日米合同のオスプレイ訓練…長野県に申し入れ

 沖縄に配備されている米軍新型輸送機オスプレイを導入した日米合同訓練が、来年2月から3月に、隣県である新潟県関山演習場並びに群馬県相馬原演習場で実施されることが判明したことを受け、9日朝(10時からの市議会本会議の前です)、長野県護憲連合として長野県に対し、➊計画されている日米合同訓練の目的、とりわけ自衛隊の役割、オスプレイの飛行ルート、および陸上自衛隊松本駐屯地の役割等、訓練の全容について早急に情報を収集し県民に開示すること、➋県民の生命及び財産の安全を確保するため、墜落の危険が伴う超欠陥機・オスプレイを導入した合同訓練の撤回を、国に働きかけることの2点を求め申し入れを行いました。
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 訓練は陸上自衛隊第12旅団と米海兵隊による合同実践軍事訓練で、オスプレイによる「ヘリボーン訓練」が検討されているようです。長野県を挟んでの新潟・群馬両県における訓練では、過去における訓練から、長野県上空をオスプレイが飛行することが確実視されることから、申し入れに至ったものです。

 対応した久保田篤・県危機管理監・危機管理部長は、合同訓練について「防衛省が説明した群馬・新潟両県にも問い合わせているが、防衛省のブレス発表以上のことはわかっていない。オスプレイの参加については“調整中”と聞いている」とした上で「長野県上空を飛行するかどうかはポイントとなる。引き続き情報収集する」と述べました。
 安全性が確認されてない欠陥機であるオスプレイの訓練の是非については「防衛に関することは国の専権事項であり、判断する立場にない」と従来の見解を繰り返しましたが、全国知事会等の対応を踏まえ「県民を守る立場から、必要に応じ国に対応したい」とも述べました。

 オスプレイの訓練に関して政府は、来年度から、国内各地の自衛隊基地にオスプレイの格納庫を整備する方針を固めたとされています。格納庫の整備は、航空自衛隊に加え陸上自衛隊の基地でも行われる見込みです。米軍海兵隊オスプレイの全国的な飛行訓練の本格化に備えるものと言えます。

 特定秘密保護法の強行可決と軌を一にして、日米合同のオスプレイ訓練が本格化していきそうです。「秘密」の壁を壊すことができるかが、マジに問われることになります。 
 平和フォーラムとも連携し、群馬県・新潟県の両平和運動センターとともに情報を収集するとともに、日米合同軍事訓練の強化に対し抗議行動を準備していきたいと思います。

★群馬県・新潟県における状況(新聞報道より)…反基地ネットの金子豊貴男・相模原市議からメールでスクラップが届きました。一部を紹介します。

◆防衛省に安全配慮要請 知事、オスプレイ訓練“容認” 新潟
 産経新聞 12月7日(土)7時55分配信
 防衛省は6日、米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを使った陸上自衛隊と米海兵隊の共同訓練を来年2~3月、関山演習場(上越、妙高両市)で行うと発表をした。これを受けて県は同日、県民の安心安全に支障のないよう万全の対策を取るよう防衛省に申し入れた。泉田裕彦知事は沖縄の負担軽減や、安全確保を前提にオスプレイの飛行を“容認”したかたちだ。
 発表を受けた寺家克昌総務管理部長は同日午後、小野寺五典防衛相宛ての要望書を、小柳真樹北関東防衛局次長に県庁で手渡した。
 要望書では、地元住民の安全安心を第一に、生活や経済活動に影響が及ばないよう万全の対策を取ることや、上越と妙高両市の要望内容にも十分に配慮するよう要請。全国知事会が11月、オスプレイの安全性や飛行訓練による影響を関係自治体や地域住民に説明するよう防衛省に要請しており、知事会の方針に沿って、日米合同委員会の合意を順守することも求めた。
 これに先立ち、泉田知事は県議会後、記者団に「オスプレイの開発段階に相次いだ事故で懸念が広がっている」として、県民の不安を取り除く必要があると指摘。一方、「沖縄の基地負担にも考慮が必要だ」と述べた。
 小柳北関東防衛局次長は「関山演習場周辺の不安を払拭できるように適切に情報提供したい」と述べ、訓練の詳細や地域への説明方法については今後詰める考えを明らかにした。
 演習場のある上越市の村山秀幸市長と妙高市の入村明市長はそれぞれ、「十分な説明と情報提供、最大限の安全対策を講じてほしい」などとするコメントを出した。

◆オスプレイ「使用前提」 日米共同訓練 防衛省が県に説明 群馬
 産経新聞 12月7日(土)7時55分配信
 防衛省北関東防衛局の島真哉企画部長らが6日、県庁を訪れ、陸上自衛隊と米海兵隊の共同訓練を、来年2月下旬~3月中旬に相馬原演習場(榛東村、高崎市)などで予定していることを県側に伝えた。
 会合は非公開で行われたが、県地域政策課の五十嵐靖男課長は終了後、訓練が同演習場と関山演習場(新潟県)を中心に実施され、期間は2週間程度になるとの説明を受けたことを明らかにした。
 訓練内容は隊員の航空機搭乗や積雪地での移動に関するもので、市街地上空での訓練は想定していない。また、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備する垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについては「使うことを前提に調整中」で、来年1月下旬ごろ詳細な説明を行う際、同機の使用について明らかにする可能性があるという。
 同省はこの日、県のほか、相馬原演習場がある榛東村と高崎市、演習場近隣自治体の吉岡町にも同様の説明を行った。

◆<オスプレイ>新潟、群馬両県の訓練に参加へ 
 毎日新聞 12月4日(水)11時18分配信
 日米両政府は、陸上自衛隊と在日米軍が来年2~3月に新潟、群馬両県で実施を予定している共同訓練に、米軍普天間飛行場(沖縄県)の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを参加させる方針を固めた。日米の連携強化とともに、本土でオスプレイの飛行を増やすことで沖縄の負担軽減につなげる狙いがある。
 新潟県の陸自関山演習場と群馬県の陸自相馬原演習場で訓練する予定。普天間飛行場に配備されているオスプレイ24機のうち数機が参加する見通しで、防衛省は今後、地元自治体との調整を本格化させる。
 関山、相馬原両演習場で実施するのは陸自と米軍が年2回行っている共同訓練「フォレスト・ライト」。今年10月にも滋賀県の陸自饗庭野(あいばの)演習場で行われ、オスプレイ2機が参加した。来年実施予定の関山、相馬原両演習場での訓練は、寒冷地で有事が起きた際の共同対処を陸自と米軍で確認する目的があり、オスプレイは隊員の輸送などに使う予定。【青木純】

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