28日の土曜日午前中、安茂里公民館で「児童生徒の健全育成を進める会」が開かれました。
安茂里地区校長会と安茂里地区住民自治協議会の共催です。
今年は、裾花中学校生徒会の活動報告と合唱部による合唱披露が活動発表として行われ、記念講演では、山王小学校の清水豊喜校長先生が「好きこそものの上手なれ」を演題に講演されました。
毎年、順番に地元の小・中学校、県立工業高校の生徒会の諸君が活動発表を行っています。
私は、こども未来部の発足とこども相談室の課題に触れながら、いじめや虐待など子ども本人のSOSを受け止める相談機能の拡充の必要性を指摘するとともに、活動発表を通して、地域の小学校・中学校で子どもたちがどんな生活を営んでいるのかを知ることから、地域と学校の連携が始まること、その意味で「進める会」の内容は大変重要であり、地域の中に広げていくことの大切さを改めてお話しさせていただきました。
折しも、OECDの国際教員指導環境調査報告書が発表され、「教員の勤務時間が長い。授業時間は短く雑務などで多忙。給与はOECDの増加傾向と対処的に低下」「重い私費負担、増加傾向。教育予算のGDP比最低」「高い授業料が意欲失わせる。しかも貧弱な奨学金制度」など教育現場の課題が浮き彫りになっています。
このことは挨拶では取り上げませんでしたが、子どもたちの健やかな育ちを考えるときに、教育現場、とりわけ教員・先生たちの労働環境=「子どもと向き合う時間が少ない」という問題は避けて通れません。管理され縮こまってしまっている先生たちの環境を改善していくことが、子どもたちのために、そして先生自らのために重要です。
午後の「政策フォーラム」の準備があり(報告済みです)、裾花中学校の発表を聴いて失礼させていただきました。
裾中合唱部の爽やかな合唱には、聞き惚れてしまい、写真を撮り忘れてしまいました。
この日は中体連の大会があっためなのかもしれませんが、生徒会も合唱部も「全員女性」というのが、象徴的というか印象的です。