「イスラム国」に拘束されていた後藤健二さんが「殺害された」とする衝撃のニュース。
生還ならず…。悲しく、悔しい想いが心をふさぐ。
ジャーナリストの後藤さんは、戦地・紛争地で苦しむ人々の悲惨な実相を伝えることを信条にしていたとされる。「イスラム国」に敵対していたわけではない。
「イスラム国」の残虐な行為を許すことはできない。
一方で、人命尊重第一の観点から、あらゆるチャンネルを駆使し、人質の解放に向けたあらゆる努力が行われるべきであったが、日本政府の対応は果たしてどうであったのか。
テロは非道な犯罪であり排除されなければならない。
しかし、「イスラム国」への憎悪・敵対がイスラム世界全体に及ぶことが憂慮される。
そして、「テロに屈しない」との安部首相の表明が、「力による制圧のメッセージ」になりかねないことをく危惧する。
暴力や武力で、真の平和な秩序を創りだすことはできない。
暴力と憎しみの連鎖をいかに断ち切るかが問われる。