4月18日午前7時40分から、長野市乗合タクシー「安茂里線」の出発式が安茂里支所で行われ、テープカットに出席しました。交通空白地域における乗合タクシー等の再編・導入施策の一環で、昨年度、地域循環バスや乗合タクシーなど10路線で実証運行された内、安茂里線は本格運行への移行基準を唯一クリアーし、新年度に通年運行としてスタートしました。移行基準は1日当たりの利用者数=23人で、昨年11月末現在で24.3人を達成していました。
月・水・金の運行でJR安茂里駅とパスターミナルを結び、西河原~小路~大門~杏花台~支所~差出北~平柴台~平柴~小柴見を経由します。1日5往復。大人が200円、小学生は100円。運行事業者は新年度からアルピコタクシー株式会社です。
安茂里地区における地域公共交通機関の整備は、山腹の傾斜地で公共交通の空白地域となっている平柴・平柴台・杏花台地区の皆さんから、買い物や通院など生活交通の足として導入を強く求められてきていた地域課題の一つで、この度の本格運行は導入に向けて取り組んできた一人として大変うれしく思います。「乗って本格運行へ」と利用増に取り組むとともに、路線やダイヤの見直しに汗をかいてきた住民自治協議会の役員や区長さん方に心から感謝申し上げます。
しかし、課題がないわけではありません。JR長野駅付近への乗り入れ希望が強いことと隔日運行を毎日運行に発展させることです。この二つの課題は、国道19号には路線バスが運行していることから、バス停での乗り継ぎを前提とした乗合タクシー路線と位置づけられていること、毎日運行には費用対効果の面で経費がかさむことなどから、なかなか実現が難しく、今のところは将来的な検討課題になっています。
本格運行への移行をステップにして、乗って活用される「安茂里線」として活性化を図りたいものです。