11日は加藤久雄長野市長の就任。
就任のあいさつとして午後に開かれた市議会全員協議会で、加藤市長は、午前中の就任式で「市職員には、市民はお客様であること、市役所から元気を出すこと(まずは挨拶だそうです)、前例踏襲を見直し、知恵とアイデアを出してもらうこと、この3点を訴えた」と紹介。そして、部局長には「結果を出す行政にしよう」と強く呼びかけたとのことです。
さらに、中山間地域の活性化、子ども支援部の設置に意欲を示し、「地方が元気で大都市が元気になるように、中山間地域が元気になることで市街地が元気になる」と述べ、早速、大岡・中条地区を訪問する予定も披露しました。また、公約で打ち出した子ども支援部の設置は「4月には発足を目指したい」と考えを示しました。
全員協議会を終えた市長は、県知事を訪問、さらに松本市長を訪問しました。松本に出向いたことは、加藤カラーを打ち出すパフォーマンスの一環ではありますが、フットワークの軽さを感じます。
市議会への加藤新市長のあいさつは、ノー原稿だったことが印象的でした。一方、多言の割には要旨不明なところも。「市議会と風通しを良くする」といったセンテンスを忘れられたのか、市議会との関係についての言及がなかったと思います。
全体的に、新市長の明るいキャラクターもあり、意欲はそこそこに伝わってきました。しかしながら、「市民はお客様」とする点について、顧客満足度(Customer Satisfaction=CS)を物差しにする発想を一概に否定するものではありませんが、行政と市民との相関関係において「市民は協働のパートナー」と位置づけ対等な関係とする自治の発想からみて、疑念を禁じ得ないところがあります。
また、「結果を出す」と言いますが、結果を何で計るのかが示されていません。企業のように利益を数字で計ることはできません。総合計画の数値目標の達成度なのでしょうか。
いずれにせよ、具体はこれからです。心して臨む所存です。
さて、全員協議会を終えて私は、私鉄中部地区の議員団総会のために名古屋へ。一泊して、そのまま、12日から14日、議会運営委員会の行政視察に合流。横須賀市・堺市・下関市を訪問し、委員会のインターネット中継や議会報告会の取り組み、議会の情報化、予算決算常任委員会のあり方等について勉強してきました。いずれも長野市議会の議会活性化検討委員会において、導入を検討している課題、充実を図るべき課題として検討しているテーマです。
試行錯誤が続く議会報告会の取り組みでは、市民参加という点で苦戦している状況を目の当たりにしてきました。マンネリ化を打破し、市民参加を広げていくアイデアが問われます。
詳報は改めて…。
今年1番の冷え込みとなった、この1週間。長野では初雪を迎えましたが、暖かいところへ行政視察に行ったお蔭で(?)、初雪にまみえることができませんでした。
厳しい冬を迎えます。ご自愛ください。