情報の解禁時間(7月3日15:40以降)を守っての投稿です。
新第一庁舎・市芸術館の建設工事は、6月市議会では「2ヵ月の遅れ」とされてきましたが、建設事業者と精査した結果、「現段階で8ヵ月遅れ」となることが判明しました。
完成予定はH27年3月からH27年11月に大幅に遅れることになります。
2日、庁舎・市民会館建設事務局から会派に説明がありました。本日午後の臨時記者会見で公表されます。(既に信濃毎日新聞は報道していますが…)
しかし、これは「中間発表」で、芸術館大ホールや小ホールA、新庁舎議場の吊天井工事の耐震対策が新たに求められることから、さらにずれ込むことが確実視されます。
7月中には最終的な全体工期を調整し公表するとしています。H28年にずれ込むことも予想されます。
大幅な工期延長に伴い、芸術館オープンに向けたプレイベント(オープン1年前イベント)として10月12日に予定していた芸術監督・久石譲氏の指揮による新日本フィルハーモニー交響楽団・公演について、一旦は「当面延期する」と説明されていましたが、市文化芸術振興財団に問い合わせたところ、今日段階で最終的な協議を経て予定通り実施することにしたそうです。ただしプログラムを変更するため、一般チケット販売を7月5日から19日に繰り延べ対応するそうです。期待が高まるプレイベントだけに、予定通り実施してほしいと思っていましたから、安堵です。
でも、芸術館のオープンは早くて再来年の春頃まで先送りです。
庁舎・市民会館建設事務局の説明によれば、全国的な労務不足の影響を受け、鉄筋工・型枠工・内装工・造作工などの労務の確保が非常に困難となっていること、また他のビル建設に比べ躯体・内装など現場施工の労務割合が高く、ホール等の施工難易度も高いことが要因とのことです。
地下躯体工事で1.7ヵ月、地上躯体工事で1.3ヵ月、内装工事で3.0ヵ月の遅れを見込まざるを得ないようです。
来年3月が活用期限となる合併特例債は、「不測の事態によれば1年間の繰越明許が可能」とのことで、有利な借金の活用には影響しないとしています。
また、大幅な工期延長の事業費への影響については、労務不足による工期延長のため、基本的に影響はないだろうとするものの、労務単価の引き上げ(H26年2月、H26年秋、H27年春)による事業費の増加は避けられず、また来年10月に予定される消費税10%への引き上げが新庁舎の備品購入等に影響を及ぼすとしています。
今のところ、総事業費は153億5.000万円。どれくらいの増加になるのか、財源の内訳はどうなるのか、新たな市費投入・市民負担はどうなるのか、市側の説明責任と市民との合意形成が欠かせません。
大幅な工期延長はやむを得ないものと思います。安全管理と品質確保を第一に建設工事が進捗するよう願います。
長野駅前広場・駅ビル整備やサッカースタジアムなど他の建設工事は、概ね予定通りとされていますが、改めて確認が必要です。