えています。「人気がないから新しい人を」というのは、それ自身一つの対抗軸にはなると思われますが、市長選挙を「人気投票」に落とし込めてしまう危険性を内包しています。
民主党の市長選挙候補者公募の締め切りは18日。どんな方々が応募されているのかは全く不明です。民主党からは社民党に対し「選考委員会に加わってもらいたい」との提案があり、長野総支部(長野市の)社民党組織)の議論では、代表である竹内県議がテーブルに参加することにしましたが、「民主党の勝ち組・政党論理に飲み込まれないように」と釘をさしています。私は、鷲沢市長とは違う新しい長野市像、新しい市民生活像をどれだけ描いているのかを吟味し、対応方を検討したいと思っています。この意味では近々発表されるであろう鷲沢市長の「マニフェスト」は注目です。市長選挙についても、私の市長への質問と合わせて、連休中には所感をまとめたいと考えているのですが…。
2009年9月6日(日)
母の緊急入院

3日から9月市議会が始まっている。連立政権協議の成り行きに注目の毎日だ。5日土曜日の朝、秘書課から催促されていた質問原稿要旨をほとんど一夜漬け状態でまとめ(事前調査が不足で精査できないままの状態だが)、秘書課の担当にメールで送り、ホッとしたところに、釧路にいる兄から電話。嫌な予感が的中!「おふくろが入院、付き添いが必要で富山に飛べないか」との内容だ。母親は84歳、身体は至って元気なのだが、認知症が進行しており、徘徊も始まっている。どうも自宅で転んで、頭と腰を打ち、痛くて歩けない状態なのだが、付き添いがいなければ、認知症のため拘束せざるを得ないとのこと。5日は地域行事に加え、連立政権協議に関わる社民党県連の会議を予定していたことから、会議が終わり次第、車で富山市内の病院に。
「まぁーよく来てくれたね。ところで何しに来たの?」と母親の第一声には何ともガックリだが、自分が病院にいることが不明な母親であることを考えれば、いかんともしがたい言葉である。頭の方はCT検査で異常なし、腰は腰椎の圧迫骨折との診断。寝たままの状態では痛みはないのだが、ベッドを少し起こすだけでも痛みが強く走るようだ。当面はリハビリ治療が必要とのことだ。リハビリといっても84歳だ。寝たきり状態になってしまうことが大変心配される。

一晩、病院のベッドの傍らで付き添い、「ここはどこ」と母、「病院だよ」と僕。「どうして病院なの」と母、「家で転んで腰を打って歩けなくなったからだよ」と僕。「そういえば腰のあたりが痛いね」と母。しばらく経つと、再び「ここはどこ」に始まり、同じ繰り返し…。母の緊急入院は良くあることで、夜を徹しての富山行きは、今までも経験している。駆けつける毎に認知症が進行しているのがわかる。息子のことはまだ認識できるのだが、僕が今どこに住んでで何をしているのかなどということは記憶から消えている。「老い」の現実に、何とも切ない想いが募る。
6日の朝、担当医師から病状の説明を受け、付き添いを親戚の叔母に頼んで、長野に。地元安茂里の
小路区(於・松代荘)と差出北区の敬老会(於・ホテル信濃路)のお祝いには、遅刻したものの何とか間に合った。遅刻の言い訳に、母親のことを話しながら「老いることへの敬愛を忘れてはいけないですね」とあいさつ。健康と長寿を念じつつ…。皆さんからは「母親を大事にね」とかえって激励を受ける。有難いことだ。ところで、母親の一件で、5日の夜の「市民会館の建設を考える市民の集い」には参加できず、また6日朝の長野市総合防災訓練には欠席となってしまった。消防を所管する総務委員会委員としては大変申し訳ないことに。スミマセン。
夜には、屋代線の視察調査に来た「路面電車と都市の未来を考える会・ラクダ高岡」(高岡市の万葉線の再生に取り組んでいる市民団体)の善光さんと松代で意見交換。この「善光」さんの名前の云われを問うたところ、新湊市にある名字だそうで、もともとは信州・善光寺の縁寺の一族であったとのことだ。名前だけで妙に親近感がわく。僕のホームページを見て4日にメールをもらい約束したものだ。若穂のKさん、松代のTさん、法定協の古平委員さんも交え、一杯やりながらの意見交換会。屋代線に乗り継ぎ、須坂駅では飛び込みで電鉄と話をしてきたという善光さんの「屋代線は安全面での設備更新がしっかり行われている」との感想に意外感も。全国的にみると屋代線の安全管理はまだいい方だとのことだ。でも、「変電施設の更新に10億円というのはあり得ない。電柱や架線の更新全部を含めても、そんなにならないのでは」とも。「年間1億8千万円の赤字、設備更新に30億円」の内容は、どこまで検証できるかは別にしても、しっかり洗い直したいものだ。善光さん曰く「再生のカギは住民運動、そして交通事業者のやる気と行政の積極的な関わりだ」と。屋代線の場合は「ウーン…」ってところだ。
9日の一般質問で屋代線の存続問題を取り上げるが、長野電鉄のやる気、沿線住民の運動を考えると、屋代線の将来設計図はまだまだ「霧の中」となりそうだ。質問は、9日の午後3時頃からの予定。質問テーマは(1)政権交代を実現させた市民の選択をどう受け止めのか(2)利用者負担の見直しについて(3)消費者庁の創設で、消費生活行政はどう変わるか(4)地域公共交通の活性化について・長電屋代線の存続問題(5)長野市民会館の建て替えについて(6)その他で水道局・夏目ガ原浄水場の民間委託問題についてなどを取り上げる予定です。かなり突っ込み不足の点は否めませんが、ケーブルテレビやインターネット中継でご覧いただければ幸いです。

2009年9月1日(火)
政権交代なる!歴史的総選挙となったのだが…
第45回総選挙は民主党の圧勝で政権交代を実現させた。政権交代そのものは望むところなのだが、社民党にとっては、現有議席の7議席確保にとどまり、北信越ブロックでは念願の議席奪回ならず、厳しい結果に終わった。政権交代を願う大きなうねりの中に、社民党は完全に埋没した格好となった。小選挙区比例代表並立制という選挙制度のなせる技ではある。2大政党選択を基本にし、少数政党が生き残る道を想定していない選挙制度だからだ。民意は集中するが、反映されない欠陥をもつ。故に選挙制度の見直しが求められる所以である。恨み節になるかもしれないけれど。
さて、新しい連立政権樹立の問題となる。社民党は連立政権参画を前提に選挙戦を進めてきた。また、民主党や国民新党とともに生活再建にかかる「共通政策」をまとめ、いわば3党の共通公約にも参加してきた。消費税率の据え置き、郵政事業の抜本見直し、子ども手当の創設・生活保護母子加算の復活・高校教育の実質無償化による子育て支援、年金制度の一元化・最低保障年金の創設・後期高齢者医療制度の廃止などによる社会保障制度の充実、製造業派遣・登録型派遣の原則禁止による労働者派遣法の抜本改正、販売農家への戸別所得補償制度や地方への権限移譲による地域の活性化など5項目だ。このことを実行する共同責任を負う。
その上での大きな問題は、外交安全保障政策、憲法改正問題である。私は、連立政権協議にあたり「憲法改正論議の凍結」の合意を求めたい。これが合意できなければ、社民党は連立政権に参画するべきではないと考える。「憲法改正論議の凍結」を前提に、広島・長崎宣言を踏まえ、また米国オバマ大統領のプラハ演説等を踏まえ、非核三原則の法制化とともに、唯一の戦争被爆国として2020年に向けた核兵器廃絶運動の先導的役割を担う。さらに戦後64年たった今もなお戦後処理が解決されていない現実を踏まえ、戦争戦災地の相互訪問を通じた平和外交、アジア重視の平和外交を推進することを求めたい。

内政については、「競争がすべて」の市場原理主義・構造改革路線にどこまで決別できるかという究極問題は残るが、マニフェストを読む限り、所得再分配の基本的な考えについて民主党との大きな隔たりはないと思っている。財源確保の問題は残るが…。
問題は外政・外交である。日米同盟基軸からアジア外交重視への転換が不可欠であると考えるからだ。民主党マニフェストでは、「対等な日米関係の構築」において、基地問題、地位協定問題をどのように解決するのか、未だ不透明である。新しい政権による新しい外交戦略を展開する時だ。ここに「社民党らしさ」を発揮できる余地があると考える。
総選挙期間中は全く更新できず。申し訳ないことなのですが、時間に余裕がありませんでした。この時間にまだ余裕がないままの状態で、3日から9月市議会が始まります。9日に一般質問を行うことになっているのですが、これまた選挙戦の残務、連立政権参画への対応問題に追われ、質問原稿は全くの手つかず状態です。秘書課からの「遅くとも4日は質問要旨を」との催促に「がんばってみます」と答えるのが精いっぱい。政権交代の受け止め、地域公共交通の活性化、利用者負担の見直し、市民会館の建て直し、消費者庁発足に伴う課題などをテーマにと考えているものの、事前の調査に入れず、「困った状態」が続いています。「なんとかしなきゃ」です。
2009年8月16日(日)
この1週間の出来事…お盆返上の日々

▲松代大本営追悼碑14周年の集い、あいさつする塩入隆会長

▲市民会館建設候補地の一つ、イトーヨーカドー周辺

▲屋代線存続で市長に要望申し入れ

▲小市の仮装盆踊り
1週間ぶりの更新です。中々更新できずスミマセン。本編にも更新し市民に伝えたいことが沢山あるのですが…。明後日の総選挙公示までカウントダウンの時期、社民党県連の総合選対委員会事務局長を務めていることから、予定候補が2人とはいえ、比例対策を含め本番の準備等でお盆返上で結構忙しい日々です。でも選挙一色になれない、いやいや、なれないところが、本業、市議会議員ってところです。なんか言い訳になってしまいますが、この1週間の出来事を綴ってみました。
8月10日、松代大本営朝鮮人犠牲者追悼碑建立14周年の集いに参加。戦後50年の取り組みで象山地下壕の入り口に建立された追悼碑、今年も祈念の集いが在日朝鮮人の両団体(総連と民団)の参加のもとに行われました。象山地下壕の保存・公開運動時代から、朝鮮人の強制労働によって掘られた地下壕建設の真相究明などに取り組んできていますが、追悼碑建立運動にも参加し、現在追悼碑を守る会の事務局次長を務めています。来年は建立15周年、節目を迎えます。
8月11日、市議会のまちづくり対策特別委員会で、市民会館の建設候補地である権堂地区と駅前地区の再開発地区や駅東口の再開発事業の進捗状況を視察。市民会館の候補地となっている現場は、歩いてみると結構広いことを実感。9月には建設候補地のプレゼンテーションが行われます。いよいよってところですかね。
8月12日、午前中は議会報編集委員会で議案の賛否の掲載について協議。今後、会派ごとの賛否を議会報=「市議会便り」に掲載していくことで合意し、議会運営委員会に答申を提出することに。議会基本条例を9月議会で制定していくことを見据え、9月議会報告から実施たいものです。午後は、長野電鉄屋代線の存続に向け、長野市をはじめ、長野県に要望活動(午前中の長野電鉄への要望は議会日程で欠席)。市長は、「長電単独で維持困難となれば、(公有民営・上下分離を含む)別の経営形態を含めて検討していかざるを得ない」とし、長電屋代線活性化の総合連携計画の策定にあたっては、沿線住民との直接対話にも取り組み、素案段階で沿線住民、長野電鉄、沿線自治体など関係団体ごとに意見交換を行い、合意形成をめざす姿勢を明らかにしました。詳細は改めて。
8月13日~14日、新盆に。お盆で親しくお世話になった故人の新盆に線香をあげさせてもらいました。毎年のことですが、今年は一段と訪問するご家庭が増えました。複雑な思いです。故人を偲ぶ話は、最後には選挙の話、お線香をあげに行って、激励されます。ありがたいですね。
8月15日、「平和の鐘」。64回目の敗戦記念日、地元安茂里小市の称名寺で「平和の鐘」を撞きました。「愚かな戦争を二度と繰り返さない」非戦・非核の決意を込めて。夜には地元小市の盆踊りに参加。仮装での踊りは毎年の定番、賑やかなひと時を過ごしました。
今日8月16日は、総選挙対策の打ち合わせの傍ら、市政直行便NO.20の発送作業で終わってしまいました。明日にはギリギリ届けられる予定です。そして、1週間ぶりの更新作業です。
2009年8月9日(日)
長崎の日、11時2分

▲11時2分、黙とうする平和友好祭の若者たち
長崎原爆投下の日の11時2分は、松代公民館で開かれた長野県平和友好祭で迎えました。青年が中心になって取り組んできた「反核平和の火リレー」のまとめの集いです。午後からは松代大本営地下壕跡の見学するとのことで、原爆の被害者としての歴史と責任、加害者としての歴史と責務についてアピール。若者たちと一緒に、日本の平和を考え、ついでに(ってことはありませんが)迫る総選挙、社民党に力をとお願いしてきました。人数はちょっと寂しいものがありましたが、若者たちの真剣なまなざしに希望と未来を確信したひと時です。
実行委員長があいさつの中で、広島のガイドさんの話を紹介しました。広島平和資料館を見学した小学生の感想で「楽しかった」と発言がした子がいたこと、ショックを受けつつも戦争と被爆、放射能の怖さ、平和の大切さをしっかりガイドしたこと、が中身です。これにはショックですね。胸が痛くなってしまいます。テレビゲームの影響なのか、
「リセットボタン」を押せば、みんな生き還ってしまう世界に浸りすぎ、現実感を持てなくなってしまっているのか…。歴史をリセットすることはできないし、私たちの命もリセットできない。だからこそ、悩み、苦しみ、分かち合い、支え合い、そして希望と未来を開くことにつなげる。若者達に期待したいものです。もっとも若者だけではありませんが。
「ノリピー」こと酒井法子が容疑者に。何ともショックな話です。芸能界に広がる麻薬汚染はとどまるところがないのか。とはいえ、「なぜ、ノリピーが」の疑問は解けません。真相解明を待つしかないのか?子どもが一番の被害者です。
2009年8月7日(金)
安茂里地区の「元気なまちづくり市民会議」

7日、地元の安茂里で住民自治協議会主催による「元気なまちづくり市民会議」が、市長をはじめ担当部長らが出席のもと開かれました。自治協からは「ごみ有料化に伴う不法投棄対策」、「自治協の事務室の確保」の二つが議題として提案されました。
     

一つ目のゴミ不法投棄では、10月のごみ有料化に伴い不法投棄の増大が懸念される状況にあり、安茂里地域が山と河に囲まれ沢筋も多いことから不法投棄しやすい地域になることから、常駐監視院設置や監視員の増員、パトロールの強化などを求める内容です。市では、今年から新たに中山間地域に監視カメラを5台設置し監視を強めていること、民間委託によるパトロール・回収を140日から200日に拡大したことが報告され、常駐監視員について専任職員が配置できるか検討するとしました。不法投棄は基本的にモラルの問題、「しない、させない」という啓発活動が主になるざるをえません。以前に不法投棄の現場を視察しましたが、パトロールが追い付かないひどい現実を目の当たりにしました。パトロールの増員・強化による早期発見・早期回収が基本となります。

 不法投棄は立派な犯罪、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」では、5年以下の懲役または1千万円以下の罰金(併科もあり)。法人の場合は1億円以下の罰金刑と罰則は大変厳しいものとなっています。これまで25件検挙されているそうです。

このことに関連して、「ポイ捨て禁止条例の制定」について、市長は前向きに検討する姿勢を明らかにしました。市長は「基本的に条例ではなく啓発運動で良いと考えてきたが、それなりの効果を上げられることから制定する方向で検討したい」と述べました。私は基本的にモラル・マナーを罰則付きで規制し、お互いに監視し合うことを奨励しかねない条例は必要ではないと考えていますが、なかなか改善しない現実を見ると「うーん」って感じです。

二つ目の自治協の事務室は、既存施設の有効活用を基本にして、事務と会議ができるスペース確保を基準に、支所、市立公民館の順に検討しているとし、安茂里の場合は支所の裏にあるプレハブ会議室の一角を事務室として整備する案が示されました。事務室のとしての独立性、パーティションの区切りや独自電源が今後の課題となるようです。いずれにせよ、自治協の拠点が確保されそうです。
また自由討議では、学校など公の施設の耐震化について質疑がありました。安茂里地区内の小中学校では、耐震化工事が必要な校舎・体育館は13施設で、優先順位でランク分けするとA=補強工事はH22年度までに完了・改築はH24年度までに着手、B・C=補強工事はH26年度までに完了・改築はH31年度までに完了というもので、Aが5施設、Bが8施設という説明でした。山王小学校と裾花小学校は、今年度から補強工事や実施設計が始まりますが、他の安茂里小学校(A=1、B=3)、松ヶ丘小学校(B=2)、裾花中学校(A=1、B=1)の耐震化は、実施計画がはっきりしていません。

 国の補正予算で、学校耐震化は前倒し実施することになっていますが、子どもたちの安全の基本に関わること、実施計画の明確化を求めていきたいと思います。(詳報は改めて)
今年の「まちづくり市民会議」は、「市政方針・市民会議」を一括して6月に開催したことから、市長の重点施策の説明が省略されたものの、時間は2時間半近くに。私があいさつで「市民会館の建て替え問題」や「利用者負担の見直し」について触れたことから、市長もこの問題について現状と持論を述べたため、最後の市長の総括的発言が35分にもなってしまい、予定した時間をかなりオーバーしたようです。部局長の説明もちょっと長かったですけれど。まぁ、時間はともかく、自由討議での活発な意見交換の度合いは、住民自治協議会の成熟度のモノサシともなります。議員の関わり方は難しいものがありますが、自治協の活動の本格化に向けてもっと連携を図っていきたいと思います。

2009年8月6日(木)
広島の日、8時15分

▲黙とうをささげる

▲被爆体験を語る村岡与一さん(長野県原爆被害者の会副会=長野市在住)、「核兵器がどれだけ恐ろしいか、被爆国としての自覚ある行動が必要だ。平和に慣れきっているが、核兵器がある限り、平和ではない」と訴えました。

被爆64周年目の8月6日、早朝から広島市で行われる平和式典に合わせて開催された原水禁長野県大会に参加。テレビ中継を見ながら、8時15分、ヒロシマと一緒に「黙とう」。秋葉・広島市長の「平和宣言」、そして小学生の「平和の誓い」は胸を打つ。

核兵器廃絶は世界の多数派=「オバマジョリティ」とし、「2020年までの核兵器廃絶運動の旗手として世界をリードしよう、われわれは絶対にできる」との呼びかけにしっかり答えたいと想う。

一瞬にして 20万人もの命が奪われ、被爆者は今もなお放射能の被害で苦しんでいる。にもかかわらず、世界には、大国がもつ核弾頭がいまだ約2万5千発もある。これは、世界中の人々を何回も皆殺しにすることができる数だ。核実験、原発の大事故、原発産業ではたらく人々などの核被害者は、世界中に2500万人にものぼる。人間がつくりだした核物質で苦しむ、多くの人々が存在することを忘れてはならない。ヒロシマ・ナガサキの被爆体験を風化させず語り継ぎたい。被爆者の願いを受け止め、二度と再び、ヒバクシャをつくらないことを誓い合いたい。
「Yes,we can」を確信して。秋葉市長の英語での呼びかけより。
We have the power. We have the responsibility. And we are the Obamajority.
Together,we can abolish nuclear weapons.  Yes, we can.

(私たちには力があります。私たちには責任があります。そして、私たちはオバマジョリティーです。力を合せれば核兵器は廃絶できます。絶対にできます。)

2009年8月1日(土)
政治は暑い…「夏・8月」

▲ヘブンリーブルーが鮮やか

▲伊勢宮の用水調査

▲上流からの草が詰まる水路

▲ゴーヤのグリーンカーテン、今年は去年より収穫がありそうです。
8月です。とはいえ「梅雨明け宣言は間違っていたのでは」と思えるような不安定な天候が続きます。西日本を襲う集中豪雨、そして関東での竜巻発生と、気候変動は深刻です。夏祭りがまっ盛りの1日。降雨率100%で迎えた長野市民祭り=「びんずる祭り」は、踊りが始まるころには何とか止んで、雨上がりの街中は熱気に包まれたようです。
暑い(=熱い)のはもっぱら政治の世界。いよいよ今月30日に総選挙投票日を迎えます。各政党の政権公約=マニフェストが出そろい、マスコミでは政権・政策論議が盛んに行われています。財源論も大事ですが、構造改革で破壊された国民生活を何を優先して立て直すのか、核兵器廃絶に向けて動き出す世界の中で、被爆国・日本はいかなる役割を担うのか、大所高所に立った質の高い国民的論議が求められるところだと思います。経済の立て直し、雇用の安定、子育て・子育ちの支援、セーフティネットの拡充、年金・医療の立て直し、地球環境など、生活の根本が問われています。8月30日は、日本が変わる日にしたいものです。
さて、7月28日には、地元の犀裾土地改良区の現地調査に同行しました。田んぼや畑に水を供給する農業用水の保全と、環境用水としての新たな役割に応える整備が目的です。今回、注目されたのは、6月と7月の豪雨で水があふれた伊勢宮地区。水路に段差があったり途中から排水管が細くなったりしていることも要因なのですが、草やごみ袋が詰まって水かあふれてしまう現象は、何とも悲しいことです。市職員が刈った草を用水に流して処分されるという事件があったばかりですが、土地改良区によれば「用水に刈った草を流す」、そして「水路が詰まってしまう」ことは日常茶飯事とのこと。「苦労しているんだ」との声は切実です。この日の調査でも、水かあふれた箇所には、草が詰まっていました。近所の方が出てきて、「自分が、重いグレーチングをあげて草を取っている。何とかしてもらいたい」と強く要望。水路改修の検討を約束しましたが、改修の前にモラルの問題だと思います。実は、我が家の北側に小市用水が流れており、先日も土砂揚場の草を刈って、用水の脇に束ねたのですが、これもしっかり管理しなければと思い返しています。
ホームページの更新にまでなかなか手が回らないこの頃です。久々に2日連続での更新です。社民党での役職上、総選挙シフトにならざるをえません。市政直行便NO.20夏号も、まだ配り終わっていないし…、お盆までには配らなきゃです。議会基本条例の検討をはじめ、長電屋代線の存続問題、市民会館の建て替え問題、住民自治協議会のこと、そして9月議会の準備(実は質問があります)、さらに市長選挙(もっとも市長選挙は総選挙後に動き出すのでしょうが)などなど、市民の声を聴いて対話してまとめていかなければならない課題が山積です。
2009年7月31日(金)
長野市議会基本条例(案)要綱の議員説明会
議会基本条例検討特別委員会でまとめた「議会基本条例(案)の要綱」の議員説明会を開きました。「要綱の概要」はこちら(長野市議会のページから)。副委員長として説明会の進行役を務めました。22日の「徒然日記」の続編です。計10人の議員さんから質問や意見が出されました。「前文で市議会の決意にあたる部分はわかりやすいが、地方公共団体とかなじみの少ない言葉も使われている。重々しいのは良いが、もっとわかりやすくならないか」「市長の専決処分について乱用を規制していくことはできないのか」「市民との直接対話、市民との接点づくりに議会報告会などもっと踏み込む必要があるのではないか」「議決案件の追加について、どのように議論されたのか」などなど、特別委員会でも議論となった点、あるいは検討していなかった点など、大変参考になる意見が出されたと思います。「反問権を取り上げなかったこと」「最高規範としなかったこと」に関しては、とくに異論はありませんでした。市民の皆さんからのパブリックコメントも3日から始まります。情報提供の場がホームページ(長野市役所・市議会のページ)と議会事務局とに限定されるのが課題ですが、市民の意見を踏まえ、また、地方自治法との整合性や市議会としての現実的な力量を踏まえつつ、議論をさらに深めていく必要があります。こうした議論のプロセスそのものが、「討論する議会」をめざす議会基本条例のエッセンスの一つといえるでしょう。
この説明会では、議会の会派を越えて「子育ち・子育て検討会」を設置し、次世代育成支援行動計画の後期行動計画策定に対する提言を行っていこうとの報告もされました。政策討論を目指す新しい動きが始まっています。
7月25日付・
信濃毎日新聞の「提言・直言」でも議会基本条例が取り上げられていました。この記事を取り上げた発言もありました。参考に、掲載します。因みに長野市議会の議会基本条例(案)の中では、「市民との意見交換の場等市民の参画に関する制度の充実」と明記し、議会報告会という形に特定せず、「市民との直接対話」の充実を謳いました。「目標規定」と言えばそれまでですが、具体化に向けた議論が不可欠です。

 北海道栗山町議会が2006年5月、全国で初めて議会基本条例を制定して3年余。この条例は徹底した情報の公開と共有、住民参加の理念に基づき、分権社会での議会のあり方を示したものだ。

 条例制定以来、2900人を超す自治体議会の関係者、地方自治研究者らが人口1万4千人余りの小さな町へ視察に訪れた。三重県議会をはじめ、全国の63自治体で議会基本条例が制定され、長野県など100を超える議会が検討中だと聞く。当時議会事務局長として栗山町の条例制定に携わった経験から、議会と住民との直接対話が不可欠であると、強調しておきたい。

 地方議会が抱える大きな問題は、政策づくりが執行機関の行政に独占されていることだ。政策形成は行政の独占物ではない。むしろ住民と議論し、多様な意見を吸収できる議会が得意分野のはず。議会は行政と競い合い、より良い政策をつくるのが仕事だ。立案、予算化、執行、評価について常にものを言い続ける。それが住民にとって良い方向なら、行政側も寛容に修正に応じるべきだ。

 条例の根幹は、住民との直接対話『議会報告会』にある。条例制定の前年(05年)に始めたこの取り組みが好評で、住民から永続的な実施を求める声が上がった。そこで当初は議会報告会の条例化の検討から始まった。議会(合議体)として一体となり、政策をめぐって住民と直接討論する。これはそれまでになかったことだ。

 条例はこのほか、参考人、公聴人、傍聴など、議会運営の全般において住民の参加を強く求めている。内向きだった議会のルールを住民とともに歩むものに変えた。

 全国で議会改革の取り組みが活発に進み、議会基本条例の制定は今後も広がるだろう。その際、住民との直接対話の場を開く道をつくることに知恵を絞ってほしい。

   (なかお・おさむ 早大マニフェスト研究所客員研究員、東京財団政策研究部研究員。09年3月まで栗山町議会事務局長。1949年、同町生まれ)
皆さんからの意見を待っています。

2009年7月22日(水)
議会基本条例の特別委員会で、宇宙の神秘、実体験できず
長野市内でも部分日食が観測できたようですね。悪石島に駆けつけた皆さんは残念でした。妻はしっかり仕事を中断して、黒いスクリーンを用意、天体ショーを観測したそうです。僕は、市議会の議会基本条例検討特別委員会で、観測できず…残念!。テレビニュースで天体ショーを満喫しました。今世紀最大の皆既日食、すごいですね。
さて、特別委員会ですが、16回目となった今日の委員会で
「議会基本条例案の要綱」を確認しました。今後、31日に議員全体への説明会を行い、8月3日から21日にかけて市民の皆さんの意見を求めるパブリックコメントを実施、寄せられた意見を踏まえ修正・補強し、9月議会に条例案として議員提案する計画です。「議会基本条例」は、議会の基本理念、議員の責務や活動原則、市長との関係や市民との関係を定めるもので、団体自治、住民自治の原則にのっとり、市長との緊張関係を保持しながら、市行政を監視・評価するとともに、積極的な議員間討議を通して政策立案・政策提案に取り組むことを柱としています。議会が果たすべき役割を不断に検証し、市民の信託にこたえられる議会活動の指針とするものです。
委員会では、条例のエッセンスを盛り込む「前文」の規定で、かなりの議論を要しました。何かと話題となっている
市長等の「反問権」については、「議員の質疑または質問に対して、その趣旨の確認等のため(議員に)質問することができる」と規定しました。議会と理事者との間で緊張感ある討論を行い、政策決定をより深みのあるものにしていくために、僕は理事者からの「逆質問」があってよいと考えていますが、議論としては、議員の質問権の尊重を基本に、「反問」という文言は使わず、「趣旨確認等で質問することができる」とすることになりました。「等」がミソでしょう。また、条例の「最高規範性」については、「議会の基本的事項を定める条例であり、他の条例との整合性を図る」と位置づけました。僕としては、議員間討議の位置づけと意義がまだ「言葉・規定の段階」であることや、議会が議決する事項を拡大するなどの対応が未完であることなどから、最高規範としうる規定内容にはまだ届いていないとの想いで、「最高規範性」にはこだわりませんでした。いずれにせよ、この条例は議会の活性化、議員の資質の研さんに向けた大きな第一歩です。議会を討論の場にしていく大いなる一歩にしたいものです。パブリックコメントで市民の皆さんからの意見をお願いします。
午後には、屋代線の再生・活性化を検討する
「長野電鉄活性化協議会」(2回目)が開かれ、コンサルタントに選定された「パシフィックコンサルタンツ」から「計画作りの企画提案内容」や、8月上旬から沿線で取り組まれる「アンケート調査」の概要の説明が行われました。また、長野地区公共交通対策会議で取り組んだ「沿線住民アンケートの結果」についても、報告されました。学識委員として参加されている古平委員が「利用促進策だけで、本当に存続できるのか。厳しい経営状況を考えれば、三セクとか上下分離であるとか経営スキームに踏み込んだ議論が必要。このままではいずれ廃線となってしまう」と危機感を込めて発言したことが注目されます。途中までしか傍聴していないのですが、協議会は、報告の追認という形式的な議論にとどまっていると言わざるをえません。30人を越える大所帯の協議会で平場での積極的な議論を期待することは難しいと思われます。分科会や分散会などのグループ討論や、沿線に出かけ、沿線の皆さんとの意見交換を行うなどの取り組みが不可欠でしょう。こうした取り組みがなければ、協議会が「実のある議論・検討の場」にはなかなかならないと考えます。
2009年7月14日(火)
いよいよ総選挙本番に!小さくても「社民の出番」と訴えたい!
都議選での自民党惨敗を受けて、麻生首相はようやくにして解散を決めたようです。7月21日にも解散と「予告」し、第45回総選挙は8月18日公示・30日投票がほぼ確実となりました。いよいよ総選挙に向けてラストスパートといったところです。でも、言葉に重みのない麻生首相のこと、「またまたブレることはないよね」と念を押したくなる気持ちも。さもあらん状況が今日も続いています。相変わらずの「麻生おろし」の足の引っ張り合い、そして古賀・自民党選対委員長の辞任騒動…。国民不在の自民党の「すったもんだ」劇は、かなり食傷気味です。古賀さんの場合、政治家としての美学を感じないわけではありませんが、周りを見てると懲りない面々だなぁとつくづく思ってしまいます。
いずれにせよ、国民世論の大勢は「自公政権はもうたくさん。政権交代で政治を変えてほしい」にあることは間違いありません。都議選の結果がこのことを明確に示しています。「地方選挙と国政は関係ない」とする麻生首相の感覚にはあきれ果てますが。しかし、問題は「自民党か民主党か」の二者択一選挙で、本当に日本の政治が変わるのか?ということにあります。新自由主義による「市場原理に基づく競争がすべて」という構造改革路線という考えで、社会の隅々にまで疲弊が広がりました。この「構造改革」なる市場原理主義ときっぱりと手を切り、社会的公正・公平のもとに雇用と福祉を優先し、日本社会を立て直すことがない限り、政権交代しても、「何も変わらない」ということになってしまいます。「構造改革は自民党とスピードを競いあう」「消費税率引き上げは4年間は行わない(4年後は引き上げ?)」とする民主党では何とも心もとないのです。労働者派遣法の見直しにあたっても、製造業への派遣全面禁止にブレーキをかけたのが民主党でした。卑近な事例でいうと「高速道路の無料化」という政策は「高速道路の1000円」より愚策です。マイカー利用促進策であり、地球温暖化防止策に逆行するばかりか、公共交通優先のまちづくりをつぶしてしまう政策に他なりません。「どっちを向いてるの、民主党さん」と言いたくなってしまいます。
だからこそ、小さくてもきらりと光り、ピリッと辛い「社民党」の存在があると言いたいのです。新自由主義への対抗軸は社会民主主義だからです。武力に依存しない平和な社会の構築も忘れてはなりません。社民党は残念ながら長野1区に候補を擁立できていません。比例代表選挙での議席獲得が現実の目標です。「政治の転換につながる政権交代へ、社民党に力を!」…心からアピールします。
2009年7月9日(木)
屋代線シンポジウムの波及
「バスターミナル会館に炭素菌」の第一報ニュースは驚きでした。結局、被害はなく、「悪質ないたずら」で収まったようですが、許しがたいことです。でも、不謹慎な言い方になりますが、警察・消防・自治体には「予期せぬ有事実動訓練」になったことは確実です。悪意ある行為が、有事を当たり前にさせていってしまうことに、無情さと怒りを禁じえません。
今日は、屋代線シンポジウムのお礼かたがた、実行委員会・長野地区公共交通対策会議として、千曲市をはじめ若穂・松代地区の沿線の住民自治協議会や支所、関係諸団体を回りました。須坂市は地元の議員にお願いしました。これはうれしい報告になります。若穂地区では4日のシンポを受けて、
若穂地区住民自治協議会で独自にシンポジウムに取り組みたいとのこと。さらに「屋代線に乗って松代探訪イベント」の企画も温めているとか。「まだ”考える”段階ですが」と謙虚に話されていましたが、早速の動きに感動です。9月中旬を目途に考えていらっしゃるようで、古平浩さんや長電笠原社長の出演依頼を受けました。別所線の将来を考える会代表の竹田貴一さん(シンポに参加されました)との連携も紹介しておきました。松代では、住民自治協議会に設置されている「交通部会」(バス交通を協議する部会)を発展させて、屋代線問題に対応する枠組みを検討したいとのことでした。松代地区からは当日、100人を越える住民の皆さんが出席されていますから、十分、条件があります。商工会議所にも顔を出してきました。千曲市の近藤市長は「欠かせない住民の足。財政負担の問題等もあるが、何としても存続させたい」と。率直だなぁと思いつつ、行政としての行動を重ねてお願いしてきました。
沿線住民の主体的なアクションが始まっています。4日のシンポジウムの所期の目的は達することができたと思うとともに、希望の光が見えてきたなと思います。山は険しく高いのですが…。長野電鉄活性化協議会の第2回会合は7月22日に開かれます。
午後は、
バス運転手から見た道路危険箇所や渋滞の改良要望で、川中島バス・長電バスの皆さんと一緒に長野中央警察署と南署を訪問。長野中央通り、大門交差点、日赤病院前の渋滞、丹波島のバス専用レーン、青木島交差点、七瀬のインター線と大豆島線、東通りの交差点付近の問題などなど、警察としても重要な懸案事項になっているとのこと。警察からは中央通りのモール化で気がかりな状況報告がありました。これはもう少し調査してからにしましょう。とにかく、少しずつでも改善を期したいものです。明日10日は、県の建設事務所の皆さんと路線バスで県道を中心に市内の現地調査です。
2009年7月5日(日)
屋代線シンポジウムの裏話

▲シンポジウム

▲古平浩さんの講演
屋代線のシンポジウムが無事終わりました。とはいえ、はじめは「入り」がイマイチで心配したのですが、最終的には予想を越える420人の皆さんが参加、安堵しました。1時半ギリギリの屋代線に乗ってみえた方が多かったようです。ご苦労さまでした。本編にシンポジウムの様子を速報で掲載していますのでご参照を。
シンポジウムの終了後、「第3部」(もっともこれは非公開?)としてパネラーやコーディネーターの皆さんと実行委員会としての懇親会を開きました。裏話って言うほどでもありませんが、笠原・長電社長に「針のむしろ状態でご苦労さまでした」と向けると「住民の皆さんの今日のような提案はこれまで検討してきているんですが、なかなか実現には課題が多いのが現実…、通学定期も7割の割引にしているのですがなかなか増えない」と。「法定協議会での3年間の実験実証運行に耐えられますか」との問いには、「うーん、計画次第ですが、
とにかく早くに検討結果をまとめてもらいたい。1億8千万の赤字は重い」。沿線住民の存続への願いと、経営問題を推し量る取り組みが必要だなぁと改めて痛感。
市長には「思いのたけを発言できず、フラストレーションがたまったでしょう」と振ると、「まぁ仕方がないな、今日は。法定協議会の議論に影響してはいけないし、聞き役だ。これからはもっと具体的な議論が必要になるな」と。また市長からは
「コンサルタントの計画素案がまとまる前に、中間で今日のようなシンポジウムができないか」との提案がありました。「ぜひ、やりましょう」と即答しておきました。さらにエコール・ド・松代を経験している松代地区での盛り上がりに期待したいとも。その通りです。松代で火がつくと屋代や須坂に広がると思います。茅野実行委員長は「須坂や中野の企業への支援要請」を強調、「今日のシンポジウムで希望が見えてきた」とおっしゃっていました。
鉄道路線の存続はやはり沿線住民が主役にならなければなりません。参加された沿線の皆さんには
重い宿題となったのかもしれませんが、「屋代線の将来をつくる会」とか「屋代線を愛する会」とといった住民組織の立ち上がりをこれからも後方支援していきたいと考えます。
2009年6月27日(土)
手紙 親愛なる子供たちへ
安茂里地区の「児童生徒の健全育成を進める会」が開かれ、あいさつで表題の「手紙 親愛なる子供たちへ」を紹介しました。この詩は僕の友人であり、「国境なき医師団」に参加経験がある佐久総合病院の色平哲郎医師からメールで教えてもらったもの。心が震えました。親と子の絆を謳う「詩」なのですが、僕自身も「親」の一人として、そして子どもたちも、こんな感性と想像力を持ち続けてもらいたいとの想いから朗読しました。子どもたちのやさしく、たくましい、感性あふれる育ちを願いつつ…。

手紙 親愛なる子供たちへ

 

年老いた私が、ある日、今までの私と違っていたとしても

どうかそのままの私のことを理解して欲しい

私が服の上に食べ物をこぼしても、靴ひもを結び忘れても

あなたに色んなことを教えたように見守って欲しい

 

あなたと話す時、同じ話を何度も何度も繰り返しても

その結末をどうかさえぎらずにうなずいて欲しい

あなたにせがまれて繰り返し読んだ絵本のあたたかな結末は

いつも同じでも私の心を平和にしてくれた

 

悲しい事ではないんだ、消え去ってゆくように見える私の心へと

励ましのまなざしを向けて欲しい

楽しいひと時に、私が思わず下着を濡らしてしまったり

お風呂に入るのをいやがるときには思い出して欲しい

 

あなたを追い回し、何度も着替えさせたり、様々な理由をつけて

いやがるあなたとお風呂に入った、懐かしい日のことを

悲しい事ではないんだ、旅立ちの前の準備をしている私に

祝福の祈りを捧げて欲しい

 

いずれ歯も弱り、飲み込む事さえ出来なくなるかも知れない

足も萎えて立ち上がる事すら出来なくなったなら

あなたが、か弱い足で立ち上がろうと私に助けを求めたように

よろめく私に、どうかあなたの手を握らせて欲しい

 

私の姿を見て悲しんだり、自分が無力だと思わないで欲しい

あなたを抱きしめる力がないのを知るのはつらい事だけど

私を理解して支えてくれる心だけを持っていて欲しい

きっとそれだけでそれだけで、私には勇気がわいてくるのです

 

あなたの人生の始まりに私がしっかりと付き添ったように

私の人生の終わりに少しだけ付き合って欲しい

あなたが生まれてくれたことで私が受けた多くの喜びと

あなたに対する変わらぬ愛を持って笑顔で答えたい

 

私の子供たちへ

愛する子供たちへ
いかがですか。この詩は、言語はポルトガル語で詠み人知らずです。現在は、シンガーソングライターの樋口了一さんがCDにしています。ネットで検索するといろんな情報を発見できます。会の後、参加されていたお母さん方から「詩が欲しい」と頼まれました。ぜひ、広げたい詩です。
         
▲左は「児童生徒の健全育成を進める会」での裾花中学校合唱部の皆さんの発表、素敵なハーモニーでした。
▲右は裾花中学校生徒会の活動発表、溌剌としていて活発な活動が目に浮かびます。

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2009年6月26日(金)
政治倫理条例の可決は全員一致ならず…副委員長としては残念です。
11日から始まっていた6月議会が26日、市側が提出した補正予算案など合計21の議案すべてを原案通り可決し閉会しました。最終日に議会基本条例検討特別委員会から議員提案した「長野市議会議員の政治倫理に関する条例」も可決されました。
残念ながら無所属議員1名の反対があり、全員一致とはなりませんでした。反対された議員は、議会人として政治倫理条例の制定の必要性を認めつつ、反対する論拠として、条例に「市民の責務」及び「市民の審査請求権」を盛り込むことは、憲法で保障された国民の請願権の制限につながることを指摘されました。「主権者である市民に対し、議員がその地位を利用して影響力を不正に行使させる働きかけをしてはならない」と市民の責務を書き込むことは、主権者である市民が自ら選んだ議員の行動及び倫理を監視する、当たり前のことを明記したもので、条例案の策定に関わった特別委員会の副委員長としては、議員自身の高い倫理観の保持を大前提に、主権者の自覚ある監視責任を謳ったものであり、市民の監視のもとに議員自らが行動を厳しく律していく必要性につながることだと考えます。また、市民の責務が市民の審査請求権を裏打ちしているものにもなっているのです。もとより、こうした審査請求権が国民の請願権を制限するよう作用することはあり得ないことです。むしろ先例的な知見を盛り込んだものと考えています。
倫理条例は、議員の不祥事を経験した長野市議会のケジメであり、議員一人一人が率先して襟を正す「証」にしなければならないと思います。でも、こうした条例を作らなければならないところに、最大の問題があるのですが…。これこそ残念なことです。
2009年6月20日(土)
鷲沢市長が正式に3選出馬を表明

初日での出馬表明を見送った鷲沢正一市長(68歳)は17日、既に推薦を決めた最大会派・新友会の一般質問に答える形で、「さらに元気で活力あふれる長野市を実現することが私に与えられた使命」とし正式に出馬表明した。都市内分権の推進や民間活力導入、中心市街地の再生などでは「一定の成果が上がっている」とした上で、中山間地域の活性化、子育て支援、環境対策、公共交通の再生、4年制大学の実現などを挙げて「緒に就いたばかりか、道半ばの施策が山積みしている」と述べた。3期目に向けての政策は改めて発表するそうだ。
「2期目でやめるのが美学、正直迷った」などと議会前の市長の率直過ぎる心情の吐露に、応援する立場の議員からは「消極的。弱気」との指摘も。市長の一連の心情吐露から出馬表明は、正直、市政へのパトスを失いつつあるものの、責任感と使命感で自らを奮い立たせているように私には見えた。漠然と「心もとなさ」と「物足りなさ」を感じてしまう。「道半ばの施策がある」というのは首長の改選期にはつきもの、「住んでよかったと思えるまちづくり、誰もが訪れたくなるまちづくり」というのも、間違いではないし、私も使うフレーズだが、インパクトがイマイチだなぁと思ってしまう。。世界的大不況のもと、マイナス成長あるいは低成長時代が見通せる中で、拡大する格差と新たな貧困に、生活に密着している基礎自治体が果たすべき新しい役割、セーフテイネットの創造に光をあてる時だと思う。決意表明では、継続だけではなく、何か新しい方向を一つ示すべきだったのではと思う。まぁ、発表されるであろうマニフェストに期待したいものだ。
私自身は4年前の市長2期目の選挙では、民間活力導入・民営化は採算主義による市民サービスの低下が懸念されると課題を指摘しつつも、都市内分権や公共交通政策への基本姿勢を評価しつつ、また裏表のないザックバランな性格、できること・できないことをはっきりさせる姿勢(時にワンマンぶりともなるが…)が憎めず(?)、応援してきた一人だ。3期目どうするかは、いまだ流動的な選挙構図を見極めつつ、また市長のマニフェストを検証して判断したいと思う。

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2009年6月15日(月)
消防ポンプ操法大会訓練と山と親しむ会



▲消防安茂里分団の選手の皆さん


▲おいしく根曲がり竹汁をいただきました。
昨日14日は、安茂里支所駐車場で行われた地元安茂里消防団の消防ポンプ操法大会訓練発表会の激励に。28日の長野市大会に向けた地元の皆さんへの訓練成果の中間お披露目です。5月の連休明けから毎日4時起きで訓練してきた選手団、規律ある整然たる訓練発表に感心しきりです。長野市消防安茂里分団は最近ではH元年の県大会優勝をはじめ、消防小型ポンプ操法大会では輝かしい歴史があります。歴代分団長の見守る中での発表は、選手団にとって大変なプレッシャーだっと思いますが、自然体の訓練発表で、本番への期待が高まります。激励会では、「ポンプ操法訓練の成果は自然とついてくるもの。一番は5年に一回となる安茂里分団の出番で、消防団の結束が強まること。安茂里地区の防火・防災につながる訓練になることを願うとともに、そうはいっても、あと2週間、怪我をしないよう自己管理してもらい、大会では健闘してもらっておいしい祝杯を上げられるよう頑張って!」と激励させてもらいました。
今日15日は、「忙中、閑あり?」、議会の休会日をぬい、「山と親しむ会」と銘打って、後援会有志のレクレーションで木島平村のカヤノ平に足を延ばしました。自然牧場を経営管理するTさんから、なかなか手が入らない国有林をめぐる厳しい状況や自然の中での動植物の生態の「講義」を受けながら、「根曲がり竹汁」をご馳走になってきました。周りはブナ林なのですが、そのブナの木は7年毎くらいにしか芽吹かないこと、ふきのとうにはオス花(黄色い花)とメス花(白い花)があること、メス花のハネが舞ってました。さらにクマは南斜面にメスが、北斜面にオスが巣篭もりすること、何故か?メス熊は子育てのために植物が育つ南斜面で冬眠するんだそうだそうです。クマは基本的に草食でおとなしい動物、出会ったら逃げないこと。うーん、なるほど…の話でした。僕の市政報告より「ためになる勉強会」でした。雨が心配でしたが、幸いにして晴天の山中、緑の中で過ごす時間は最高のリフレッシュタイムでした。お土産が届かなかった皆さん、ごめんなさい…です。
明日は議会報編集委員会、7月4日に計画する「屋代線の将来を考えるシンポジウム」に向けて、コーディネーターをお願いしている小林孝さん(信濃毎日新聞論説委員)との打ち合わせ、県議の皆さんと長野以北の在来線存続問題、県立病院の独立法人化問題などで意見交換する予定です。明後日からは、いよいよ本会議代表質問、一般個人質問が始まります。
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2009年6月11日(木)
6月議会始まる。肩すかしの初日!
今日から6月市議会が始まりました。DV(ドメスティックバイオレンス)被害者への生活支援給付金の給付や緊急雇用創出事業、消費者啓発強化事業、学校の耐震化事業、新たな合併に伴うシステム統合のための諸経費などを盛り込んだなど1億7千万円余の一般会計補正予算案をはじめ、中小企業支援のための法人市民税の時限的・限定的な税率引き下げを行うための条例改正案など議案16件、承認13件、報告12件が提案されました。会期は26日までの16日間。
注目されたのは
鷲沢市長の三選出馬表明。マスコミの皆さんも大勢取材に来ていましたが、結局のところ「表明せず」、肩透かしを食らった格好です。市長は「11月の任期満了まで5か月、気を引き締めて最後までしっかりと努めてまいる決意」と述べただけ。これだけ議会前に「三選出馬の意向」が本人コメントを含めて報道されているにもかかわらず、議会初日の「議案提案・所信表明」での表明を避けたのは、推薦を決めたとされる最大会派への配慮なのでしょうか。心境の変化があったとは考えにくいので、多分、17日の最大会派の代表質問に答える形で「表明」することになるのでしょう…。首長としての政治姿勢・政治責任としては何とも「お粗末」な感が否めません。出馬表明なるものは有権者・市民に対して行うもの、議会開会中に行うのであれば、初日に初心として表明することが「スジ」と考えるのは私だけでしょうか。「市長さん、議会内最大会派に配慮する政治力学に埋没しちゃいかんですよ」と申し上げたいですね。
ところで、4月以来空席となっていた
常勤監査委員の選任がようやく人事案件として提案され、即決・全会一致で可決しました。増山幸一氏(元市総務部長)です。人格・識見ともに優れた人材であり、僕も同意・賛成しましたが、市役所OBは原則、監査委員に登用しないとする総務省の指導とのかい離の課題は残っていると考えます。(参考=3月27日の市議会ニュース)
また、人事院臨時勧告に基づく
「公務員・夏一時金の0.2か月分凍結」を専決処分で行った承認案件には反対しました(本会議は賛成多数で承認)。現況の中で民間に比べ公務員の給与水準が高いのは事実ですが、民間の賃金調査も十分に行わないままに、公務員の給与水準を引き下げることは、厳しい民間の給与水準をさらに引き下げるマイナスの効果として作用するからです。10年間、可処分所得が下がり続けている、苦しい労働者の生活実態を固定化させてはならないとの思いからです。僕自身は、公務員の賃金については、プラスであれマイナスであれ人事院勧告を尊重すべきとの立場ですが、長野市では勧告の「地域手当」が100%執行されてはいません。一貫しない市の対応に異議を唱える意味も込めています。これには異論・反論があると思います。ご意見をください。
休会となった午後からは、
地元安茂里の現地調査に合流。西河原・小市・園沖・小市団地の調査を行いました。心配された雨にあたらず、無事終了です。改善・改良箇所の工事着手など、これからしっかり検証していきたいと思います。建設部の皆さん、2日間ご苦労さまでした。よろしくお願いしますね。
2009年6月10日(水)
交通政策フォーラム、そして安茂里地区の現地調査

▲交通政策フォーラムより

▲安茂里地区の現地調査

▲安茂里地区の現地調査

▲6月6日、長野大橋下流域で行われた長野市水防訓練。総務委員として参加

▲住民の訓練、堤防決壊に備える「月の輪工法」
8日から9日、郡山市の磐梯熱海温泉で開かれた私鉄総連(私鉄大手・中小の鉄道・バス事業者の労働組合の全国組織)主催の「交通政策フォーラム」に参加してきました。マイカーを中心とするモータリーゼーションの進展と交通事業における規制緩和で、全国各地で交通事業者による生活バス路線、鉄道路線からの撤退・廃止が相次ぐ中で、バスや鉄道の地域公共交通の活性化・再生に向けた現状と取り組みを交流する勉強会です。長野市域のアルピコ・川中島バスのバス路線廃止問題、長野電鉄屋代線の存廃問題、しなの鉄道の活性化、長野以北の在来新幹線の存続問題と、公共交通網の根幹の在り方が問われている中で、ヒントを求めて参加しました。神戸国際大学の土井勉・経済学部教授の「まちづくりと公共交通政策」、立命館大学の土居靖範・経営学部教授(交通政策論が研究テーマ)の「バス交通の維持・活性化への提言」の講演をはじめ、バスと鉄軌道に分かれての分科会・分散会は、これまでの僕自身の勉強を復習するとともに、将来に向けた課題と対策についてのサジェスションをもらった勉強会でした。研究者が「未来を信じ、現実を大胆に改革する」という観点から公共交通の将来性を確信していることが印象的であり、大いに元気づけられます。各地の活動報告では、三重県鈴鹿市の「C-BUS」、京都府京丹後市の「上限200円バス」、愛媛県松山市・伊予鉄道の「サービス向上宣言」の取組が示唆的でした。マイカーの利用抑制に向け、地球温暖化防止策やパーク・アンド・ライドの施策と並行して、エコ通勤に対する政策誘導を国レベル、自治体レベルで「具体的な統一課題を設定して取り組んではどうか」と発言してきました。
今日10日は丸1日かけて、
地元・安茂里地区内の現地調査。市建設部の道路課・道路維持課・河川課・農業土木課の皆さんと区長さんたちが一緒に行う現地調査で、議員として同行しました。歩道の整備や生活道路の拡幅・改修、水路や側溝の改修、通学路の安全などにかかわる改善要望箇所をチェック、工事の見通しなどを協議する「場」です。平柴・平柴台・小柴見・差出北・差出中・差出南・伊勢宮・宮沖・犀北の9行政区を調査しました。実際に歩いて回ると、生活環境の改善にかかわる要望が山積していることを実感します。できること・できないことを整理しながら、実現が必要な改善事業の早期着手に努力したいと思います。明日は小路・大門・杏花台・西河原・小市・園沖・小市団地の7行政区の調査となります
6月議会は明日から始まります。午前中は市長の施政方針・議案提案の本会議となるため、現地調査は午後から合流することになりそうです。まぁ~明日の注目は、補正予算をはじめとする議案よりも「鷲沢市長の3選出馬表明」になりそうです。今日、現地調査をしながらの区長さん達との話もおのずと市長選挙の話題に。内容はおおよそ想像の通りでしょう…??。
盲目のピアニスト・辻井伸行さんの快挙は、久しぶりにハッピーなニュース。感激です。すごい絶対音感ですよね。心から、おめでとう!です。辻井さん本人には無論なのですが、ご両親にも心から「おめでとうございます」と申し上げます。
2009年6月5日(金)
被爆64周年の非核平和行進…「核のない社会を」

▲非核平和行進の先頭に

▲長野市への申し入れ、庶務課長・危機管理防災課長・環境政策課長さん達が対応。
ヒロシマ、ナガサキに原爆が投下されてから64周年目の夏を迎えようとしています。今日は夕方、「核のない平和な社会を」求めて被爆64周年非核平和行進が長野市内で取り組まれ、一緒に参加しました。核軍縮・不拡散に言及した米国オバマ大統領、核兵器廃絶に向け明確で具体的な行動を期待したいものです。しかし、一方で北朝鮮の核開発の再開は世界の核軍縮の機運に水を差しているといえます。いかなる国の核実験も認めることはできません。ただし核保有国が自らの立場を正当化して、北朝鮮を批判しても説得力はありません。唯一の戦争被爆国であり非核3原則を国是とする日本こそが、核実験の全面禁止、核兵器廃絶、非核の世界をリードするべきでしょう。現状は情けない限りですが…。ヒロシマ、ナガサキにつながる非核平和行進、非核・平和の熱い想いを世界につなげたいものです。
行進に先立ち、平和行進実行委員会で長野市に対し
「非戦・非核・平和行政に関する要請」活動を行いました。国民保護訓練、平和都市宣言に基づく平和行政の展開、原発政策の見直し、ソフトエネルギーの利用促進など多岐にわたる申し入れとなりました。秋に予定する総合防災訓練に国民保護訓練を盛り込む考えはないこと、非核平和のパネル展を今年は実施すること、広島への修学旅行(今年は中学校4校で実施)を継続すること、太陽光発電・風水力発電について取り組みを強めることなどの考えが示されました。一方、原発・プルトニウム政策の見直しを国に上申することは「現実を踏まえ困難」としました。来年は平和都市宣言25周年、そして被爆65周年の節目となります。今から、来年の企画についてしっかり取り組みを進める必要があります。
午前中は
「議会基本条例検討特別委員会」、条例案の検討もいよいよ佳境に入ってきています。論点整理しながら議論を進めていますが、発言する委員が限られているのが副委員長としては気がかりです。二元代表制のもと、行政の監視・評価とともに政策提案していく、市民の民意に基づき「討論する議会」を体現しようとする「議会基本条例」を検討する特別委員会ですから、もっと討論・討議したいのですが…。
2009年6月3日(水)
三岐鉄道北勢線、福井鉄道福武線を現地調査[取り急ぎ速報で]

▲三岐鉄道北勢線

▲車内で竹内県議と

▲帰りの通学時間帯の車内、ナローケージの様子わかりますか?

▲三岐鉄道の専務取締役をはじめ行政、労組の皆さんと

▲福井鉄道福武線、武生新駅で

▲西武生駅舎、屋代線と比べて?

▲福井鉄道の社長はじめ経営陣と

▲福武線の車内で
6月1日~2日、2日間かけて、長野地区公共交通対策会議のメンバー13人で、三重県北部の三岐鉄道北勢線と福井県の福井鉄道福武線の現地視察に行ってきました。1日は朝6時半にバスで出発、行きのバス内では、「ガイアの夜明け」というテレビ番組で報道された地方鉄道再生の取り組みや和歌山電轍・貴志川線再生の取り組みのビデオを観て事前勉強会、現地では、事業者の皆さん、当該の労働組合、沿線自治体行政の皆さんと意見交換、また実際に鉄道に乗車し、車窓の風景を眺めながら沿線利用者気分も体験することができました。2日の長野着は午後8時ごろ、かなりハードな日程でしたが、とても良い勉強と刺激になりました。福井では関係県議や沿線市議の皆さんにもご足労いただきました。それぞれ受け入れていただいた現地の皆さんには大変お世話になりました。とりわけ、三岐鉄道労組、福井鉄道労組の皆さんには会社側や行政との折衝・段取りを細かく設定してもらいました。ありがとうございました。
 また、今回の視察には、長野電鉄活性化協議会に学識委員として参加されている古平浩さんも同行いただきました。福井では「NPO法人ふくい路面電車とまちづくりの会(ROBA)」事務局長の清水省吾さんと交流することもできました。
1日に視察した《三岐鉄道北勢線》は、私鉄大手の近畿日本鉄道が長年にわたり運行してきた路線で経営難から廃止を表明、これを受けて三重県と沿線自治体(桑名市・いなべ市・東員町の2市1町)が協議し、自治体による鉄道施設整備と赤字補てんを前提として三岐鉄道(民間)が路線を継承・再生することになった鉄道路線です。営業キロは20.4キロでH15年度から10年計画で再生に取り組んでいます。今年は運行開始6年目となります。廃止の危機から一転、駅舎の改良や無料駐車場の整備によるパークアンドライドの促進、イベント列車の運行など、沿線自治体の支援と沿線住民の「残したい」との熱意で、この3年間は乗客数を毎年5%程度伸ばしているとのことでした。ここでの注目点は行政の支援です。沿線自治体が10年間で55億円の支援を行っているとのこと。県は近鉄からの資産譲渡経費1.8億円と施設の近代化・高速化補助を国と負担しています。ポスト10年、あと4年あるとはいえ、H24年度以降の三岐鉄道による独自経営での存続が課題となりそうです。軌道の幅が762ミリという日本に残る数少ないナローケージの路線で、とても「かわいい」車両でした。向かい合って座るとつま先が触れるぐらいの狭さを売りに「お見合い列車」を運行、4組のカップルが誕生しているとのことです。詳細はこちら。
2日の《福井鉄道福武線》は、地域公共交通活性化再生法に基づく「鉄道事業再構築実施計画」認定第1号の路線。営業キロは21.4キロ、うち路面電車部分が3.3キロあります。H18年に名鉄をオーナーとする福井鉄道側が「自主的な経営再建は無理」として「上下分離案」による行政支援を求めたことが発端となり、経営陣の一新などの紆余曲折を経て、法定協議会の設置にこぎつけたのがH20年5月、そして今年2月に「総合連携計画」が認定された格好です。経営スキームは「公有民営」「上下分離」の変形、福井市・鯖江市・越前市の沿線3市が福井鉄道㈱から鉄道用地(レールは別)を取得し、同社に無償貸与することで資産保有に伴う費用負担を軽減するとともに、福井県と沿線3市で鉄道インフラの更新や維持管理費用を一定期間負担するスキームが特徴です。H21年からH30年までの10年間の総合連携計画で、鉄道用地の取得に県8億・沿線3市で4億、計12億、維持修繕経費を沿線3市で12億、設備更新に県が21億負担します。ここでも注目は行政の支援と「サポート団体」という形で形成されている住民の支援運動です。12万人に及ぶ存続署名の取り組みなど、住民の底力と熱意が県や沿線自体を動かしたといえるものです。パークアンドライドの整備も特徴的です。既に9駅で292台分の駐車場が確保されています。
長野電鉄・屋代線と比べると、市街地につながる沿線の都市構造、まちの状況や利用者の層の違いがあるものの、大変勉強になりましたし刺激にもなりました。屋代線の将来、存続を考えた時、沿線住民の「乗って残す、何としても残したい」という熱意と運動、そして持続できるサポートが不可欠であること、また鉄道資産(レールや車両、駅舎、電気施設)の維持のための経費をどのように負担していくのかが大きな課題となることを痛感した2日間でした。7月4日に計画するシンポジウムに向け、課題整理を急がなければなりません。取り急ぎ第一報まで。詳細な報告は改めて本編にて行います。
長野~中央道で三重へ~名神道経由で福井、そして北陸道で長野へと本州中央部を一周して来ました。実は前日の日曜日・30日には
消防安茂里分団の皆さんとの交流会があり、かなりの千鳥足に。奥さんに迎えに来てもらったのですが、1日の朝5時半起きがなかなかきつくて…、何とか集合時間に遅刻しないで済みました。それにしても、足をコンパクトに折りたたんでのバス視察は、かなり堪えます。これも年のせいでしょうか…?。
2009年5月28日(木)
長電屋代線、2回目の乗車
  
▲屋代線車内で

▲ダイヤモンド婚を迎えられた藤原ご夫妻(平柴)、おめでとうございます。

今日は、1日がかりで、存続・再生への取り組みが始まった長野電鉄屋代線を現地調査。長野地区公共交通対策会議で取り組んだもの。4月29日の若穂住民自治協議会主催の「屋代線にゆられて」に参加して以来、2回目の乗車です。イベントのときは超満員だったのですが、今日午前中の利用者は7~8人といったところ、厳しいはずです。長野電鉄の施設を視察するとともに、若穂住民自治協議会の皆さんと貴重な意見交換もできました。とりわけ自治協の皆さんには急なお願いにもかかわらず、快諾いただきました。ありがとうございました。調査状況と感想は本編をご覧ください。詳しくはこちらへ。
この調査は早くに決めていたものですから、市議会で行われた合同会派総会を欠席する羽目に。池田市議と任務分担しました。6月議会の議案説明をはじめ、新たな市民会館の建設候補地や法人市民税均等割り税率の見直し、三菱電機工場跡地の取得が報告されたようです。これから、資料をしっかり読みこまなければなりません。
昨日は
安茂里地区老人クラブ連合会の春季大会に。金婚・ダイヤモンド婚を迎えられるご夫婦、米寿・白寿の皆さんを慶賀するイベントです。私自身はようやく銀婚、先輩たちに見習いたいものです。人生の先輩の皆さんに感謝を申し上げるとともに、二度と戦争をしないこと、老いることが敬愛される地域社会をつくり、医療や年金、介護など安心して老いられる社会をつくるために、市議として、戦争を知らない戦後世代の一人として力を尽くすことを約束しました。
2009年5月24日(日)その2
レンガで花壇づくりにチャレンジ

▲完成したレンガ花壇の前で

▲花壇を作る前の状態

この週末、地域イベントやボランティアの合間に、我が家の庭で「レンガで花壇づくり」に挑戦しました。上の写真が完成した「花壇風」の前での記念写真です。真ん中の写真が今までの感じです(多少、土を掘っていますが)。土が駐車スペースに流れ込むのを止めるためにレンガで壁を作って「花壇風」にするオーダーです。レンガやモルタルは先週の土・日に仕入れ、この土・日に作業してみました。
レンガ積みは初の挑戦で、妻が知人から聞いてきた積み方を俄か知識にしての作業はなかなかでしたが(コテがうまく使えず、ほとんど手でモルタルを塗ることに)、素人の初挑戦としてはまぁまぁの出来と自画礼賛しています。「やればできるじゃん」って感じです。安定した花壇にするには、レンガを平らに寝かして積み上げるのがベストなのでしょうが、レンガの数がかさむことから(レンガ代を節約するため)、レンガを立てて積んだため、パタンとこっちに倒れそうなのが何とも素人作品ってところです。基礎はドライモルタルでかなりしっかり固定はしたのですが…。
妻いわく「すごく素敵。手作りレンガ花壇を増やそうね」とのこと。オーダーが増えそうな気配です。全景はこんな感じです。
2009年5月24日(日)
第35回安茂里スポーツ祭典

▲朝7時半、傘をさしながらの開会式

▲裾花小マーチングバンド部の皆さんの応援、雨中が気の毒でした。

▲裾花体育館でのソフトバレーの試合、みんな、気合が入ってました。
35回目を数える安茂里地区のスポーツ祭典が始まりました。今日は犀川グランドで総合開会式。あいにくの雨の中、傘を差しながらの開会式となりました。裾花小学校マーチングバンドの皆さんの応援も安茂里ならではの演出です。実は去年も雨で裾花体育館での開会式となったことから、「2年続きでは元気が出ない」と、天気予報をにらみながら「強行した」?とのこと、一般野球の部の試合が始まるころには晴れ間が広がりはじめ、ホッってところでした。
安茂里のスポーツ祭典は、その歴史と競技の数では、市内屈指の祭典です。一般野球、少年・少女野球、マレットゴルフ、卓球、ソフトバレー、ママさんバレー、そして少年少女相撲大会などなどです。地区内18区の対抗試合の形をとっています。「スポーツを軸としたまちづくり」と肩肘張った言い方より、スポーツを通じて地区内の老若男女の交流と絆が深まることが何よりです。
あいさつの後、始球式でバッターボックスに立ちました。ピッチャーは区長会長の山本員也さん、見事な?空振りで始球式のバッター役をつつがなく務めさせてもらいました。写真が届いたらアップしますね。それにしても祭典の裏方を務める「安茂里地区スポーツ振興会」皆さん(公民館役員や体育指導員の皆さんです)には大変ご苦労様です。ありがとうございます。
2009年5月23日(土)
犀沢公園橋通りを愛する会

▲チューリップの球根を掘り出しているところです。

▲今年4月の通りの桜の様子、なかなかのものになってきました。
犀沢公園橋通りを愛する会の今年2回目の定例活動日。犀沢公園橋通りを愛する会は、安茂里小市地区の流れる犀沢に沿って道路を緑豊かで憩える通りにしようと活動するボランティアグーループです。小市1丁目・2丁目の有志の皆さんで構成され、会長は前区長の寺島新蔵さんです。私も幹事の一人を務めさせてもらっています。毎月1回、20人から30人くらいの皆さんが参加し、草刈りや清掃を行っていてます。今日はチューリップの球根を掘りだし、コスモスの植えかえもしました。約2時間、さわやかな汗です。
7年くらい前に植えた桜は毎年成長し、今年の春には花見ができるくらいにまで大きく育ってくれました。来年はここで花見会を開こうが会の合言葉になっています。因みに下の写真が4月12日に撮影した今年の桜風景です。盛りの頃にアップしたかったのですが、こんな時期になってしまいました。
この会では、毎年「標語」を募集、立て札にして掲示しています。とりわけ心ない犬のフン放置を防ぐのが目的。かなり減りましたが、清掃をしているとまだまだ遭遇?してしまいます。残念ですが…。沢をはさんで西側に市が整備した「犀沢公園」があります。犀沢公園橋通り一帯を住民の皆さんの憩いの通りにするために、これからもささやかですがボランティアで頑張りたいと思っています。満開の桜の下での花見を楽しみにしながら…。
2009年5月21日(木)
総務委員会で行政視察、視察第一報と近況報告

▲新潟市救急ステーション・2台のドクターカー

▲千代田区役所の議場。左が議員、右が理事者の席に。議場は多目的利用で一般開放されているとのこと

▲千代田区役所の総合窓口、10のカウンターが並ぶ
久しぶりの更新となってしまいました。暑かったり寒かったりと、ただでさえ体調不良を起こしそうな気候変動のもとで、新型インフルエンザは国内発症から既に280人を超える感染に広がり、首都圏での感染拡大が明らかになりました。全国的な感染の広がりは避けて通れそうにありません。幸いにして毒性は弱く症状は季節性インフルエンザと同等とされていますが、感染力は強そうですから、予防策が大事ということに尽きます。うがいと手洗いをしっかりと行い外出時にはマスク着用がカギということですね。それでも懸念されるのは、医療体制の負担の問題です。全国一律の基準・マニュアル対応ではなく、これを基本としつつも自治体ごとの柔軟な対応が求められていると考えます。後はマスクの供給ですね。
さて、今週前半は18日(月)から21日(水)にかけて総務委員会の行政視察で新潟市、仙台市、千代田区を訪問してきました。月曜日の朝、集合時に議会事務局からマスクが配られました。けれど、暑くて使わずじまい(自覚が足らずゴメンナサイ)、うがいと手洗いはしっかりとしましたが…。
新潟市はバス公共交通の活性化を図るためのオムニバスタウン計画と消防局へのドクターカー配備、救急体制の高度化について。仙台市は合併を機にした市街地における消防体制の再編と昨年の岩手・宮城内陸地震時の代表消防本部としての活動について。千代田区は新庁舎建設について。それぞれをテーマにした視察でした。

新潟市の市民病院と連携した「新潟市救急ステーション」の設置と市民病院の医師と救急救命士が同乗してのドクターカーの配備は参考になりました。救急患者が医師による医療行為を受けるまでの時間は36分から16分に短縮され、「救命率」も向上しているとのことです。県内では佐久総合病院のドクターヘリが効果を上げていますが、その「救急車版」です。ドクターカーの導入は多くの自治体で取り組みが始まっているようです。救急救命士のすべての署・分署への常時配置が現実的な課題となっているものの、救急救命体制の新たな段階の取り組みとして注目されます。医師の確保と体制が大きな課題です。
また、千代田区新庁舎は、老朽化と耐震化に伴い、国の合同庁舎の建設に乗っかり、国施設と区役所を合体させ、PFI事業(民間資金の活用)で約97億円を投じ建設されたものです。23階建て・地下3階のビルの1階から10階を千代田区が占めています。建設手法はあまり参考にはなりませんが、総合窓口の開設と運用は参考になるものでした。2階に開設されている総合窓口は、1カ所で住民票や戸籍、税金、学校の手続き等ができる仕組みで、いわゆる「たらい回し」を改善し市民にとっての利便性を向上させるものです。注目は、担当の区職員が動いて(担当課から職員が総合窓口に出向いて対応する)、総合窓口で一本化対応している点です。市民が役所の中を回っていろんな手続きをするのではなく、職員が役所の中を回って市民一人に対応するということです。また役所に併設された区立図書館(指定管理者制度を導入しています)の役割について、「図書の貸出数で図書館の利用率を図るのではなく、情報の発信基地と位置づけ、神田古書店などと連携し、さまざまな企画を実施することを重点としている」としている点です。館内では「神田祭」の歴史が企画モノとして展示されていました。

視察報告のまとめは、随時、本編で行う予定です。
先週は、7.4屋代線シンポの件や沿線住民アンケートの件で松代や若穂の住民自治協議会や区長会の皆さんに協力要請、また千曲市には後援のお願いに行ってきました。住民自治協議会のニュースにも取り上げたいと快くご協力を引き受けていただきました。それだけ存続に向けての熱意が強いということですね。16日には安茂里地区住民自治協議会の総会が開かれ、H22年度の本格稼働に向けた意思統一がされました。必須事務や選択事務への理解、各種団体の運動課題の継続、そして何よりも住民一人一人の合意と参加による自治の創造が課題です。安茂里地区では規約を改正し「事務局長」を置くことになり、前区長会長が就任されました。会長は新しい区長会長が就任です。
民主党の新しい代表選出、国会の会期延長論で8月総選挙濃厚と永田町も風雲急…、そして大きな課題を残しながら裁判員制度がスタートしました。開かれた裁判は求めるところですが、裁判員の守秘義務や捜査・取調べの可視化、多数決による量刑評議の問題などなど、公正な裁判となりうるのか、疑問と不安の中でのスタートです。

2009年5月11日(月)
我が家のバラが咲き始めました


暑い週末のおかげか、我が家のバラが咲き始めました。開花第1号の朝撮り写真です。でも、名前が…?、妻に確認して補筆します。下はマリア・カラス(だったと思います)、蕾が膨らみ、もうすぐ開花です。番外編の「Rose Garden」ページの更新も宿題となります。
一番下はスズラン、満開でさわやかな香りを漂わせてくれています。
長野電鉄屋代線の存続に向けたアクションの具体化について本編にアップしました。7月4日の屋代線シンポジウム沿線住民アンケートの取り組みです。
5月に入ってからトップページを少し変更、今までトピックスと徒然日記の更新状況を分けていたものを、最近のニュースに一本化しました。分かれていると更新状況がわかりづらいとのご意見を受けての改良です。さらなる改善・改良方、ご意見とお知恵をお願いします。
ホームページの更新中に
「民主党・小沢代表辞任」のニュースが飛び込んできました。秘書逮捕から2カ月、辞任すべきとの党内意見と世論にようやく応えた形ですが、西松建設からの献金をめぐる疑惑に対する説明責任はなお果たされていないと考えるのは私だけでしょうか。「これでは勝てない」…総選挙を見据えての政治判断ですよね。「政治とカネ」をめぐる問題がこれで幕引きとなってはいかんですよ。企業・団体献金の全廃に向けた野党第1党の取り組みに注目です。もっとも、新しい民主党代表に誰が就くのかといった方が注目ですけど。少なくとも構造改革・規制緩和推進派がリーダーとならないことを願うものです。
2009年5月10日(日)
安茂里文化芸術祭

▲オープニング・裾花彩鳥太鼓の皆さん。女性だけの太鼓、壮大です。

▲安茂里公民館にグランドピアノ(後方)を寄贈された福田さん

5月憲法特集の続き
信濃毎日新聞5月4日
信濃毎日新聞5月5日
信濃毎日新聞5月6日
長野は29.9℃、暑い一日でした。32回目を迎える安茂里文化芸術祭が公民館で催されました。公民館での書道や華道、絵画のサークルの皆さんの力作、成人学校講座での作品が展示、メイン会場では芸能部門として舞踊やコーラス、詩吟の発表会と多彩なイベントです。日ごろの研さんの発表の場であると同時に、地域の人々の憩いの集いともなります。いずれも趣味の世界を超えるような力作ばかり、文化芸術にかかわる趣味がこれと言ってない私にとっては、ひたすら感心しながら拝見させていただきました。鑑賞に訪れた皆さんは圧倒的に女性陣、「お母さん方に、母の日の地域からのプレゼント、今日の楽しいひと時を通じて地域の絆を深めましょう」と挨拶させてもらいました。裾花中学校吹奏楽部の特別出演や白鳥バレエ学園安茂里教室の発表会もプログラムに盛り込まれるなど、地域の素晴らしい文化芸術祭です。
昨秋の住民自治協議会主催の「手作りコンサート」への参加を縁に、吉田在住の福田伸幸さんから
公民館にグランドピアノを寄贈いただきました。イベントの中で感謝状を贈るとともに、記念の演奏会も開かれました。グランドピアノを備える公民館は長野市広しといえど安茂里だけなのではないでしょうか。貴重な財産、福田さんに心から感謝です。
午後は、7月4日に計画する「公共交通を考える市民の集い~屋代線の将来を考える~」で問題提起をしてもらう
古平浩さんと打ち合わせ。古平さんは1日に発足した「長野電鉄活性化協議会」に学識経験者者として委員に加わっている方で、現在、東北大学大学院の研究員、上田の別所線の再生や兵庫県加西市の北条鉄道の再生などに関わっていらっしゃいます。当日は全国の地方鉄道の再生の取り組みの事例報告をしてもらうとともに、パネラーとしても参加していただく予定です。意見交換では、事業者の経営努力や行政の支援はもちろん必要だが、「沿線地域住民の残したいと思う熱意と知恵がカギ」で一致。本番が楽しみです。これでシンポジウムの陣容が固まりました。これから沿線の皆さんにお知らせしつつ、パネルディスカッションの柱の整理に取りかかることに。
2009年5月3日(日)
62回目の憲法記念日、ズク出せ!護憲派


5月3日の新聞社説を読み比べてみませんか?しています。

信濃毎日新聞5月2日
信濃毎日新聞5月3日
朝日新聞
日本経済新聞
読売新聞
毎日新聞


信濃毎日新聞は2日から5回シリーズで憲法特集。読み応えがあります。
今日は、1947年5月3日に日本国憲法が施行されてから62周年目の憲法記念日。主権在民、平和主義、基本的人権の尊重を掲げた日本国憲法は、この62年間、私たちが進むべき方向を示してきました。多くの人が、日本は平和国家をめざし、豊かな福祉社会を築くために努力していくべきだと考えているのではないでしょうか。
日本国憲法は、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と定めています。また「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負う」とも定めています。しかし、小泉内閣以来の新自由主義路線のもとで、医療や介護が切り詰められ、昨年後半から顕在化した国際的な金融機関の大規模な破綻が実体経済にも深刻な影響を及ぼす中、非正規労働者が犠牲を強いられ、正規労働者にも影響が出ています。経済大国と言われながら、仕事と住まいを一挙に失うなどということが現実化しています。自殺者数が毎年3万人を超えていることも、今の日本社会がいかに矛盾に満ち国民を追い詰めているかを示しています。憲法は、そこに記された基本的人権を「侵すことのできない永久の権利」として保障しています。しかし、それは私たち自らの不断の営為によって、獲得できるものであることを忘れてはなりません。新たな貧困と格差をなくし、平和と人権を確立するために「ズク出せ!護憲派」(護憲国民大会・長野大会の長野県スローガン)で頑張りたいと思います。
今日は午前中に、秋に予定する第46回護憲国民大会に向けた長野地区の実行委員会の結成会議、昼にはJR長野駅前で街頭アピール、ソマリアへの自衛隊派遣の中止、生存権の確立・雇用と暮らしの安定を訴えました。午後は信州護憲ネットが主催する市民の憲法講座に参加、小布施町9条の会役員で桜井甘精堂社長・桜井佐七さんのお話を聴きました。
2009年5月1日(金)
The 80th Mayday






「労働者の使い捨ては許さない!全労働者が団結して怒りの声をあげよう!」、五月晴れの青空に声が響いた第80回長野中央メーデー。城山公園で開かれたメーデー集会に連合推薦議員として参加しました。主催者発表で4500人が結集した県中央メーデーは、日系ブラジル人のアピールがあったり、ブラジル人学校の子どもたちを支援するため「外国籍児童支援会議」にカンパ金を贈ったりと、外国人労働者とも連帯して雇用の安定、生活不安の解消を訴える祭典となりました。でも、メーデーに参加する労働者は基本的に正規労働者。昨年来、問題となっている派遣労働者の派遣切り・雇い止めを許さない闘いの広がりが求められています。
あいさつでは村井県知事が「民間の給料を切り下げないためにも公務員の給料は下げてはならないというのが私の持論」と訴えたことが注目されます。折しも人事院が夏の国家公務員のポーナスを0.2か月減する臨時勧告を行ったばかり。私の議員報酬にも響いてくる深刻な問題です。民間が下がっているからというのが理由ですが、こんなことを続ければ、「公」も「民」も暮らせる賃金が確保されないし、内需を喚起する景気対策に逆行してしまいます。人事院は何を考えているのかと思います。
デモ行進する皆さんに、中央通り・北野文芸座付近で激励行動。竹内久幸県議と池田清市議とともに連帯行動を行いました(写真上)。下の写真2枚は上が川中島バス労働組合、下が長野電鉄労働組合のデコレーションカーです。川バスのデコ・カーが最優勝賞に輝きました。エコ通勤や地域公共交通の再生を前面に出したアピールが効いたようです。長電の女性陣たちのアピールも魅力的でした。
その長野電鉄の屋代線問題で1日、「長野電鉄活性化協議会」(法定定協議会)が発足しました。今年度は、経営の分析、利用促進策、新たな設備投資、需要予測などの「調査」を実施することになります。バス交通と鉄道交通の両輪の法定協議会が一挙に動き出すことになります。この連休は「勉強」の連休にしなくては!今日は昼に議会基本条例特別委員会の打ち合わせ、メーデーの打ち上げ、夜には裾花中学校PTAの教職員歓迎会と、結構忙しい一日でした。
2009年4月30日(木)
地域医療・地域ケアーのメッカ、佐久総合病院を視察



社民党の福島みずほ党首と阿部知子政策審議会長(小児科医)が、佐久市の佐久総合病院を訪れ、地域医療の先進病院としての現状を視察しました。私は、地元の党県連として山口わか子代表と一緒に視察に参加しました。視察は地域医療政策の参考にしようと行われたもので、およそ2時間にわたって、夏川周介院長らから地域医療への取り組みなどについて説明を受けました。この中で夏川院長は「現在の病院の形は地域住民の要望に応えた結果できあがってきた」と説明。あわせて病院の移転再構築の必要性を訴えました。福島党首は在宅ケアなどの実践などの取り組みを地域医療の全国モデルとして国会の審議などに生かしたいと述べました。この後、佐久総合病院が運営しているドクターヘリなどを視察。福島党首は「全国の病院を回ると、大変だ大変だといってばかりだが、(佐久総合病院は)長い歴史の中で地域の人たちに支えられ、地域を支えている。しかも黒字経営と聞いて感激した」と感想を述べました。
新型インフルエンザ問題で急きょ衆院厚生労働委員会が入り、佐久総合病院・小海分院の視察に間に合った阿部衆議は、「病院を拠点としたまちづくりから学ぶところは大きい。地域医療の再生のモデルにしたい」と述べていました。
私的には、長野市民病院の医療機関としての将来について質問したばかりでしたから、佐久病院の地域医療・地域ケアーの取り組みには大きな関心があり、視察は意義深いものになったのですが、加えて、若手を引っ張っている北澤先生や色平先生、長先生と懇親・懇談の機会を持てて、長野での学習会の約束ができたことが大きな成果となりました。佐久病院の皆さん、ありがとうございました。一番下の写真は、小海分院(JR小海線・小海駅舎の中にある病院です)の皆さんと一緒に。後列右が私です。前列左から2人目が阿部知子衆議院議員。
2009年4月29日(水)
若穂地区住民自治協議会の「屋代線にゆられて~」イベント

▲若穂駅で屋代線に

▲「満員電車」!!

▲東屋代駅で下車、ホームが一杯に

▲この子たちが大人になっても残していたい

▲森将軍塚

▲歴史館の竪穴式住居
若穂地区住民自治協議会が、屋代線存続に向けた緊急アピール行動第一弾として企画された「電車にゆられてたっぷりと古代の旅」に参加しました。家族連れの姿が目立ち、参加目標の200名を大きく超える270人の皆さんが参加されました。「電車にゆられる」というより、ラッシュアワーの満員電車に…。「いつもこんななら、存続なんて話にならないのにね」という声があちこちから聞こえてきます。長野電鉄の運転手さんが「今日は大変込み合っておりますので…」とアナウンス、「こんなアナウンスは初めてなのでは!」と思いながら、屋代線の車窓に広がる里山・田園風景を眺めていました。僕は若穂駅から乗車したのですが、既に満員状態。松代駅から乗ってこられたお孫さんを連れたおばあちゃんは「今日はどうしたんだい」とびっくりな様子、イベントのお話しすると「いいことだね。残してもらいたいよね。今日は孫を初めて電車に乗せて屋代の実家に戻るところ」「病院行くのにも電車がないと困るんだよ」とお話しされました。長椅子に膝を乗せ、一列になって車窓を眺める子ども達の姿が印象的でした。
東屋代駅で下車して「県立歴史館」へ。講堂でのセレモニーでは
滝沢勝雄・住民自治協議会長(若穂区長会長)さんが「なんとしても存続を願っている。今日のイベントに参加した皆さんが主役となって、残すために力を合わせましょう」と呼びかけました。まさに、住民の知恵と力が鍵です。
 東屋代駅では、長野電鉄の皆さんがイベントに参加した子ども達に「鉄道の日」の長電グッズのサービスが。「大人には何もないのかね」なんて思いつつですが、事業者のこんなサービスも利用促進には欠かせない要素の一つです。
歴史館では、土屋積学芸員さんから「若穂の遺跡」を紹介してもらいました。2200年前の弥生時代から営々と築かれてきた若穂の歴史を感慨深く聴きました。県立歴史館はなかなかのものですし、森将軍塚も見ごたえがあります。
僕は、屋代線存続問題は鉄路を維持するための
「新たな経営スキーム」が基本問題であると考えていますが、利用促進という観点からは屋代線沿線の各駅をスタート地点とするハイキングコース・見学コース、温泉湯めぐりコースなどを企画しても面白いし、サイクル・トレイン(自転車ごと乗車できる電車)の工夫も必要だなぁと思いました。長野電鉄の鉄道事業者としての企画力と経営努力がもっとあっていいと思うと同時に、今回の若穂の取り組みのように住民手作りの企画で利用促進を押し上げていくことが何より必要であると痛感しました。第2弾、第3弾を期待したいし、松代地区への広がりや、千曲市・須坂市の住民の知恵と工夫も求められるところです。
このイベントで初めて屋代線に乗りました。若穂駅でいくつか気づいたことがあります。ホームの外にあるトイレが一部壊れたままに…。それと高速道が脇を走っているのですが、高速道の高架の下の部分を駐車場とかに有効活用する道は…。現状での利用者数や資金などの問題がありますが、「利用促進に向けてできること」はたくさんありそうです。
 揃いのジャンパーに身を包み、自治協議会ののぼり旗を掲げながら、イベントを支えてもらっていた若穂地区の皆さん、
感謝です。集会では、他地区にもかかわらず議員の紹介をいただきました。ご配慮ありがとうございました。地元の岡田荘史・市議会議長にも感謝です。
昨日、本編に「長電・屋代線の存続に向けて」をアップしました。代表委員を務めている長野地区公共交通対策会議の当面の活動を紹介しています。合わせてご覧ください。
2009年4月26日(日)
春爛漫…さくらトレッキング(さくらショットその2)と、ここ2週間の出来事

▲中塩のしだれ桜

▲高山中学校の桜

▲黒部のエドヒガン桜、樹齢500年!

▲水中のしだれ桜

▲のどかな里山風景
2週間ぶりの更新となってしまいました。さて、1週間前になりますが、19日の日曜日、晴天に恵まれ信州高山村の「桜めぐりトレッキング」にお弁当持参で妻と一緒に参加しました。10回目となる高山村桜まつりのイベントです。樹齢200年年を超えるエドヒガン桜やしだれ桜、いずれも見事な桜で、満開で咲き誇る高山村「5大桜」を堪能してきました。「5大桜」は?坪井のしだれ?中塩のしだれ桜?黒部のエドヒガン桜?赤和観音のしだれ桜?水中のしだれ桜です。トレッキングコースは一周8キロ、11キロ、13キロの三つのコースが設定されています。選んだのは最長13kmの「謙信道コース」。5大桜の???を歩いて回るコースです。山道ありの起伏にとんだコースで、妻に「僕は大丈夫だけど平気?」と気遣いしながら選んだのですが、案外、妻の方がしっかりしてました。200円で買った「杖」のお陰で完歩できました。コースの終わりでは、地元の皆さんからリンゴや手作りのおやき、漬物などでもてなしていただき、疲れを癒してもらいました。県外からの参加者も多かったです。完歩賞は山田温泉やYOU遊ランド(温泉施設)の無料入湯券でした。車も使いましたが、ほぼ高山村を一周してきました。秋には紅葉のトレッキングイベントもあるそうです。長野市内にも桜のビューポイントはたくさんあるのですが、高山村のしだれ桜は一見の価値ありです。
この2週間は、安茂里スポーツ振興会総会(16日)、安茂里老人クラブ連合会総会(17日)、安茂里小学校PTAの教職員歓迎会(17日)、松ヶ丘小学校PTAの教職員歓迎会(18日)、安茂里地区社会福祉協議会総会・人権同和教育促進協議会総会(21日)、安茂里甚句保存会総会(23日)、青少年育成安茂里地区会議総会(24日)、安茂里地区防犯協会総会(26日)など、地元の各種団体の総会に出席。住民自治協議会への本格移行の1年間となることから、いずれも運動と取り組みの継続が課題となっています。14日には自衛隊祭と国民保護訓練で県危機管理部長に申し入れ、そして18日は松本での自衛隊祭抗議行動に参加。この日の夜は、大門にある正覚院・久保寺観音の春祭りに。獅子舞と花火を楽しませいもらいました。正覚院は故池田満寿夫氏の菩提寺で、13回忌を迎え、この日、正覚院に分骨・納骨されたそうです。故池田氏の遺作品も納められました。後日に紹介します。
市議会では
議会報編集委員会(22日)が開かれ、議会報への議案に対する賛否の掲載などを検討、基本的に会派ごとの賛否状況を掲載していく方向を確認。かなり細かな一覧表になり、読みやすさ、わかりやすさが課題です。また議会基本条例検討特別委員会(23日)では、既に制定している53自治体の議会基本条例の特徴などを研究、本格的な協議が始まりました。
21日には
安茂里区長会の皆さんと建設部との意見交換会に同席。区長さん達が交替することから毎年行っているもので、6月10日・11日に計画する地区内現地調査を見据えた意見交換です。内山建設部長からは「経済対策の追加補正などがあり、小規模工事については地域要望に応えられる用意がある。地域でしっかり検討してもらいたい」との心強い話があり、現地調査には力が入ります。とはいえ、6月市議会が11日から開会となり、半日は同行できないことになってしまいました。
さてさて、更新をさぼっている間に、このホームページに訪問いただいている皆さんが
1万5千人を超えていました。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
2009年4月12日(日)
春爛漫…さくらショット


▲安茂里老人福祉センターの桜

▲城山公園

▲善光寺境内のしだれ桜

▲夜の善光寺、回向柱に列
4月第1週の保育園や幼稚園の入園式、そして小学校・中学校の入学式の頃は、不安定な日和で肌寒い日が続いていましたが、第2週はまさに春爛漫、善光寺の御開帳も始まり、市街地はかなりの混雑です。11日の土曜日は城山公園の花見会に参加、花見小屋だったのですが、桜も見ごろで大勢の皆さんが集っていました。もっとも「花より団子?(お酒)」状態でしたけれども…。7時半ごろに善光寺の境内を歩いて帰ったのですが、この時間でも回向柱に列をなしてる状況には驚きました。さすが御開帳ですね。
区長会をはじめ地域の各種団体の総会が始まりました。10日の安茂里区長会総会では、区長の皆さんへの市長からの委嘱式が行われました。区長の市長委嘱は来年度から廃止、市長から委嘱される最後の区長さん達ということになります。今年度は新しい自治の仕組みである住民自治協議会の22年度からの本格稼働に向けた大事な移行の年。委嘱は廃止されますが、自治会の会長として住民の幸せのために住民自治協議会をリードする大きな役割は不変、住み続けたい地域をつくるためにスクラムを組んで取り組みましょうと挨拶させてもらいました。
11日には子ども会育成連絡協議会の総会。毎年のことながら、お父さん・お母さん、子育て世代の皆さんの整然とした進行振りには新鮮な驚きがあります。この日の朝、フルタイムで働くお母さんから児童センターの利用時間の延長を求めるメールをいただいたことを紹介しながら、児童センター有料化の課題、児童センターの役割の拡充を話しながら、地域と連携した子ども会の活動を図り、子ども達の健やかな成長を育もうとあいさつ。いただいたメールとは、出勤時間が8時半のため、夏休みなどの長期休暇期間での児童センターの始業時間の繰り上げを求める要望です。しっかり取りあげていきたいと思います。懇親会の場では、市が進める放課後子どもプランが話題に。学校施設を開放しての「子どもプラザ」には、賛否を含めいろんな意見があります。センター長や運営委員会の皆さん、保護者の皆さんの意見をもっと聴き、地域としてまとまった対応が必要だなぁと痛感しました。安茂里地区内の安茂里・松ヶ丘・裾花の各児童センターはいずれも希望者全員が入れない状況、また裾花小学校では学校施設を使って児童センターが運営されていますが、これを「子どもプラザ」としている市の姿勢については異論が噴出しています。現場の皆さんの声を踏まえた放課後子どもプラン、児童センターの運営が求められています。
2009年4月9日(木)
長野市議会議員の政治倫理に関する条例、素案固める。記者会見で市民に報告へ

4月9日、議会基本条例検討特別委員会を開き、3月24日の議員説明会で出された意見等について協議、原案のままで6月市議会に議案として上程していく考えで一致しました。
 私からは、議員の飲酒運転を機に検討してきた政治倫理の条例は、市議会の責任でケジメと決意を早期に市民に明らかにする必要がある。しかし「市民の責務」等を盛り込んだことから市民の意見を聴くスタンスも重要、公聴会なども開きたいところだが、時間の関係もあり、議会特別委員会として記者会見を開き、マスコミを通じてとはなるが、市民に市議会の対応を伝え、意見を求めていくことを提案、了承されました。

長野市議会の政治倫理条例の特徴は、議員の行為規範について4点具体的に挙げた点、議員が不正を行わないよう監視する市民の責務を盛り込み、有権者の100分の1以上(約3000人)の連署による市民からの審査請求権を認めた点、審査の過程において被審査議員の資産公開を求めることができるとした点などです。

また、この日の委員会では、議会基本条例の全国的な取り組み状況(北海道の栗山町議会の第1号制定から既に53の自治体議会で制定されています)や内容などを概観し、次回から盛り込むべき内容について協議していくことになりました。当面、月2回のペースで委員会を開きます。議会内討論の活性化や議会報告会の取り組み、市長への反問権の付与などがポイントになります。長野市議会ではこの間、対面式、一問一答、持ち時間制などの質問形式の改革、政務調査費の透明性の確保などに取り組んできていますが、さらに議会基本条例の形で、市民が参加し、市民から信頼される議会改革の試金石にしていきたいものです。

2009年4月8日(水)
「自衛隊祭」で松本駐屯地に申し入れ

松本駐屯地内の面会室での申し入れ。10人も入れない狭さ!国民の請願権の行使を受け止める場所としてはいかがなものかと思う。
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昨年の自衛隊祭でのひとコマ、機関銃のスコープを覗く子どもら。脇に立つ自衛官が操作を教えていた。

毎年、陸上自衛隊松本駐屯地では4月に市民に駐屯地を開放し「自衛隊祭」を開いています。護憲連合では従前より、「自衛隊祭」は軍備増強の風潮をあおるものであり、あくまでも自衛隊組織内部における式典とし、武器・兵器の展示、操作の教示、模擬戦闘訓練の展示等について、社会的見地、教育的見地からこれらを中止するよう駐屯地に申し入れを行ってきました。とりわけ、教育的見地から、武器や銃器を展示し、参加した子ども達に触らせたり引き金を引かせたりする行為をやめることを強く求めてきました。
今年は、8日に松本駐屯地に対し、①模擬戦闘訓練展示を実施しないこと ②銃器・武器などの展示を中止すること ③万が一、銃器・武器の展示を強行する場合、子どもの怪我という事態に備えて、安全対策を強化するため、武器・銃器の周りへロープを張り、子ども達に触れさせないこと。戦車や軍用ジープへの試乗などは中止すること。また、隊員による来場者への銃器の扱い方の指導などは一切行なわないこと ④今後「自衛隊祭」は、あくまで駐屯地内部の式典として実施することなどを申し入れました。
この申し入れに対し駐屯地側は、昨年まで野外に展示してきた武器・銃器を室内展示に変え、基本的に大人対象とする方針を明らかにする一方、保護者同伴の場合は、子どもは入場でき、武器・銃器に触ることができるとしました。菅谷明・松本市長の「判断力の定まっていない子どもが自由に武器に触ることができるのは疑問」とする判断を受けて検討した結果としましたが、限定的であれ、子どもが武器に触ることができる状況は何ら変わっていません。室内展示であれ、ロープ等を張り、触ることができないようにすることを強く求めてきたところです。また、戦車やヘリにはロープを張り安全対策に万全を期すとする一方、模擬戦闘訓練については実施の方向で検討しているとしました。
長野市民にとっては、自衛隊は身近な存在ではありませんが、県内に配置される陸自駐屯地で「お祭り」として何が行われているのか、注視したいものです。因みに松本市長は「判断力の定まっていない子どもが自由に武器に触ることができるのは疑問」として式典などに参加していません。14日には、長野県に対し、知事らが県民代表として参加しないよう申し入れを行う予定です。
2009年4月1日(水)
松ヶ丘保育園入園式で新年度スタート、「希望に満ちた新生活」を応援したいのだが…



いよいよ新年度のスタートです。今日は地元の松ヶ丘保育園入園式に招かれ、29人の初々しい入園児の皆さんを前にあいさつしてきました。園児を前にのあいさつは苦手です。「毎日元気で保育園に通って、新しい友達をたくさんつくってね」と呼びかけるのが精いっぱい…。お母さんから離れられないお子さんもいて、保護者の皆さんには期待と不安のスタートです。2日は裾花幼稚園入園式、3日は小学校・中学校の入学式です。街中には真新しいリクルート姿の溌剌とした新入社員の姿も見受けられます。希望に満ちた新生活を応援したいものです。それにしても、お天とうさん、頼みますよ。
そして、4月は区長会をはじめとする各種団体の総会シーズン。とりわけ今年は、住民自治協議会が全30地区でスタートし、20日には市との協働に関する協定の合同締結式が予定され、住民自治協の本格活動に向けた「大いなる1年」となります。各種団体の皆さんにとっては、市民生活に欠かせない活動そのものを地域で継続していく上で試練の年です。課題は山積ですが、試行錯誤を認め合う「余裕」というか「遊び」が求められるところです。それぞれの団体のご意見を改めて聴きながら、課題の整理と対策を考える必要がありますね。
さて、「希望に満ちた新生活」と書いたものの、31日に総務省が発表した労働力調査では、完全失業率が0.3ポイント悪化し4.4%に。前年同月比では33万人増の299万人で、リストラなど「勤め先都合」によるものが94万人を占めたといいます。これは過去最大の増え方で、完全失業率5%台の突入は避けられないとの厳しい見方も。県内の雇用情勢も依然として厳しい状況が続いています。雇用保険の更なる拡充をはじめ、抜本的な対策が待ったなしです。暮らしに希望と安心をとりもどすために。
政局が動き始めたようです。これからまとめる追加補正予算を「人質」にするような政局づくりは、本筋ではないと思うものの、浮上する「5月総選挙」には、心を引き締めて臨まなければ!
2009年3月30日(月)
長野地区公共交通対策会議の役員会…再度シンポジウムを企画へ
長野地区公共交通対策会議の役員会を開き、長野電鉄屋代線の存続問題をはじめ、鉄道の維持・活性化について、当面の取り組みを相談しました。市議として代表委員の一人を務めています。
長野電鉄屋代線の存続問題については、市は先の3月議会で、地域公共交通活性化再生法の支援を受けて「法定協議会」を早期に立ち上げ、沿線住民と連携しながら対策を講じることを基本に、信州北回廊プロジェクトと連動させた観光路線としての在り方などを調査研究したいとしてきました。既に沿線市と長野電鉄、そして県を交えた5団体で事務折衝が始まり、事務局を担うことになった長野市としては、5月中頃までには法定協議会を立ち上げたいとしています。この中で、「屋代線」の利用状況や経営状況を考えると対処療法的に単独の路線だけを対象にするのではなく、「長野線」(長野駅から須坂~小布施~信州中野~湯田中駅まで)を含めた長野電鉄の鉄道路線全体を対象にした活性化・再生の検討が必要であるとの発想の転換が考えられているようです。市民の公共交通機関の利用促進を考えると、この発想の転換は「なるほどな」と思います。定期利用が80%の「屋代線」単体では将来にわたって維持存続していく上で課題が重いなぁと思ってはいたからです。ただし、そうなると、沿線市町は中野市・小布施町・山ノ内町まで含めることになり、極めて大がかりな広域協議会となります。「屋代線存続問題」が薄まらないような取り組みが求められることにもなるでしょうし、一方、他市町が住民を含めて主体的に長野電鉄問題に取り組む姿勢も問われることになります。新たな課題です。
まぁ、こうした行政サイドの動きは動きとして、市民・利用者サイドからの関心と運動を掘り起こすことが肝心なことから、今後、
「屋代線」の各駅周辺住民を対象にしたアンケート調査に取り組み、この結果に基づき行政等への対応を検討するとともに、長野電鉄=鉄道公共交通機関をテーマに、第2弾となる「シンポジウム」を6月下旬(できれば27日)に松代で開催しようということになりました。企画の原案作りはこれからです。
若穂地区では住民自治協議会で利用促進に向けたアクションも起きているとのこと、期待大です。また、こうした取り組みを始めるにあたり、鉄道問題について私鉄総連の鉄道専門スタッフを招き4月27日に勉強会を開くことにしました。市が議会で紹介した岐阜県の樽見鉄道や上田市・別所線の沿線住民の取り組みについても視察したいと考えています。4月から忙しくなります。
2009年3月25日(水)
議会報編集委員会…質問・答弁原稿チェックでの「珍現象」
今日は朝9時から夕方4時45分までみっちり議会報編集委員会。長野市議会の「議会だより」は議員で構成する編集委員会が作成しています。一連の議会改革の取り組みで議会質問が一問一答方式・持ち時間制となり、かつ議会だよりに質問者の会派・氏名を掲載することにしたため、編集はなかなか大変な作業です。質問原稿は第一義的に質問者がまとめ、それを編集委員が、実際の議会でのやり取りに合致しているか、思い込みがないか、読者である市民にわかりやすいかなどの視点から公正にチェックし、質問者の了解を得る方法を取っています。
しかしながら、質問していない事柄や理事者答弁にない事柄がまとめられていたりするんです。別に悪意があるのでなく、質問時間を気にしながら自ら作成した質問原稿をはしょったりするために起きる「珍現象」です。もっとも質問者が原稿作成の段階で正確を期すチェックをすべきなのですが…。これをすべて「議事録」(といってもテープ起こしの粗原稿段階のもの)とにらめっこしながらチェックするわけです。しかも質問時間によって割当行数が決まっていることから、制限行数内に収めなければならないという厳しい基準もあります。今日の原稿チェック段階で、「持ち帰り・原稿再校」となった部分が結構あります。
公正で正確でわかりやすい議会だよりを作成していく上で、改善すべき課題が、この辺にありそうです。編集委員は所属する会派の質問者が作成した原稿をまずチェックし取りまとめることにしていますが、これを最初から編集委員で会派にこだわらず質問者の割り当てを決めて、公正な見地から取りまとめる方が、合理的なのではないかと思います。質問議員の思い入れは大切にしなければなりませんが、より客観的に何が論点となり何を市民に伝えるべきか、こうした視点から議会だよりを編集することが大事なのではと考えるからです。質問者が掲載されるようになった議会だよりはいかかでしょうか。ここは読者である市民の皆さんのご意見をいただきたいところです。
2009年3月24日(火)
長野市議会議員の政治倫理に関する条例案の議員説明会
WBC、アジア決戦延長戦をを制して快勝した侍ジャパン、私的にはやはり「イチロウ」です。このWBC決勝戦の最中に開かれたのが標記の議員説明会です。副委員長を務める議会基本条例検討特別委員会で議会基本条例に先立ち審議してきた「政治倫理に関する条例(案)」の全議員への説明会を開きました。「心ここにあらず」なんてことはなく、貴重な意見交換となりました。意見交換では、「市民の責務」や「市民の審査請求権」について、議員の責務で十分であり、市民に審査請求権を認めるのであれば市民も参加できる審査会とすべきでは、といった意見、また審査会への権限、被審査議員の責務、資産公開等について意見が出されました。4月9日の次回特別委員会までに改めて会派ごとに意見をまとめ提出してもらい、その意見等を踏まえ成案化を図り、6月議会に提案していく方向性を確認しました。また、市民への公聴会やパブコメの必要性も指摘されたことから、対応方の検討も求められるところとなりました。
私自身としては、「市民の責務」は「市民は、主権者として公共の利益の重要性を深く認識し、議員に対し、その地位による影響力を行使させるような働きかけをしてはならない」(条例案第2条4項)と、極めて当たり前のことを掲げたものであり、主権者である市民は、議員が不正を働かないよう監視する役割を持っているのだということを規定したものと考えています。したがって、市民にも「議員の行為規範違反の疑義に対し審査請求できる権利」を付与することにつながっているのです。ただし、議員として自らを厳しく律することが大前提であることを忘れてはなりません。
条例(案)に関して、市民の責務と市民の審査請求権を盛り込んだことから、市民の声・意見を聴くというスタンスは大事です。議会として情報開示し、意見を求める場を作る必要はあると思います。特別委員会、議会として記者会見し情報開示し意見を求めることや、現在、編集中の議会報に紙面を割き報告する方法などが検討されてよいのではと思います。ただ、議員の飲酒による辞職に端を発した政治倫理問題への対応だけに、市議会としてのケジメと決意を速やかに市民の皆さんに示して行くことも重要です。6月議会に提案し議決していくという道筋の中で、できることを最大限模索する必要がありそうです。
2009年3月23日(月)
3月議会閉会
市議会3月定例会の最終日、総額1349億3千万円の新年度一般会計当初予算案や信州新町・中条村との合併に関する議案など市当局が提案した63議案すべてを原案通り可決して閉会しました。定額給付金や子育て応援特別手当の経費やプレミアム付き商品券発行の経費などを盛り込んだ66億5200万円のH20年度一般会計追加補正予算案も可決しました。市が提案した原案には、私は賛成しました。
新年度予算案に対し、共産党市議団が組み替え修正案を提出しましたが、賛成少数で否決としました。私も賛成しませんでした。内容は市第一庁舎建て替え基金や人権同和政策にかかる事業費などを減額し、学校図書館の司書配置や中学生の修学旅行の援助限度額の拡大を図るものです。福祉や教育予算を増額する内容は一般論として賛同するものですが、その財源を人権同和施策に求めることは承服できません。市庁舎建て替え基金の減額は、必要な資金を調達する際に借金を増やすことにつながりますから、組み替えとしてはいかがなものかとも思います。しかし、暮らしのセーフティネットを再構築するには十分な予算措置とは言い難い課題は残ります。これからの課題です。
また、衆院選挙で長野市内が旧合併町村と選挙区が分かれ市の一体感を大きく損なうことから、議員提案で「衆院選挙区区割りの見直しを国と県に求める意見書」を可決したほか、県が打ち出している「福祉医療費給付金の受給者負担引き上げの見直しを求める意見書」、「雇用の安定及び住居の確保など離職者の生活の安定を確保し、労働者派遣法の見直しを求める意見書」も採択しました。
さらに、運営が破綻する議員年金に公的支援を求める「市議会議員年金制度の安定的運営の確保に関する意見書」が議員提案され、賛成多数で可決されました。実は賛否を迷った議案の一つです。個人的には、このまでは財政的に破綻せざるを得ない議員年金制度について、強制加入で維持する必要があるのだろうか、廃止することも含めて考える時ではないかと思っているからです。月額9万円を超える議員年金掛け金は、今の私の台所事情からみても大きな負担、今、必要な生活資金であるという事情もあります…。いずれにせよ、議員年金の財源を税金で補う方法は、議員の特権にもつながります。丸山香里市議が反対討論しましたが、討論趣旨には賛同する部分がかなりありました。意見書案には、議会運営員会で一致して提案されたことから、妥協して賛成はしたものの、すっきりしない!後味の悪さは否めません。
2009年3月15日(日)
時限的・限定的な法人市民税軽減は、意見集約されず

▲現在の消防氷鉋分署、築38年で老朽化が著しい。事務室や職員休憩室は狭い限り。消防ポンプ車2台配置で救急車が配備されていない。

▲移転建設地で。高規格救急車も配備される。
昨日14日は社民党長野県連合の定期大会と又市征治副党首(参議院議員)を招いての総選挙勝利!総決起集会で、県連合副代表として一日、安曇野市でした。幹事長代行を兼務していることから、方針の提案や集会のコーディネーター役で、中々の一日でしたが、雇用や医療、地域公共交通などで各地の取り組みが聴け、良い意見交換ができました。民主党小沢代表をめぐる違法献金問題は、確実に小沢代表の辞任につながるでしょう。ケジメが求められています。「民主党も自民党も」という政治献金疑惑は、「またか」との想いで受け止められ、政治への信頼を根底から揺るがせています。だからこそ社民党の出番だと思っています。格差と貧困をなくすために力を尽くさなければなりません。次期総選挙は比例代表選挙で北信越1議席を獲得することが目標。社民党に力を!と日々訴えています。定期大会の様子はこちらで・社民党長野県連合のHP。
さてさて、こんなこともあり、言い訳になりますが、市議会の審議状況の報告が滞っております。所属する総務委員会の審議は12日で終了、所管する新年度予算案など原案に賛成しました。
「法人市民税を標準税率に軽減する請願」は、大企業を含めたすべての法人に対する軽減措置となってしまうことから、「引き続き、継続」を求めましたが、賛成多数で可決に。このことについて私は、本会議での市長発言を踏まえ、不況下における中小企業支援策として、資本金1000万以下、従業員50人以下の法人に対する限定的で時限的な税軽減策(新年度の措置として均等割分6万円を標準の5万円に引き下げる)として実施されるべきとの意見集約を求めましたが、すべての法人に対する軽減を内容とする請願の採択となってしまいました。これは違うと考えます。また紹介議員となった「ソマリア沖への自衛隊派遣の中止を求める請願」は賛成少数で否決に。代表質問・一般質問での論点、委員会審議のポイントは改めて報告します。
総務委員会最終日の12日には、老朽化している
消防氷鉋分署と長野南バイパス沿いの新建設予定地を視察しました。当初は消防機動センターとして機能を拡充、移転・建設を予定していたもので、用地交渉がまとまらず計画は頓挫、分署のみの移転・建設となった経過があります。バランスある消防分署の配置などを考えると、今度は頓挫できない問題です。バイパスに直接、接していない用地形状、都市計画道路の整備見通しなどに課題ありとも思えますが、順調に進むことを願うものです。議会は17日まで委員会審議、休会後の23日の本会議で議案の採決を行い閉会します。
今日は午前中、妻の庭の手入れを手伝い、市政直行便の地域配布。「春来り」を実感させる、ほのぼのとする暖かさを体に浴びながら、ちょっとした運動になります。もう少しで完了です。
2009年3月10日(火)
議員の自治度が問われている?試されている?
今日から委員会審議、私が所属する総務委員会の審議が始まりました。今日は企画政策部と総務部が所管する付託議案で新年度予算案がメインの審議。都市内分権、公共交通、合併、市庁舎・市民会館の建て替えが主な論点に。市民会館の建設候補地について本会議で市長が「JR長野駅周辺が第一候補」と言及したことが一つの論点になりました。「私としては」の私見とはいえ、「第一庁舎との併設も検討」としたきた、これまでの議会への説明とはかなり距離があります。かなり踏み込んだ発言ですが、何らかの担保、目安があっての発言だと思いたいのですが、これが「思いつき」「全くの私見」だとしたら無責任のそしりは免れないですよね。今後が要チェックです。
さて、「市と住民自治協議会の協働に関する条例案」について、「市が住民自治協議会を認定する」の『認定』の2文字にこだわり、あえて委員会でも取り上げました。「対等・平等の協働関係を規定し、住民自治を根底にしてまちづくりを進めるスタンスに立っていない。『合意・同意』との規定に変えるべき」と。最終的には「自治基本条例に仕上げていく段階で見直す」との答弁を得て条例案には賛成しました。これは都市内分権審議会でも取り上げた課題です。企画課長は「審議会の折に「瞬間的に『合意・同意』でもいいかもと思った。でも市の主体的な責任を明らかにする必要があり『認定』とした」と答弁しましたが、基本的問題を内包しているといまでも感じています。一括交付金という公金を支出するにあたって、区長会等からの要望でつくることになった条例という経過が背景にありますから、極めて事務的な条例でクリアーしたいとの行政の想いも理解しないわけではないのですが、自治基本条例を将来的に構成していく第1号条例ですから、住民自治の在り方にとことんこだわる必要があると思うのです。誤解を恐れずいえば、行政側からは「お上的発想を脱却できていない」問題、住民側からも「お墨付き、押し付けのお上的自治から脱却しきれていない」という双方の問題が過渡的に絡み合っているんだと考えています。あくまでも過渡的な(あるいは対処療法的な)課題であること、そしてこうした過渡的な対応であることを行政も住民も自覚していることが大事なことなのではないかと思うのです。住民自治協議会の皆さんの真剣な議論を否定するつもりは全くないことは強調しておきます。

「新しい自治の仕組み」として住民自治協議会方式による都市内分権=地域主権の方向については僕はある意味、積極的に評価してきました。地方分権・地域主権という時代が求めている課題だと思うからです。ただし、問題は長野市の取り組みは、いわば「官製」の、上からの「住民自治」であって、下からの住民自治ではないところに限界を抱えているということです。この限界を超えていくためには、タテ組織である各種団体をヨコで連合化する住民自治協議会から、各種団体のタテ運動を超えて市民一人ひとりが自主的に作り上げる住民自治協議会に自ら変革していく必要がある、一括交付金をそのきっかけにしていきたい、だからこそ、住民の試行錯誤にもっと時間をかける必要がある、が私の持論です。自治は一朝一夕にできるものではないのですから…。
委員会の討論を聴いていて思うことがあります。議員の中でも、住民自治協議会の在り方、自治の意義についての解釈・理解が千差万別であるという現実です。住民自治協議会の活動本格化には、住民一人ひとりの自治度とともに、議員の自治度も問われている、試されているんだと感じました。自治に関しては議員は住民に迎合してはならない、もともと自立した関係を築かなければならないと僕は考えています。もちろん、深い自戒の念を込めながらですが…。ご意見ください。

2009年3月8日(日)
安茂里小市・上町の地蔵祭



今日は午後、地元小市の上町で毎年行われている地蔵祭に招かれ参加してきました。昔は子育ての悩み、とくに子どもの夜泣きに良いと方々からお参りががあったそうです。昭和12年頃、国道19号工事をするにあたり、周辺に散在していた地蔵・馬頭観音を集め、現在のところ(国道19号沿い・徳永電機さんの北側)に祀られたといいます。昭和35年頃、近くで頻繁に火災が起こり「お地蔵さんを祀らないからではないか」との声を受けて、地域の皆さんの寄附で整備し、地蔵講を復活させて、現在に至っているそうです。50年の歴史を刻んでいます。無常院の和尚さんに念仏を唱えてもらい、みんなでお参りしました。後は地蔵守の徳永忠俊さんのお宅でなおらい、小市上町の塚田武司さんをはじめ地域の皆さんから小市上町の歴史を勉強させてもらいました。今年は塚田佐・前市長も参加され、大いに盛り上がりました。ごちそうになりありがとうございました。小市は旧道を中心に、国道との間につながる中段の小径の道すがらも歴史をしのべる散歩道です。昔は小市で開かれた馬市の混雑を避けて通る「裏街道」だったそうです。「市政直行便」配りではなかなか大変なところですが…。
さて、明日は一般質問の最終日、明後日からは委員会審議になります。これまでの代表質問・一般質問で明らかになった新しい課題や論点(例えば、ブックスタート事業を長野市も始めること、不況を受けて法人市民税を資本金1千万円・従業員50人以下の中小企業事業者に限り、標準税率に引き下げることなど)は、もうちょっと整理してから本編に掲載します。
2009年3月4日(水)
永田町激震の日、市議会での一般質問が終わりました。「予定調和」は超えられたか…。

▲質問席から質問しているところです。庁内テレビ放送から写真に撮ってもらいましたが、画像は???
民主党・小沢代表の第一秘書の逮捕は激震ですね。きな臭い政治的背景があるなと思う一方、この時期、野党第一党の党首秘書の逮捕に、特捜部は政治資金規正法違反を問うだけの証拠を固めているのだろうなとも思ってしまいます。少なくとも政治団体から政治家への寄附は合法ですから、表向き、政治金規正法に触れるような政治資金の処理はされていないということが、今回の事態のカギでしょう。特捜は斡旋収賄まで立件できると踏んでいるのでしょうか。いずれにせよ、民主党・小沢代表の説明責任、政治責任はされて通れないでしょうね。「代表は辞任しない」と表明していますが、政治の世界、「一寸先は闇」ですからね。西松建設疑惑は今後、自民党議員を含めかなり広がりそうです。西松建設の裏金工作をめぐっては、村井県知事側近の自殺という問題もあり、遠い世界の話ではありません。政治資金とは無縁でない世界にいますから、目が離せません。解散・総選挙への影響もありますしね。
さて、長野市議会は昨日からの代表質問が終わり、
一般質問トップバッターで今日、質問に立ちました。質問内容は本編に掲載しました(元原稿なので、実際のやりとりは多少違いますが…)。セーフティネットの拡充では、イマイチ前向きな答弁にはなりませんでしたが、できることをしっかり取り組んでもらうことが必要です。市民病院の400床問題は、フル稼働できる体制があれば、それに越したことはないのですが、経営ありきで、建設してしまった400床をフル稼働させることが目的ではなく、市民の医療ニーズにこたえられる医療を提供できるかどうかが問題なのだと考えています。利用者負担の問題では、利用者に対するアンケート調査をし実態把握をするとともに説明会を開くこと、長電「屋代線」問題は鉄路存続に向けて、市として主体的に取り組むとともに住民自治協議会との連携に取り組みたい、「公共交通ビジョン」の策定も検討していくとの答弁を得ました。住民自治協議会の「認定」をめぐる二文字の問題は、「自治」に関わる基本問題故にこだわりたい課題です。質問後「私もそう思う」とでっかい他会派の議員から声をかけてもらいました。委員会で引き続き議論を深め、何らかのとっかかりをつくりたいと思います。今回の質問は、当たり前のことですが「市民が主役、市民の声に依拠した市政運営」をテーマにしたつもりです。改めて、答弁内容を含めてまとめたいと思います。
「質問持ち時間制」の試行が始まった初議会ですが、やっぱり時間配分に失敗しました。発言通告課題が多かったということでしょう。地元安茂里の公園整備やJR安茂里駅踏み切りの拡幅等も「その他」で用意しましたが、ここまで到達しませんでした。原稿を読み合う「予定調和」の世界を脱却したい、わかりやすい討論を市民の皆さんに届けたいと思って臨んだのですが、なかなか難しいです。
「予定調和」は超えられなかったというのが実感です。とはいえ、成人学校の問題をはじめとする利用者負担の値上げラッシュ、住民自治協議会=新しい自治の仕組みには、とことんこだわりたいと思っています。公共交通もこれからが正念場です。
2009年2月26日(木)
3月市議会定例会始まる。市長「決意を新たに」と憶測呼ぶ発言も
3月議会が始まりました。初日の今日は、市長の施政方針演説と15人の部局長からの予算案などを中心とする議案概要の説明です。5時間半近くかけて行われる演説と説明を集中して聴くのは、なかなかしんどいことです。とはいえ、しっかりチェックしながら聴きましたが…。市職員の飲酒運転容疑による現行犯逮捕事件の謝罪に始まり、「決意を新たに」で終わった市長の施政方針。「決意を新たに」は「…これからの都市経営を進めるにあたり、外から見た意見や市民の内からの意見に真摯に耳を傾け、本市を見つめ直し、将来も大きな存在感をもつ長野市を築いていきたい。決意を新たにしている」としたことです。秋の市長選への去就が注目されている中で、憶測を呼ぶ発言です。
毎年思うのですが、市長の施政方針は長いです。約1時間です。想いは分かるのですが、もう少しコンパクトにならないものかなと思ってしまいます。注目は「内需拡大を目指した中山間地域の活性化」を強調したことです。新年度において何とか道筋を立てたいと思う施策として取り上げました。「長野市の魅力は都市部と豊かな自然を保つ中山間地域とが共存した姿にある」とし「中山間地域で生活できる環境をつくる」ために、農林業を再生すること、都市部と中山間地域の交流人口の増加、バイオマス・エネルギーの産業化に向けた研究、基盤となる公共交通の整備の4つを掲げました。信州新町、中条村との新たな合併も意識したメッセージなのでしょう。基本的に異論はありません。また、定額給付金について、4月上旬に申請書発送、4月下旬以降に口座振り込みとの見通しも示されまた。
ざっくりとした感想として、優先施策9つと重点施策4つの、重みというか、位置づけがあいまいで分かるようでわからない…、未曾有の経済不況との認識を示しながら、深刻な雇用危機に対応するセーフティネット拡充の具体的なメニューに、いまいち踏み込まれていない…なぁってところです。中小企業等への融資拡大はメニューになっていますが、全体的に危機感ある施策が打ち出されていないと感じます。国の施策に自治体としてのプラスαが必要です。3月議会の一大テーマです。まぁ1年間の施政方針ですから、総花になるのはやむを得ないのかもしれません。淡々とした施政方針演説でした。
長野地区労組会議から提出された「雇用と住宅など国民生活の安定を確保し、労働者派遣法の見直しを求める請願」と長野地区護憲連合からの「ソマリア沖への海上自衛隊派遣の中止を求める請願」について、紹介議員となりました。採択に向けて頑張らねば。
週明けの3月3日から代表質問、一般質問。私の質問は4日(水)午後1時からです。質問を今、四苦八苦しながら作成中です。概ね(1)「市民生活の根幹を揺るがす非常事態」(市長)…セーフティネットの拡充と「公」の責任、(2)利用者負担の見直し、値上げ原案に市民の声はどう活かされるのか、(3)市民病院改革プランは、市民の医療ニーズにこたえられるのか、(4)地域公共交通の維持・再生(5)都市内分権…「市が認定する住民自治協議会」との規定は自治の理念に合致するのか、などを大きなテーマにしたいと考えています。オリンピック基金枯渇後の対応や指定管理者制度のガイドライン策定、安茂里地区の課題も取り上げたかったのですが、どうも時間的に無理です。今晩と明日は質問作りに集中です。
2009年2月22日(日)
後援会総会&市政報告の集い

▲市政報告の集いより

▲市政報告の集いより

▲市政報告の集いより

▲2月19日、合併調印式。長野市議の出席率は7割、ちょっと寂しい参加…。
昨日は午後3時からサンパルテ山王で、後援会総会と市政報告の集いを開きました。60人余りの皆さんに足を運んでいただきました。直近の案内となったことといろんな地域行事と重なったことから、例年に比べると少ない参加者となりましたが、皆さんから温かい叱咤激励をいただきました。宮﨑一・後援会長をはじめ、成澤栄一・後援会顧問、平山芳夫・労組後援会長、青柳正博・川中島バス社長、竹内久幸・県議会議員からも身に余る激励の言葉をいただきました。皆さんが異口同音におっしゃったことは「2期目にいただいた5450票の重さをしっかりと受け止め、この支持を継続することが肝心」ということです。深く心に刻み、2期目、地元安茂里を中心に活動にまい進したいと思います。皆さん、ありがとうございました。
市政報告は30分間。「市政直行便」「市政をめぐる課題と抱負」を材料に、新年度予算案の特徴、信州新町・中条村との合併、利用者負担の見直し、第一庁舎・市民会館の建て替え問題、都市内分権・住民自治協議会の課題、地域公共交通の維持・再生などを中心に、エッセンスだけになりましたが、報告させてもらいました。塚田武司・元小市区長の乾杯で始まった懇親会では、「わかりやすい報告で良かった」との言葉をいただき、ホッとしているところです。公民館の成人学校が受講料の値上げから、受講生が減り閉鎖される講座が出たり、定員を切り下げて何とか開設・維持されている現状や、市民会館の建て替えは県民文化会館もありもっと検討が必要なのではないかとの意見、閉鎖されている市施設が荒れ放題になっている現状をお聞きしました。3月議会での課題にさせてもらうことにしました。地元の皆さんからは「安茂里でただ一人の市議、地元が支えるんでしっかり頑張って」との力強い激励も沢山いただきました。
10月の市長選挙も話題に。鷲澤市長の去就に注目されているようで、「当然、もう1期やるでしょう」「いやいや交代すべき」等々、どうも評価は分かれているようです…。しばらくは静観したいと思います。そして、市長選挙の前に必ずやってくる総選挙については「今日参加いただいた皆さんは、小坂さんを応援している方、篠原さんを応援している方、さまざまですから、せめて比例代表は社民党に」とお願いしました。
午前中は、
長野地区公共交通対策会議の企画会議を開き、長野電鉄「屋代線」の維持・存続問題で意見交換しました。既に県がリードし、沿線3市が連携して維持・存続の道を模索している段階を踏まえ、鉄路の存続を求め、住民自治協議会が中心となっての沿線住民の存続運動の必要性や観光路線としての可能性、国の民間鉄道支援制度などについてさらに検討していくことにしました。沿線議員の対応を見極めながら、3月議会の質問に取り上げたいと思います。
2009年2月18日(水)
3月議会の議案説明と議会基本条例検討特別委員会
ドタバタの中川昭一財務相の辞任劇、迷走内閣はいよいよ酩酊内閣…。こんな醜態を見せられる国民はたまったものではありませんね。予算が上がったら即、解散でしょう。
さて、3月定例議会は2月26日から始まります。16日の合同会派総会では09年度一般会計予算案と08年度補正予算案について、17日には提案される条例案や重要な施策について説明報告を受けました。予算案については解禁日以降に紹介します。議案は全部で59議案。都市内分権に関わって新たに制定する「市及び住民自治協議会の協働に関する条例」や「地域振興基金」や「公共交通機関活性化基金」など新たな基金設置条例、介護保険料や国民健康保険料の改定=値上げ、明日予定される新たな合併の調印式を踏まえての合併に関する議案など、重要な課題が山積する議会となります。
また、定額給付金の有効活用を図るためのプレミアム付き商品券の発行、PFI事業で開設されている「温湯温泉」の経営の安定を図るため、事業者に対する利益の分配比率を50%から75%に変更する契約の見直し、指定管理者制度の新年度方針、飯綱・戸隠・鬼無里(いいとき)観光エリア活性化構想、市民病院改革プラン、幼児型児童館の廃止、交通・災害児等福祉年金の廃止、清掃センターに直接搬入するごみ処理手数料の値上げ、茶臼山動物園の経営で企業協賛や広告などの民間資金活用、教育委員会の仕事の評価報告などの説明も受けました。いずれも吟味が必要な課題ばかりです。
市民病院の改革プランについては、合同会派総会とは別に、市民病院課長から詳細なレクチャーを受けました。5年後には増床した400床すべてを稼働させ、市民のニーズに応えられる診療体制を整えていきたいとする計画なのですが、医師や看護師の確保などはかなりアバウトな構想になっているようです。質問で取り上げたいと考えています。
昨日の夜は
アルピコ・ホールディングスの堀篭代表と懇談しました。代表は「事業再建から1年たって、策定した計画の進捗(経営改善)はほぼ見込み通りだが、世界不況の影響はこれから、厳しい2年目になる」との見通しを示しました。アップルランドでは希望退職を募らざるを得なかったようですが、今後、経営の厳しさに伴う新たなリストラは行わないよう、企業の雇用責任を全うするよう求めました。折しも今日、「北信地域で4000人がリストラ、正規労働者も380人」とのショックなニュースが。深刻な雇用問題への対応はますます喫緊の課題です。ところで、堀篭代表との懇談で話題は長野電鉄「屋代線」の再生支援問題に、バス交通ともする公共交通網だけに、今後の展開をしっかり注視で一致。
今日は議会基本条例検討特別委員会が開かれ、議会基本条例に先立ち検討してきた
「議員政治倫理条例」について骨格をまとめるところまでこぎつけました。結構、紆余曲折の議論があったのですが、とりあえずはホッとしています。本編に条例のポイントなどを掲載しました。
2009年2月16日(月)
GDP年率12.7%減の衝撃と「量出制入」
内閣府が2008年10月~12月期の国内総生産(GDP)速報値を発表しました。実質で前期の7月~9月期比で3.3%減、年率換算で12.7%の減という衝撃的な数字となりました。1974年のオイルショック以来35年ぶりの2ケタ減。この数字は心理的な影響も大きいものと思われます。この土・日の勉強会で、経済成長力を計る実質GDPに注目し、国及び自治体の税収見込みを検証すべきとの講義を聴いてきたばかりなだけに、より衝撃です。現在、国会で審議されている09年度予算案(08年12月19日閣議了解)は、成長率0%を見込み、「あまりにも楽観的」との指摘を受けてきたからです。
マイナス成長が歴然とする中で、長野市の新年度予算案の審議を迎えます。実は今日、市のH21年度当初予算案の概要についてレクチャーを受けましたが、24日の記者会見まで「解禁」されないので詳細は触れませんが(行政との信義とはいえ、変な慣行かな?)、市税収入の見込みについて厳しく吟味しながら、何を重点事業とするのかをチェックする必要がありそうです。
そういえば、昨日の日記に書き忘れたことがあります。『財政学の古典的原則である「量出制入」(出ずるを量って入りを制する)を実現することは政治の責任である』との指摘です。市民に必要な施策=「出」を考えて「入」をどうするのかを考えるべきで、非常に困難を伴うことだが、国の地方財政計画、これを受けての自治体の予算編成を含め、「政治の責任」であると…。すなわち議会の責任ということです。大阪大学の齊藤慎教授の言葉です。最近は、これが逆転して「量入制出」(入りを量って出ずるを制す)が常識になってしまっています。鷲澤市長も「入りを量って出ずるを為す」ことを原則としています。「三位一体改革」で税源移譲がなかなか進まない一方、地方交付税が削減されている中にあって、「まずは入りを量らざるを得ない」状況にあるものの、分権・自治をさらに進める中でのこれからの自治体財政を考えるとき、「常識」からの発想の転換が問われているのかもしれません。でも、「まずは出を量る」と、「入り」で新たな市民の負担は避けて通れない課題となります。問題は「出」と「入」について市民合意があるか、まさに「自治」が問われているのだろうと思います。議論のあるところです。
2009年2月15日(日)
自治体議会政策学会の特別講座

▲学会の特別講座

▲娘からもらったチョコ
2月14日(土)~15(日)は都内で開催された自治体議会政策学会主催(竹下譲会長=四日市大学総合政策学部教授、住沢博紀事務局長=日本女子大学教授)の第11期自治政策特別講座に出席しました。この会には、議員になってから参加しています。参加し始めた頃は50人位の参加規模だったのですが、多彩な講師陣の魅力なのでしょうか、年々増えて今回は全国から247人が出席しているとのことでした。長野市議会からは私を含め3人の議員、県議が6人、出席していたと思います。
今回の講座は「世界的不況と自治体財政-予算審議で問われる議会の責務」をテーマに、2日間にわたって5つの講義が行われました。
■「財政健全化法におけるチェックポイントと財政運営」
  講 師 兼村 高文(明治大学大学院教授)
■「農業政策の終焉と自治体の役割-農業と地方財政」
  講 師 石原 健二(元立教大学教授)
■「地方財政改革をどう進めるか」
  講 師 齊籐 慎(大阪大学大学院教授)
■「政府の地方財政対策と2009年度予算書の読み方」
  講 師 町田 俊彦(専修大学教授)
■「地方債の動向と自治体財政-地域経済対策、地域金融」
  講 師 今井 勝人(武蔵大学教授)

15日は犀川神社「杜煙火」保存会の総会に出席するため、午後コマの今井勝人教授の話は残念ながら聴くことができませんでした。全般的になかなか専門的な話が多かったのですが、世界不況と地方財政の関連では、金融工学を駆使した「貨幣による貨幣の生産」の破たんに対し、地方は「商品(地場産業)による商品の生産」を基本に処方箋をつくるべきとの指摘をはじめ、世界不況の必然性と特徴は良い勉強となりました。財政健全化法のチェックにあわせ、「決算カード」や「財政状況等一覧表」、類似団体との比較分析、「市町村財政比較分析表」を活用し財政分析し、健全な財政運営を見極める重要性、国の農業政策・コメ政策の変遷と「品目横断的経営安定化策」の限界と今後の課題、世界同時不況の厳しい財政状況下において、実質GDPなどの主要経済指標に着目して地方財政の税収見込みを見極めること、自治体においては中長期的視点からの政策転換の芽をつくりだすこと、市民の現在・将来の生活不安を取り除きつつ内需拡大を図り、市民生活の質的な充実を追求する予算とすることなどなど、大いに刺激のある勉強となりました。26日から始まる3月議会の予算審議に活かしていきたいと思います。
今回の東京行きでは、娘たちの所に宿泊。ちょうどバレンタインデーで娘たちから手作りチョコをもらいました。「手作りチョコを渡すのは父親だけなのか」などとかまいながら、おいしくいただきました。ゴチです。
2009年2月12日(木)
長野地区公共交通対策会議&護憲国民大会
「建国記念の日」である2月11日には毎年、県護憲連合の定期総会と街頭宣伝に取り組んでいます。昨年行われた「国民保護実動訓練」の問題や、米軍再編に伴う在日米軍基地の機能強化の問題、そして憲法改悪をめざす動きの問題などについて考えるとともに、「戦争放棄」の憲法9条、「生存権」の憲法25条を活かす取り組みを強めていこうと意思統一しました。特に今年は秋に「第46回護憲国民大会」を長野市で開催することになっていることから、全国大会の成功に向けた長野県実行委員会も発足しました。「ズク出せ!護憲派」が県内スローガンです。お昼にはJR長野駅前で街頭宣伝、ソマリア沖への自衛隊派遣反対をアピールしました。僕は、中央から平和フォーラムの事務局長が来県し打ち合わせもあって、街宣はパス。竹内県議や池田市議にお願いしました。
午後には長野地区公共交通対策会議の衣替え総会を開き、バス交通に加え、長野以北の並行在来線の維持・存続やタクシー利用の促進などを課題に活動を再スタートさせることにしました。代表委員の一人を務めることに。しなの鉄道や長野電鉄河東線の再生・活性化をめぐって、いろんな動きが始まっています。動向に注視しながら、3月議会のテーマの一つにしていきたいと考えています。
明日13日は、議会基本条例検討特別委員会と総務委員会になります。週末の14日・15日は「自治体議会政策学会」が主催する「特別講座」に参加、東京で勉強してきます。
 ところで、市職員が酒酔いで逮捕されるという事件が発覚しました。「またか!」との想いです。今日の議会運営員会で副市長からの報告と陳謝がありましたが、明日の総務委員会にも報告がされるようです。事故につながらなかったことは幸いですが、極めて残念なことだし、あってはならないことです。でも「検挙ではなくて、なぜ逮捕?」なのでしょうか…事実関係の把握も必要です。
2009年2月10日(火)
5年後に第一庁舎、6年後に市民会館建て替えの基本方針明らかに!!

▲市役所第一庁舎

▲県交運の申し入れ

▲竹内久幸県議も同席
9日の合同会派総会で「市役所第一庁舎と市民会館建て替え」の基本方針が明らかになりました。第一庁舎は現在の市民会館跡地とし、5年後のH26年3月までに完成させる。市民会館は音響効果に配慮した1500席程度の収容能力をもつ多目的ホールとして、H27年3月までに完成させることとし、H21年度中に複数の場所から最適な場所を選定するというものです。建設費は市庁舎整備基金や市政90周年記念文化施設建設基金の他、合併特例債の有利な借金を活用するとしました。
市民合意は大きな課題であるとしていますが、両施設の建て替えを検討してきた「あり方懇話会」の報告書とは「市民会館の建て替え」などで基本的に異なる方針となっています。100億円近い資金が必要となる建て替え、有利な借金である合併特例債を活用できる期限がH26年度一杯であることが、「あり方懇話会」の提言を修正せざるを得なくなった背景にあるようです。でも、このことは「あり方懇話会」の議論の最中でもわかっていたことではないのでしょうか。「市民の声を聞き、意見は尊重する」としながら、すべての情報を開示することなく、最終的には行政の判断というのは、ちょっと場当たり的な対応になっているのではないですか、と指摘せざるを得ません。
第一・第二庁舎は1日に3000人の市民が訪れています。施設の安全性の確保が重要であることは言うまでもないことなのですが、財政難が強調される折、「借金して6年間で100億円投入する」大規模事業に対し、市民の理解と合意を如何に得ていくのか。優先順位として正しい選択なのか。基本方針をしっかり吟味し、どうするのかを決めていくことが大きな課題となっています。まずは速報です。詳しくは改めて本編で報告します。
今日10日は、県交通運輸労働組合協議会(略称=県交運)の一員として、県に対し交通運輸政策・施策について申し入れ。約3時間半にわたって意見交換しました。長野市を含め県内地域公共交通は課題が山積、県とのやりとりを踏まえ、長野市における公共交通の再生・活性化に臨む所存です。
詳しくは本編で。
2009年2月6日(金)
予算は決まったが、定額給付金にはやっぱりこだわりたい…
昨日開かれた臨時市議会は、補正予算案を全会一致で可決したものの、定額給付金事業について、国の姿勢を正すか否かで議論が紛糾、議案として要件を満たしている国に対する意見書案が、本会議に上程されないという事態も生まれ、あえて、定額給付金事業がもつ制度設計上の問題点を指摘するため、「賛成討論」の形を取って問題提起しました。信濃毎日新聞に報道されました。詳しくは本編をご覧ください。
とはいえ、国では予算が成立していますし、生活支援や景気対策という所期の効果が期待できるか、どうかは別にして、支給される現金を切実に待っている市民がいることは事実ですから、予算案には賛成しました。でも、やっぱり、効果を考えると、こだわりたい課題です。いずれにしても補正予算で決めた15億7千万円余の資金が市内事業者や市民に行き渡るようにすることが大切です。
2月になってようやく、「市政直行便NO.19」(PDF版はこちら)を発行することができました。新年のごあいさつを兼ねて1月中に作成・配布したいと思っていたのですが、今頃になってしまいました。これから印刷して、折って、さぁー気合いを入れて配布です。
2009年2月1日(日)
今週の出来事…特別委員会で行政視察、政治倫理条例の骨格議論、質問持ち時間制へ

郡山市のデコ屋敷で

ダルマの型とりの作業の様子

干支のデコ(人形)の数々

伊賀市も出資し三セクで運行する伊賀鉄道の車両くのいち忍者です。
早2月です。今週は前半の26日から28日まで議会基本条例検討特別委員会の行政視察。議会運営員会と合同で総勢19人の大所帯での視察、はぐれる議員もなく無事に帰ってきました。報告をまとめ本編にアップしました。三重県議会、伊賀市議会の「基本条例」制定とその後の取り組みは、刺激となります。
帰ってきて29日は、11日に結成総会を予定する「長野地区公共交通対策会議」の準備会。バス生活交通だけでなく新幹線の長野以北延長に伴う並行在来線の問題やタクシーの問題も課題とすることにしています。
30日には合同会派総会での「臨時議会」の議案の説明。評判の悪い給付金が自治体レベルで動きだすことになります。議案などについても本編をご覧ください。そして「議会基本条例検討特別委員会」の5回目の委員会、先行して検討することにした政治倫理条例の骨格議論をしました。政治倫理の向上に向け議員の責務にあわせ市民の責務も盛り込むこと、市民にも審査請求権を認めること、条例に盛り込むべき政治倫理規準(行動規範)などについて確認しました。今後、「要綱案」を取りまとめ、議員全体での検討に付していく予定です。また、同日開かれた議会運営委員会では、一問一答方式の議会質問を継続するとともに、課題となっていた質問時間について、答弁時間を含まない持ち時間制とし、定例議会毎に議員一人当たり10分間を割り当てることになりました。大きな前進です。
連日のように続いてきた旗開き、新年会は1月で一区切りです。30日の印刷労連の旗開きでは、厳しい印刷業界の状況から、入札での最低制限価格の引き上げや中小零細を優先する発注方式などについて要望が、また31日の川中島バス北部分会の新年会では、御開帳時の渋滞緩和策、道路改良やカーブミラーの設置などについてたくさんの要望を聞かせてもらいました。聞きっぱなしにしないよう取り組まなければ!
今日は安茂里地区の囲碁将棋大会に招かれ挨拶。地区公民館の対抗戦大会です。和気あいあい、けど真剣な勝負が行われていました。帰ってきて、視察報告などをまとめて、1週間ぶりに更新できた次第です。
 実は視察中にお世話になっていた方が亡くなり、昨日の葬式に参列してきました。衝撃的な亡くなり方をされてしまったのですが、ご遺族を見るにつれ、なんとも悲しくやりきれない気持ちが募ります。衷心より合掌…。
2009年1月25日(日)
銀婚式



年末の日記に「年明けに銀婚式を迎える我が夫婦に子ども達からサプライズのプレゼント」のことを書きましたが、1月21日が結婚記念日で銀婚式を迎えました。当日の夜は1月では新年会等がない貴重な日となりまして、かみさんと一緒に食事を取りました。廻る寿司ですが…。話題は子ども達のこと、就職活動に東奔西走し始めた長女、今年成人した次女、子どもが仕上がるまでは(財政的に)苦労が絶えない、なんてことをとりとめもなく話し、久しぶりに向かい合っての夫婦の会話らしい会話となった次第です。写真は娘たちから贈ってもらった夫婦茶碗と箸のセットです。子ども達に「日記に載せるから」と約束した手前、披露させてもらいます。毎日、愛用させてもらってます。
25年というには長いようで短いというのが実感です。「そうかー、もう25年か」って感じです。因みに銀婚式の後は5年ごとに節目があります(皆さん、御存じでしょうが)。30周年:真珠婚式、35周年:珊瑚婚式、40周年:ルビー婚式、45周年:サファイア婚式、50周年:婚式、55周年:エメラルド婚式、60周年:ダイヤモンド婚式、75周年:プラチナ婚式。「まぁー、とりあえず金婚式をめざすか!」と丁重にかみさんにお願いしました。これまでの感謝の心をこめて。
さて、明日から3日間は「議会基本条例検討特別委員会」で議会運営員員会と合同で行政視察です。議会改革や議会基本条例をテーマに郡山市と三重県、三重県伊賀市を訪問します。報告は改めて。
2月5日に臨時市議会が開かれることになりました。国の第2次補正予算が決まることを受けて、「生活支援給付金」の扱いや緊急雇用経済対策等に関わる補正予算が審議される予定です。詳細は30日の会派説明会で明らかになります。約2兆円の給付金、事務費だけで何と825億円…世論調査では約8割が「福祉や雇用にもっと有効活用」を求めています。しかし、参議院では否決されても、衆議院の議決優先で決まってしまう「給付金」。先の世論調査でも「反対」の一方で「出れば受け取る」とする人たちが多いことも事実、「支給されるのであれば、あるに越したことはない」との生活実感が背景にはあります。自治体議会の中でどう対応するか、悩むところです。ご意見をお寄せください。
2009年1月24日(土)
差別に負けない!

午前中に「安茂里地区人権を考える住民の集い」が安茂里公民館で催され、参加しました。安茂里住民自治協議会と人権同和教育促進協議会の共催です。あいさつする機会をいただき、趣旨こう述べました。「初めての黒人大統領であるオバマ大統領の就任演説に”60年前、地元のレストランに入ることのできなかった男の息子が、大統領就任の宣誓式に立っている”との言葉があった。深刻な人種差別の歴史と激しい差別との闘いがあったアメリカ社会において、改めて人権を考えさせるメッセージだった。ついこの間までは、違った人種の結婚を禁止する州法すらあった。私たちの社会ではどうか。日本社会固有の部落差別は今なお歴然として残っている。他者の痛みに共感し、共有できる人権感覚を研ぎ澄まし、人権のアンテナを高くかかげるために、今日の集いが大いなるきっかけとなることを願う」といった内容です。
「幸せを求めて」と題したNPO法人・人権センター長野理事の星沢重幸さんの話は、重くずっしりとした課題を突きつけました。被差別部落に生れ育った当事者として、今なお、結婚や就職で生まれを隠さなければならない、「見えない差別」の現実を紹介しながら、「差別を憎む。しかし差別する人は可哀そうだと思う。差別をなくすことは大事だがすぐには無くならない。だからこそ差別に負けないこと、差別に負けない人間を育てて行くことが大事なのだ」との熱い訴えに涙を流しつつ聞き入りました。星沢氏とは旧知の仲で、僕自身にとっては人権の師ともいうべき人です。久々に「人間・星沢」の「熱」と「光」に触れ感動しました。
「産まなければよかった」「生まれてこなければよかった」…こんな言葉がひっそりと、しかし厳しく交わされている現実にこそ、光をあてなければなりません。部落差別を温存させる社会であってはなりません。写真は「人権の集い」での裾花小学校合唱団の皆さん、さわやかですがすがしい響きに心が和みました。この集いの後、三和印刷労働組合の旗開き、長野地区労福協(労働団体・労働福祉団体)の新年会で、今日も一杯です。
2009年1月23日(金)
農山村が滅びれば、都市が滅び、日本が滅びる
東大名誉教授の大森彌氏の言葉です。22日、長野県地方自治研究センターが開いた公開講演会「『平成の市町村合併』と道州制」での指摘で、興味深く拝聴しました。酸素を生む豊かな森林・緑、そして食の源である農山村は、基礎自治体である町村を指しています。大森氏は平成の大合併はこの町村を減らすことを主眼とし、事務権限を市を中心に移譲することで、新しい国の集権体制づくりを狙っていると指摘。本当にそれでいいのか、「町村をなくすことは”狂気の沙汰”」という問題提起でした。
同氏は来年3月に期限切れとなる新合併特例法の再制定はないとの見通しを示した上で、国の地方制度調査会や分権委員会では、「市」と「町村」を区別し、県の事務は「市」に移譲し分権を推進、一方、「町村」の仕事を「大変だから」と県や隣接の市に肩代わりしてもらい「身軽」になってもらう、「特例町村」制度の議論が進んでいることを紹介。町村の仕事が減れば町村への地方交付税も減るので、町村は立ちいかなくなります。そこでもう一回合併するかどうかの選択が迫られることになる、或いは国が「強制合併」に乗り出すことも考えられると指摘します。
合併した「市」ではどうか。市域が大変広くなり、農山村を中心とする旧合併町村は確実に疲弊していくことになるとの指摘は、重要です。信州新町・中条村との合併を控える長野市にとって都市部と農山村部の共存をいかに図るか、行政的にいえば中山間地域をいかに活性化するかが鍵ということになります。行政もこうした問題意識は当然持っているわけですが、「特効薬」は見いだせていません。農山村の地域性と自主性を尊重し活かしたまちづくり、と言葉にするのは簡単なのですが…。
同氏は小規模自治体の切り捨てにつながる「道州制」に反対する論陣をはっています。本来の基礎自治体の在り方や平成の大合併の検証が無いまま、道州の区割り論議だけが先行している現状に警鐘を鳴らしているのです。まずは長野市の合併の検証を進めなければなりません。道州制に関して言えば、自治という観点から、そもそも道州なるものが必要なのか、原点に帰って議論する必要があると思います。都道府県の必要性、そして市町村=基礎自治体の役割と将来展望について、もっと研究する必要があります。この「国のかたち」ですから。
第一学校給食センターの給食提供が再開されました。主菜と汁物に限られているとはいえ、温かい給食を味わう子ども達の笑顔は何よりです。しかし、ノロウィルス感染の原因は不明なまま、感染源の特定は難しいようです。感染が子ども達に広がらなかったことは不幸中の幸い、この点では教育委員会の判断は是とされます。センターに外から食べ物を持ち込まない、定期点検の強化を柱とする再発防止策と同時に、「食の安全」に関わる危機管理の在り方が問われた事案です。3月議会の一つの論点でしょう。
2009年1月18日(日)
500人超えた土井たか子講演会

1月17日、社民党長野県連合主催で催した「土井たか子講演会」には、県下各地から500人を超える参加者に集まっていただき、盛況に開催することができました。400人を目安にしていましたから、予想を超える参加に事務局としてはうれしい悲鳴です。信濃毎日新聞や長野市民新聞の広告を見て参加いただいた皆さんが多かったようです。ありがとうございました。
 土井さんは、戦後史における憲法の重要性を振り返りながら「憲法9条が前よりも危うくなっている」と改憲に対する危機感を強調、「武力で平和はつくれない。貧困は戦争につながる。だから戦争放棄の9条と生存権を定めた25条を高く掲げ、憲法を大切にする政治に変えていかなければならない」と訴えました。「バリバリの後期高齢者」と自己紹介した土井さん、「元気で生きている間は皆さんと一緒に憲法を大事にする努力をし続ける、これが私の公約」と締めくくりました。
 久しぶりに来長が実現したのですが、おたかさんの土井節は齢80歳にしてもなお健在、私たちに元気を分けてもらった格好です。関連記事は社民党長野県連合のホームページへ

講演会に引き続いて催した社民党県連の旗開きを兼ねた政治資金パーティにも300人を超える皆さんにお集まりいただき、「雇用の暮らしの安定をめざし、政権交代、政治の転換を」との決意を固めあいました。
 講演会とパーティともに進行役を務めましたが、大勢の皆さんのご参加で資料が足りなくなったり受付が混雑したりと行きとどかない点多々あったことをこの場を借りてお詫びしたいと思います。この1週間、準備に追われ、正直いうと結構疲れて当日を迎えたのですが、とにかく盛況裏に開催でき大変うれしく思います。安堵です。夜は川中島バス労働組合南分会(市内犀南地区の路線バスの分会です)の旗開きに合流、地域公共交通の活性化、道路改良などについて意見交換しました。
2009年1月12日(月)
出初式、どんと焼き…気かがりな次期介護保険料と学校給食の提供中止

安茂里大門区での恒例の獅子舞

雪降る中での消防出初

安茂里小市区のどんと焼き

安茂里差出南のどんと焼き
急落著しい内閣支持率
 共同通信社の世論調査で、内閣支持率は19.2%、不支持率が70.2%になったといいます。注目は「生活支援給付金を評価せず」が70%を超えていることです。社会保障や雇用に2兆円を有効に優先して使うべきだとする世論です。麻生内閣はとっくに「危険水域」を超えているのですが、麻生さんに決断を求めることは無理なのでしょうか。とにかく「KY」…世論の空気が読めない人です。不幸なのは、信頼のない政権のもとで不安を募らせざるを得ない国民です。
新年行事続く中、はや小正月
 さて、早いもので新年も七草粥(7日)、鏡開き(11日)を終え小正月を迎える時期になりました。3日の安茂里の成人式に始まり、以来、新年会や旗開きの行事に招かれ、新年のご挨拶をさせていただいておりますが、丈夫な胃腸も悲鳴を上げつつあります。「健康が何より、身体を大切に」と声をかけていただきながら、一杯頂戴しているところです。この1週間の主な行事を拾ってみると…◆4日、安茂里大門区の新年会/◆5日、恒例の長野駅前での仕事はじめ街頭宣伝、川中島バスの仕事始め式/◆6日、議会報編集委員会、安茂里区長会新年会/◆8日、市議会合同会派総会、部落解放同盟県連旗開き/◆9日、大門区長寿会新年会、市議会・政新会の皆さんとの新年会/◆10日、市消防出初式(雪の中での出初、ご苦労様でした。今年は鍋屋田小学校から市中パレードにも参加)、安茂里分団新年会、部落解放同盟長野市協旗開き/◆11日、長野市成人式(娘の出席で送迎のみですが、雪がなくてよかったですね)、安茂里小市区どんと焼き・小市区新年会/◆12日、差出南区新年会などなど。この他にも労働組合の旗開きなどに参加しました。今週から来週が新年会のピークです。体調を整えて頑張ろう。
次期介護保険料100円アップの試算
 8日の会派総会で、65歳以上の第1号被保険者の次期介護保険料の試算が明らかにされました。介護報酬の3%引き上げや、特別養護老人ホームなどの高齢者福祉施設の拡充整備を見込み、かつ介護保険料の上昇を抑制するために、?介護保険料の設定を6段階から9段階に改める?介護保険準備基金から9億円程度取り崩す?次期基準額(第5段階)で100円アップの3990円とする、という内容です。基金の取り崩しの今後など、吟味する必要があります。
威勢良くどんと焼き
 どんと焼きは「不況をふっ飛ばせ」の願いを込めて小市も差出南も、威勢良く一気に燃え上がりました。元気な一年にホントにしたいものだと改めて痛感した次第です。子ども達の参加が多いこともうれしいことです。地域の伝統行事に育まれながらの健やかな成長を願います。
いつ再開?学校給食
 そんな子ども達やお母さん方から聞かれたことが「ねぇ、何時から給食始まるの?何時までお弁当作らなければいけない?」です。第一学校給食センターでのノロ・ウィルスの集団感染による、市内25小中学校へのおかず約1万2千食の提供・中止は、今日の段階でも「再開」のめどがついていません。子ども達に感染が広がっていないことは救いです。問題は感染の原因が究明できていないことです。一日も早い原因究明と給食再開を願わずにはいられません。この問題で朝早くから5個の弁当を作らなければならないお母さんの苦労話や弁当持参となったお父さんのいい話を伺いました。お母さん方からは怒られるかも知れませんが、「食育」のチャンス、大変なことは十分承知ですが、栄養バランスを考えて子どもの「おかず作り」に精を出してもらいたいものだとも思います。
2009年1月3日(土)
成人式

▲安茂里の成人式


▲初詣で賑わう善光寺

▲高崎での元旦コンサート
穏やかな三が日となりました。今日は安茂里地区の成人式。僕にとっては仕事はじめ。安茂里公民館には艶やかな振り袖姿、りりしいスーツ姿の若者が一堂に会し、厳粛のうちに滞りなく成人祝賀式が執り行われました。毎年、荒れる成人式が報道され心が痛みますが、安茂里の成人式は厳かでかつ和やかに催されることに感心します。当たり前かもしれないけれど。今年の新成人は裾花中学校H15年度卒の皆さんがほとんどで、「荒れる裾中」を立て直した生徒たちになります。恩師の先生がしみじみと振り返っていたのが印象的でした。祝辞を述べる機会を与えていただき、こう述べました。「皆さんの未来が平和で希望に満ちたものであることを願うとともに、計り知れない可能性に大きな期待を寄せたい。とはいえ、現実の世の中は不況の波とともに派遣労働者のリストラの大波で、先行きに不安が募る。世界を見渡すと遠いパレスチナの地ではイスラエル軍の空爆で同じ二十歳の若者の命が奪われている。地球で起きていること、日本で起きていることをしっかりと受け止め、想像力をフルに働かせて、希望を見出す努力を惜しまないでほしい。へこまないで、チェンジできる、変えられるということに自信をもって欲しい。『ありがとう』と『おめでとう』の言葉を心から贈ります」と。ホントに夢と希望を語ることのできる若者であってほしいと願いますね。実は僕の次女も今年、成人式です。裾花中学校卒ではないので、安茂里会場ではなく市民会館での成人式に参加するそうです。昨日、娘と成人式のあいさつの件で話しました。「言いたいことは分かるけど難しいこと言わないでね。大変なのは自分たちもわかってるし…」といなされてしまいました。
さて、今年は31日から2日まで妻の実家の高崎で過ごし、長野での元旦の行事を失礼させていただきました。義父が80歳・傘寿、義母が77歳・喜寿を迎え、子どもや孫たちが揃ってお祝いすることになったためです。義父は「終列車」と題した自分史を発刊、そのお披露目ともなりました。元気で長生きしていただきたいものです。1日は高崎市主催の元旦コンサートに。群馬交響楽団のヨハン・シュトラウスの楽曲を楽しみました。一人2500円の有料ですが、長野でもこんな元旦イベントがあっていいのでは、と思いました。そんな事情で「徒然日記」も1日版を2日にアップ、失礼しました。
午後は、家族で善光寺に初詣に。大勢の人の波に「不況故の善光寺参り」を実感しました。テレビでは日比谷公園での派遣村開設の切実なニュースが連日報道されています。不況と雇用危機ををふっ飛ばすことを念じてきました。今年は御開帳の年、長野が大いに賑わうことも願ってきました。
2009年1月1日(木)
2009年明けましておめでとうございます
2009年頭にあたり、皆さんのご健勝とご多幸を心から祈念申し上げます。友人に出した個人バージョンの年賀状を少しアレンジして、皆さんへの新年のご挨拶といたします。ホントに良い年にしたいものです。