2月11日「建国記念の日」に松本市・キッセイ文化ホールで開いた信濃毎日新聞社主筆・中馬清福「憲法を語る」公開講演会は、県下から900人を超える市民の皆さんにお集りいただき、成功裏に終えることができました。
戦争のできる国へと突き進む危険な政治状況のもとで、改めて憲法の価値を見つめなおす機会として企画したもので、聴衆の皆さんの真剣な眼差しが印象に残りました。
中馬氏のネームバリューと憲法への危機感が、大勢の皆さんの参加につながったものと思います。
用意した資料は800部、急きょ現地で増刷する顛末に…。「うれしい誤算」となりましたが、ずっと立ったままで、あるいは階段や床に座って、さらにはロビーのモニターを見ながら聴いていただいた方々には、大変申し訳なく思います。ありがとうございました。
中馬氏は、自らの歩みを振り返り、朝日新聞記者時代の沖縄での取材、憲法の師と仰ぐ樋口陽一・憲法学者との出会いなど、「憲法との出会い」を語るとともに、特定秘密保護法や自民党の新憲法草案を取り上げ、立憲主義の重要性を指摘、憲法破壊を許さないために、憲法を暮らしの中に、お茶の間に卸して考えられるような取り組みの重要性を強調しました。
「憲法をわかりやすく説く」ことの大切さの指摘は、我が身を振り返っても、しっかり心に刻みたいところです。わかっているつもりで話しても、生活に響かなければ、意味がないということでしょう。
本当は中馬氏の話をエッセンスでお伝えしたいところですが、裏方で断片的にしかお聴きできなかったり、体調を崩された参加者の救急搬送への対応があったりと、まとめて報告することができません。お許しください。
改めて録音テープをじっくりと聴きたいと思います。実行委員会事務局で報告集(DVD版を含め)をつくる予定です。いずれまたご案内します。
憲法講演会に先立ち、毎年この日に行ってきた県護憲連合の第59回定期総会を開き、集団自衛権行使容認を許さない一大県民運動を興すこと、2月25日から隣県の群馬相馬原演習場と新潟関山演習場で始まる日米共同軍事訓練への反対・抗議行動、沖縄と連帯しオスプレイの配備撤回・低空飛行訓練の中止を求める運動を強めることなど、2014年次の活動方針を確認しました。
主権者である私たち一人ひとりが、憲法の価値を揺るぎのないものにしていくことが問われます。