■2月26日から3月市議会定例会が始まりました。
26日の市長施政方針、議案の提案説明を受けて、3月3日から代表質問・一般質問になります。H21年度の一般会計予算案をはじめとする予算関係28件、指定管理者に関する条例や新しい基金の設置条例、市と住民自治協議会の協働に関する条例など24件など全部で59の議案と報告案件2件が提案されました。
■新年度予算案の特徴
(1)総額は約1349億3千万円で09年度(H20)とほぼ同額。借換債(利子の低い借金への借り換え)を除くと1315億円で前年度比9億7千万円、0.7%の減。厳しい経済状況から法人市民税や固定資産税の市税収入は31億4千万円(▲5.2%)を見込み、この足らざる部分を基金(貯金)の取り崩し25億円と新たな借金119億円で補う形となっています。これにより基金残高は300億円に。市債残高(借金の残り)は年度末で1411億円を見込んでいます。
(2)歳出では「子育ち・子育て支援」「エネルギーの適正利用」「教育環境の整備」「企業立地の推進」「公共交通の整備」など優先9施策分野に140億円、「中山間地域の活性化」「都市内分権の推進」「スポーツの振興」「合併」の重点的施策に28億円を投入するというものです。「選択と集中」の徹底で施策を厳選したとします。
(3)2月臨時会で可決した緊急経済対策の補正予算15億8千万円と連続した、切れ目のない「15カ月予算」との位置づけです。主な新規事業・拡大事業は、この次にします。
■3月議会の主観的課題
初日の市長施政方針の漠とした感想は「徒然日記」に記しましたが、今議会の課題は新年度予算案をはじめ山ほどありますが、私自身として着目したいポイントは順不同で次の通りです。
①厳しい税収見込みの妥当性(もっと厳しく見込むべきではないのか)
②財政健全化指標と長野市財政の中期見通し、地方分権・税税源の移譲
③9つの優先施策・4つの重点的施策の「優先・重点」は市民から見てどうか
④命と暮らし、雇用のセーフティネットの拡充
⑤利用者負担の見直し
⑥地域公共交通の維持・再生、コンパクトなまちづくり
⑦中山間地域の活性化農林業・環境に焦点をあてた事業展開
⑧学校の耐震化事業の見通し
⑨放課後子どもプランの具体化
⑩住民自治協議会の活動本格化に向けた課題と行政との連携
⑪市民病院の在り方
⑫介護保険料・国民健康保険料の値上げ
⑬補助金・負担金などの削減
⑭第一庁舎・市民会館の建て替え
⑮広域連合が進めるごみ焼却場の建設見通しと大豆島・清掃センターの環境アセス
⑯オリンピック基金枯渇を受けての対策
⑰学校給食の安全とセンター方式の在り方
⑱指定管理者制度の在り方、
⑲JR長野駅西口・東口の開発の在り方、などなどです。
このほかにも、市役所OBを活用した「地域活性化アドバイザー制度」の新設や「地域振興」や「公共交通活性化」で新設される基金の活用も課題となります。思いつくままで、落ちているものがあるかもしれませんが…。
■私の質問テーマ
4日に行う一般質問では、上記から5つを選択して質問する予定です。
(1)「市民生活の根幹を揺るがす非常事態」…暮らしのセーフティネットをいかに拡充する
のか。
(2)利用者負担の増加…値上げで市民活力は失われないのか、市民の声はどう活かさ
れるのか。
(3)市民病院改革プランは市民の医療ニーズに応えられるか。
(4)地域公共交通の維持・再生
(5)都市内分権…「市が<認定>する住民自治協議会」との規定は自治の理念に合致する
のか。
(6)その他
持ち時間20分、一問一答方式で質問します。御都合のつく方は傍聴を。
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