3日午後、安茂里地区の成人祝賀式が安茂里公民館で催され,来賓として出席しました。今年最初の公式行事です。
安茂里の新成人は209人、内186人が式典に参加されたとのこと。新年三が日での開催効果でしょうか。9割近い参加率です。
厳かでかつ晴れやかな式典でした。
今年も、新成人が運営委員会をつくり、進行役を務めました。初々しさが光ります。
何と今年は「新成人によるアトラクション」が組み込まれました。仮面ライダーをもじった”裾花ライダー”が登場し、7年前の裾花中学校入学時に「20歳になったら希望や夢を失うウィルスを注入した」とする悪役”地味-マン”(と言ってるように聞こえましたが正確ではありません)を退治するストーリー。中々のアクションで、一番の盛り上がりでした。
裾花中3年生時の恩師によれば、中学校の文化祭で活躍していた面々とのことです。元気な20歳に感激です。
祝辞で、私は次のように挨拶させていただき、新成人にエールを贈りました。成人式の祝辞はさすがにノー原稿とはいかず、原稿を読ませてもらいました。
新成人の皆さん、おめでとうございます。
成人を迎えた皆さんの前途が、そして皆さんが大人として参画する社会が、平和で希望に満ちたものであることを心から願います。そして、希望ある社会を創り出していく皆さんの無限の可能性に、大いなる期待を込めて「ガンバレ」とエールを送りたいと思います。
とはいえ、今の日本の経済・社会状況は、若者の皆さんにとって多くの困難を強いているのではないでしょうか。集団的自衛権の行使や原発の再稼働へと動く、この国の形をどのような想いでみていますか。いろんな意見があろうかと思いますが、私はとても憂慮している一人です。
そして今日、20代の約4割の若者が低い賃金の非正規雇用で働かざるを得なくなっています。就職、結婚、子育て、希望がつながる将来を描きづらい世の中ですが、だからこそ、皆さんには、くじけないで、あきらめないで、自分を磨き、頑張ってもらいたいと願います。
さて、今年は4年に一度の自治体選挙があります。地方の政治もまた、日々の暮らしにより深く結びついています。若者の就職・雇用を確保する、子育て世代を応援する、そして高齢者を応援する、これらの事柄は地方政治の課題です。
若い皆が、これからの地域社会をつくっていきます。
ぜひ、主権者の権利である選挙権を行使し、若い皆さんの意見を長野県政に、長野市政に反映してもらいたいと思います。
結びに、これまで皆さんを見守り育んできたすべての人々への感謝を忘れず、社会における自分・自己を見出し、未来に向けて、焦ることなく、一歩一歩着実に前進され、飛躍への扉を切り拓かれんことを心からご祈念申し上げ、祝辞といたします。