6月12日、6月市議会定例会が始まりました。
9日付のブログに約6億円余の一般会計補正予算案をはじめ、善光寺御開帳の教訓とこれからのまちづくり、「連携中枢都市圏構想」や「人口ビジョン」「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定、「地方独法化する長野市民病院の中期目標」等々が論点となりそうと書き込みましたが、チェックすべき課題は山積です。
加藤市長の議案説明よりポイントを抜粋。[その1]です。
6月議会の論点、課題が見えてきます。
★善光寺御開帳…期間中の参拝客数は、過去最高だった前回の673万人を34万人上回る707万人に。北陸新幹線の金沢延伸、善光寺本堂と回向柱の午後9時までのライトアップ、ウェルカム長野2015実行委員会が取り組んだ「日本一の門前町 大縁日」の「おもてなし」と「賑わいづくり」が大きな要因。
★大縁日…延べ約1万5000人の各地区住自協や文化芸術団体の協力、約300人の市民ボランティアの参加により、「おもてなし」の気持ちがより強くなったのではないか。大きな財産であり、未来につないでいきたい。
★御開帳期間中の交通渋滞…大幅に緩和。インターチェンジの利用台数は前回より約6%増加したものの、シャトルバスや電車への乗換、市街地民間駐車場への誘導、専用ホームページによる情報発信の強化によって、渋滞を避ける交通行動をセンタ、車両が分散した結果だと考える。
★一般会計決算見込み…市税は11億円増加し586億円に。基金からの繰入金21億円は、7億円の繰り入れにとどまる見通し。実質収支額では18億円余を繰越に。基金残高は前年度比2億円減少し377億円余、市債残高は75億円増加し1407億円に。引き続き、行財政改革の推進と効率的な行財政運営に努める。
★幼児期教育…子ども達の心身の健全な発達を促すため「運動と遊びのプログラム」の普及促進。学識経験者や保育・教育機関の代表らで構成する「検討会議」を設置して、学びの入り口としても重要な幼児期と就学期の円滑な接続の観点から「幼児期の教育・保育の振興指針」を策定する。
★子ども相談室…保健師1人を増員、新たに臨床心理士を配置し、体制の充実を図る。
★妊婦歯科健康診査を6月から…早産や低体重児出産のリスクが高まる妊婦の歯周疾患の重症化を防ぎ、妊婦及び胎児の健康を守るため、市内歯科医、産婦人科医等の協力でスタート。
★糖尿病予防…人員体制を強化し「訪問保健指導」に重点的に取り組む。
★おでかけパスポート…最低運賃は10円引き上げ110円とし、乗車区間に応じ運賃の30%を利用者に負担してもらう。ただし、激変緩和策として、当分の間、現行の2倍である200円を上限とする。
★長野市民病院…地方独立行政法人への移行を準備。評価委員会で策定された「中期目標(素案)」について、市民、市議会の意見を聴きながら、策定する。
★「移住・定住促進元年」と位置づけ…人口減少対策課に移住・定住促進担当を、東京事務所に「企業誘致・移住推進員」を配置し、相談窓口を充実。
★人口ビジョン、長野市版総合戦略を策定
★連携中枢都市圏構想…関係市町村から提示された連携事業について、事務レベルで協議中。7月6日に「(仮称)長野地域連携推進協議会」を設置。経済成長のけん引、都市機能の集積・強化、生活関連機能サービスの向上の観点から、長野市が圏域における中心的な役割を果たせるよう積極的に進める。
★地域おこし協力隊…5地区に隊員9人を新たに配置。
★働く場の確保…企業PR・就職情報サイト「おしごとながの」の登録事業者数100社を超える。サイトの充実を図る。
★中心市街地遊休不動産活用事業…「中心市街地活性化協議会」内に、遊休不動産活用プロジェクトチームを6月に設立。2015第4回まちづくり法人国土交通大臣賞の「まちの活性化・魅力創出部門」特別賞を受賞した「株式会社MYROOM」が参画。リノベーションによる中心市街地の活性化を官民協働で推進。