未曾有の大不況で「非常事態」となっている市民生活。市民の皆さんが、職に困窮したり、基礎的な医療や教育が受けられなかったり、家を失ってさまよったり、家族が離散せざるを得なくなったりしないよう、暮らしのセーフティネットを張りめぐらすことが何よりも重要です。
地方分権、地域主権…一番身近な自治体の出番です。こうした時だからこそ、夢と希望をつなげなければなりません。課題山積の長野市政。初心忘れず、市民が主役のまちづくりをモットーに、暮らしに広がる格差を解消し、安心と安全を最優先するあったかい長野市政をめざし、頑張りたいと思います。
地域主権の時代、大規模事業が目白押しの長野市政にあって大切なことは、市民一人ひとりが「行政にお任せ」から自立し、まちづくりの主役となることです。そのためには情報公開、市民参加が不可欠です。市政全体のチェックと政策提案の力を磨き、市民みんなが主役となるあったかい市政、政策本位の緊張感ある開かれた市議会をめざします。
《ともに生きる》
■一刻も早い大震災の復旧・復興支援を。放射能汚染の拡大に万全の備えを。
■働く人、働きたい人の雇用をつくり守ります。
■安心できる保健・福祉・医療をつくります。必要とするサービスが受けられる介護保険、在宅介護支援の拡充、乳幼児医療給付制度の拡充をめざします。
■環境最優先都市へ。豊かな自然環境のもとで生き続けるために、破壊されてきた農地・山林・河川の再生に取り組みます。ゴミ分別収集の徹底とリサイクルの推進を図ります。
■自由に移動できる市民の足を守るため、地域公共交通の再生を図ります。
■脱原発・自然エネルギーへの転換へ。「地球温暖化防止・自然エネルギー促進条例」の制定をめざします。
■災害に万全の備えを。地域防災計画を抜本的に見直します。市有施設の耐震化を促進します。
■高齢者・障害者・女性が自立できるまちづくり、差別のない共生・長野市、絶えず平和を発信する長野市をめざします。
《ともに育つ》
■子育ち・子育て支援の拡充へ。
■30人規模学級の小中・全学年実施、不登校・いじめに対するカウンセリングの充実、中間教室の確保と拡充をめざします。
■学校施設の開放、公民館・児童館の有効活用をすすめ、地域の拠点づくりに取り組みます。
■市立保育園の維持・拡充に取り組みます。
■食の安全を徹底するため市民参加で「食品安全委員会」の設置に取り組みます。地産地消で、学校給食に地場農産物を活用します。
《ともに創る》
■市民の憲法となる「市民参加・自治基本条例」(仮称)の制定をめざします。
■向う三軒両隣、地域コミュニティの再生へ。市民自治を育む都市内分権の推進へ。住民自治協■議会の自立を支える支援体制の拡充に取り組みます。
■格差を是正する「公契約条例」の制定に取り組みます。
■ムダな公共事業を見直し、環境重視・生活密着型に転換します。
■市民の必要度・満足度を尺度にすべての事業に客観的な「評価制度」をつくり、市民参加による政策決定をめざします。
■NPOとの協働を推進するとともに、住民投票条例の制定をめざします。
■議会基本条例を活かし、二元代表制の元で、政策立案・討論する議会をめざします。市民に開かれた議会改革にさらに取り組みます。
■市役所、病院、商店街など、暮らしに必要な場所に自由に移動できるバス公共交通網の確立へ。
■国道、都市計画市道に歩道の整備を。歩く人、自転車にやさしい生活道路の改善。通学路の安全の確保。
■使い勝手のいい安茂里総合市民センター、安茂里公民館、児童センターに。
■安茂里老人福祉センター、ディサービスセンターの拡充。
■水害、土砂災害を防止する取り組みの強化。
■河川敷利用を促進し、スポーツ施設、市民菜園の拡充へ。
「医療費は3割負担、年金もカットでは、おちおち病気にもなれない」「会社の景気が悪くて、いつリストラされるやら」「県の財政が大変なのはわかったけれど、長野市は大丈夫」「合併で大きくなるみたいだけど、本当にいいのかね。やっていけるの」「給食センターに保育園、なんでも民間っていう話が進んでいるけど、安全で安心できるの」「大きなイベントがあるごとに市内は渋滞、もっと方法がないのかな」「バス路線がどんどんなくなっちゃう、100円バスをもっと拡大して」「子供は5年生、30人学級になるといいんだけどね」…こうした声をよく聞きます。不安ばかりが先立つ社会のかげりに押しつぶされそうになりながらも、何とか希望をもって安心できる社会、長野市になって欲しいとの切実な願いが込められている声です。私は、そんな願いをともに背負い、とことん市政にぶつかりたいと思います。
今、地域主権の時代を迎えています。これは「お上」のお仕着せから自立し、住民一人ひとりがまちづくりの主役となることです。そのためには情報公開、市民参加が不可欠です。全国から注目される長野県政、その県都・長野市から住民主権のモデルを発信したい…私は、そんな想いを込めて市政の改革に挑みたいと思います。
長野市政に求められていることは、将来に安心が見通せる改革を市民の皆さんと一緒に確実に進めていくことです。私は、市政全体のチェックと政策提案の力を磨き、市民が主役となる市政、政策本位の緊張感ある市政、市議会をめざします。
私は今まで、社民党の県連合幹事長の立場で国政に挑戦してきました。汗して働く人たちの立場に立って、お年寄りや女性、障害者の皆さんの側に立って、とことん平和を希求し政治を変えていく、そんな社民党が大好きだからです。確かに社民党の将来は厳しいものがありますが、「小なりとも志し高く」で地域から頑張っていきたいと思います。
「強き力に屈せず、弱きを助け、弱きとともに」。私は、このことをモットーに、私たちの生活に密着する政治の根っこから、変えていくためにこそ頑張りぬく決意です。(2003年9月記)