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05年12月17日・市政報告会より
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鷲沢市政2期目のスタートに思う

 市議会で活動する機会を与えていただいてから、早いもので議員任期4年間の折返し点を経て、後半の2年間に向かうこととなりました。「市民が主役となる市政の実現」に向かって、地元である安茂里の課題、合併して大きくなった長野市全体の課題に気を引き締めて臨んでまいりたいと改めて決意しております。
 (すでに市長選挙からは随分たち、いまさらの感はありますが、12月17日の市政報告会の際に述べた鷲沢市政2期目への所感のポイントです)

■謙虚さ求められる2期目
 鷲沢市政2期目がスタートしました。「民間活力の導入・行政の民営化が私の歴史的使命」と訴え圧勝した市長ですが、投票率は36.9%と過去最低を記録しました。絶対信任率を考えると「有権者の4人に一人の支持」、残念ながら大多数の市民が信任を与えたとは言い難い結果です。「圧勝」におごることなく、謙虚に市民の小さな声にも耳を傾け「市民が主役」「対話の市政」に心を砕いてもらいたいと思います。

■すべて民営化には異議あり
 私は市長を応援した議員の一人ですが、「民営化がすべて」とする市長の姿勢には必ずしも賛意を示していません。むしろ異議を唱えています。いわゆる「お役所仕事」になりがちな市行政に、民間のノウハウや活力を導入し、よって行政組織に自由闊達な活力を取りもどしたい、市民福祉・行政サービスの向上を図りたいとする狙いは理解するものの、民間企業である以上、採算性が問われる余り、市民サービスが二の次になることを懸念するからです。今回の住宅の耐震データの偽造問題に見られるように、市民の生命や財産より企業の採算を優先させる論理が働いてしまうケースが一部とはいえ後を絶ちません。特に教育や福祉の分野では慎重な対応が必要だと考えています。市長選の際のマスコミ調査によると、優先して取り組んでほしい市政の課題は「福祉・医療の充実」が最多で50%、以下、「財政の健全化」、「教育・文化の充実」「産業振興」と続きます。民営化は改革の手法であって目標ではありません。ですから市長には「私は日本一の福祉をめざします」とか「日本一の教育をめざします」或いは「市街地の賑わい回復を一番に」というような特化した目標をアピールしてもらいたかったなと勝手に振り返っています。そうすることで市政への関心を呼び起こせたかもしれません。

■「市民が主役」…厳しくチェック
 新しいごみ焼却施設の建設、超大型店の進出計画など、「答え」が迫られている課題に直面する中、12月議会が1日から始まり20日に閉会となります。9月議会に続き、公の施設の管理を民間に開放する「指定管理者」議会です。耐震偽造問題への対応やアスベスト対策、子どもの安全対策、ごみ焼却場建設地の住民への対応問題など課題山積の中で最終日を迎えます。この議会では本会議での質問はありませんが、所属する経済企業委員会や観光振興対策特別委員会などを通じ、また「市民ネット」議員団で連携を図りながら、前述したことなどを問題意識において取り組みたいと思います。また、地元安茂里の課題についても、行政の進捗状況を確認しながら、要望が一日も早く実現できるよう取り組みを強める所存です。

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