7日から改選後初の臨時市議会が始まりました。
7日は正副議長の選出をはじめとする議会人事、13日が補正予算案等の審議となります。
正副議長選挙では、選挙の結果、議長に小林義直議員、副議長に小泉栄正議員が選出され、正副ととともに最大会派である新友会が独占することになりました。
正副議長の選出にあたっては、選挙の結果、最大会派である新友会が18名で単独過半数を割ったこと、7名で構成する第二会派が「改革ながの市民ネット」と「共産党」で二つできたこと、そして市議選投票率が過去最低を更新し、身近で信頼される市議会を体現していくうえで、市議会を代表する正副議長は会派間のバランスをとることで民意の反映に資することができることなどから、第二会派である改革ながの市民ネットと共産党議員団で、副議長は議長選出の会派以外の会派から選出するよう、2日に新友会に共同提案してきましたが、事実上の「ノー回答」で実らせることができませんでした。
5日の各派代表者会議(議長選出前の議会運営員会に相当する代表者会議)で、改めて2会派から共同提案しました。
「持ち帰りで検討」という集約、市議会における新しいルールの確立に向けて引き続き主張していくことが肝要です。
議長選挙には小林義直(新友会)、野々村博美(共産党)の2名が所信表明。選挙では小林氏が24票(新友会18、公明5、無所属1)、野々村氏が15票(共産7、改革ネット7、無所属1)の結果に。
また、副議長選挙では、新友会から小泉栄正議員、改革ネットから池田清議員が所信表明。投票結果は小泉氏が23票(新友会18、公明5)、池田氏が16票(共産7、改革ネット7、無所属2)で、池田氏は共産7名、無所属2名の支持を得たものの、新友会・公明ラインを打ち破ることはできませんでした。
私は、改革ネットの一員として、議長は野々村氏に、副議長には池田氏に投票しました。
当選した小林議長は、所信表明で「政策提案型議会」を強調しました。
「政策提案型議会」には異論はありません。問題はいかに具体化していくかです。
議会活性化に向けた取り組みでは、旧・市民ネットとして具体的な提案をしてきていますが、討論を深めることなくブレーキ役となってきていたのが「新友会」ですから…。
信毎の取材に小林議長は「残されている検討課題や研究課題から手を付ける。新たな項目を付け加えることはやぶさかではない」と答えています。
議長としての発言に責任を持ち、議会改革の前進に向けて前向きな姿勢を堅持されることを求めたいところです。
新しい議会構成で、常任委員会は「総務委員会」及び「議会運営委員会」に、特別委員会は「公共施設のあり方調査検討特別委員会」に所属することになりました。
特別委員会は、「公共施設のあり方調査研究」と「農林業振興対策」の二つが継続し、新たに「総合計画等調査検討」「まちづくり対策」が設置されることになりました。
「子育ち子育て対策」と「公共交通対策」の特別委員会は一区切りをつけることになってしまいました。
新たな特別委員会の設置については、総合計画等の調査研究は、否定するものではありませんが、議会活性化の観点から総合計画を市議会の議決が必要な計画案にすることを優先した上で、十分な調査を行うべきではないかと問題提起しましたが、押し切られた格好です。
また、公共交通対策に代わるまちづくり対策は、地域公共交通維持の喫緊の課題に照らして、公共交通とまちづくりを一体で調査研究する方向であればよいのですが、「各地区のまちづくりの課題等を踏まえ、均衡あるまちづくりについて調査・研究を行う」ものとされ、公共交通の4文字が消えてしまいました。どういうこと?って感じです。中山間地域のまちづくりは農林業振興対策のテーマと重なることにもなります。
会派代表者会議で協議され決定したものですが、市議会における特別委員会の在り方という観点から釈然としていません。
改選後のそれぞれの委員会等の所属や役職に関しては、会派幹事長の立場で、特に個別に要望することはせず、まとめ役に徹しました。
常任も特別も、正副委員長に就かない方が、自由闊達に意見表明できますし、討論を深めることができると考えるからです。
裏話を一つ…議会運営委員会の副委員長ポストを最大会派等から打診されましたが、会派としての意向を尊重し、きっぱりとお断りしました。改選を挟んで続けて副委員長という話にもなりませんからね…。
議席番号は27番。議場では前から4列目です。
今までは2列目にいましたから、議席から見える議場風景が変わりました。
さて、42.09%の市議選投票率を重く受け止めることから始めたいと思います。
市民が市長と市議会の議員を直接選挙するという二元代表制の下、その一元である市議会の一員としての職責を全うしながら、身近で信頼される議会の活性化に向けても力を尽くしたいと考えます。