68回目の憲法記念日は、新たな戦前ともいうべき時代情況の中で迎えました。
1年前の5月3日、「戦争しない国」であり続けた”この国”の「最後の憲法記念日」になるかもしれない…とブログに記しました。
2015年の「憲法記念日」は、まさに瀬戸際です。
昨年7月、憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使は合憲であるとする閣議決定を経て、今日、閣議決定に法的な拘束力を持たせるため、安全保障法制の整備=戦争立法の準備が着々と進められています。
18年ぶりに改定された「日米防衛協力の指針(ガイドライン)」は、集団的自衛権行使を先取りし、「世界の自衛隊」、「世界の日米同盟」を宣言、地球上の何処においても日米同盟に基づき、自衛隊は米軍と一体で武力行使することを明記しました。国家間のいわば行政協定であるガイドラインは、国会の議決を経ることはありません。
そして、安部首相は、安保法制=戦争法案を「8月までに成立させる」と対米公約する始末。
安部首相は、日本国憲法の基本原則、三権分立・立法府の権限を、知ってか知らずか、心を配る真摯さのかけらも持ち合わせていないことを露呈させました。
午前中、県憲法擁護連合(略称=護憲連合)でJR長野駅前で街頭宣伝活動を実施し、午後からは信州護憲ネット主催の「市民の憲法講座」に参加。
街頭行動では「戦争をさせない全国署名」活動も展開。御開帳に訪れた市外・県外の皆さんからも進んで署名にご協力いただきました。
憲法講座では、滝澤修一弁護士(長野県弁護士会憲法問題プロジェクト座長/戦争をさせない1000人委員会・信州呼びかけ人)を講師に「解釈改憲と安保関連法案の問題点」を学びあいました。
滝澤氏は「日本国憲法9条は、人類の歴史の本流であり、人類の『進化』の到達点である」とし、「憲法の生命力に確信をもって、運動の広がりと深化をつくろう」と呼びかけました。
恒久平和主義、不戦の誓いは、私たち日本国民の未来への希望です。
これから、戦争立法の閣議決定、国会上程、そして国会審議の段階を迎えます。
平和国家であり続けるため、戦争反対の声を大きなうねりにしていきたいと願います。