15日午後、部落解放長野県共闘会議、部落解放同盟県連合会、狭山事件を考える住民の会県連絡会の三団体の主催で、「みんなで考えよう!差別と人権-人権長野県集会」が催され、狭山事件を考える住民の会県連絡会・会長として参加しました。
今年の会場は安曇野市のビレッジ安曇野です。
51年前の部落差別の予断と偏見による冤罪事件である「狭山事件」の「被告」石川一雄さんを招いての集会。落語家の” 露の新治”さんの「お笑い人権高座」では、差別の理不尽さ、狭山事件における自白の強要、証拠のでっち上げがわかりやすく解説されました。聴きごたえのある「高座(=講座)」でした。
石川一雄さんは「無罪を晴らすために健康に留意し力の限り闘い抜く」と決意を語りました。下の写真は、石川さんが集会に寄せたメッセージです。
狭山事件とは?…1963年5月1日,埼玉県狭山市で起こった女子高校生誘拐・殺人事件。容疑者が被差別部落出身だったことから,差別による冤罪が問われている事件。狭山差別裁判といわれる所以。逮捕された石川一雄さんは自白を強要され容疑を認めたことから一審では死刑判決。その後の控訴審で全面否認し、1974年10月の東京高裁判決では無期懲役に。1994年12月に仮出獄。現在、東京高裁に対し第3次再審請求が行われている。
集会の様子は、フェイスブックの狭山事件で。https://www.facebook.com/sayamajiken
狭山事件の第3次再審請求は、年明け1月に行われる弁護団と裁判所、検察庁の三者協議で、検察からの証拠の新たな開示、証拠調べの開始による再審に向けた動きが大いに期待されているところですが、予断を許さない情況です。
集会では、私から「まとめ」をさせていただきました。
部落差別を根絶する、冤罪を晴らす…一人ひとりの力を結集し、再審の扉をこじ開け、石川さんの” 見えない手錠”を外すために力を尽くしたいと思います。
夕方、長野に戻って「信濃富山県人会」の総会に。新幹線の延伸で40分という近さになる富山…総会では富山県庁の小城慎治・商工労働部次長の「富山の魅力」のお話を聞き、富山弁が飛び交う中、故郷富山に想いを馳せながら、愉しい時間を過ごしました。
富山からは、蒲鉾や鱒すし、シロエビの昆布巻きなどが届けられ、富山の地酒とともに、舌鼓です。