9月28日に長野市議会主催による「第一庁舎・長野市民会館建設基本計画決定に関する市民説明会」を開きました。住民投票条例の否決を受け「建て替え住民投票の会」から申し入れされていたもので、市議会としては初めての取り組みとなりました。約40人の市民の皆さんに参加いただきました。この市民説明会、開催を決めるまでに一悶着がありましたが、何とか開催にこぎつけることができた経過があります。
議会側からは、第一庁舎と市民会館の建て替え問題を所管してきた総務委員会と第一庁舎・市民会館調査検討特別委員会の正副委員長と会派代表らが報告者あるいは答弁者として出席、私は議員傍聴者として参加しました。
開催にあたっては、「基本計画決定に関わっての議会内の議論の説明」に限定されていたのですが、住民投票条例の問題や今後の取り組みなどにも質問が及び、もっぱら会派代表らが答弁することに…。当然といえば当然のこと、今後の市民説明会の取り組みにあたって教訓としたい事柄です。
「建て替え住民投票の会」の山岸代表の「それぞれの会派の意見はわかりましたが、話し合いがされていなかったということですね」との最後の言葉が印象に残ります。議会において最後は多数決で決めるというのはやむを得ないとしても、議決に至るまで議論を尽くし得たのか、市民に納得してもらえる議論を行ってきたのか、私たち議会人一人ひとりが自戒する必要があると思いました。
内容的に課題を残したとしても、議会としての初めての取り組みは大きな一歩前進です。
問題はこれからです。市民会館建て替えの見直しの道筋を確立すること、新しい議会構成のもとで、議会基本条例の理念を活かし“議論する議会”を体現していくこと、この2つの問題にファイトですね。
説明会の運営を事務方で支えてもらった議会事務局の皆さんには大変ご苦労様でした。