5月3日は66回目の憲法記念日です。
県護憲連合として、JR長野駅前で街頭宣伝を行うとともに、午後には信州護憲ネットの主催で催された憲法講座に参加しました。
憲法講座では、日音協の平和の歌声に始まり、内田雅敏弁護士の「歴史認識の欠如した改憲はアジアの緊張を高める~護憲の闘いは周辺諸国との環境整備なくしてはなしえない」と題する講演を聴きました。
「アジアの中の日本」という視座に立って、「侵略戦争の惨禍を反省し成立した、日本国憲法の生い立ちと意義を深く考えるべきである」との訴え、その通りでしょう。
憲法記念日は日本国憲法が大きな危機に直面する中で迎えました。安倍首相をはじめとする改憲グループが憲法改正要件の緩和を狙う第96条改正に乗り出しているからです。
まずは、憲法を改正しやすくした上で、改憲の本丸である「国防軍の設置」、「集団的自衛権の行使」、そして「基本的人権の制限」を狙うものに他なりません。
これは、「政府の行為によってふたたび戦争の惨禍が起こることの無いようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」(憲法前文)と定めた、日本国憲法の原点を根底から否定するものです。「国際社会において名誉ある地位」を占めることには断じてなりません。
憲法は“空気”みたいなものとよく言われます。“空気”が汚れてしまっては生きていけません。平和的生存権・幸福追求権を希求し、この、かけがえのない“空気”を汚さないために、全力を尽くしたいと思います。