22日にJR長野駅前で発生した殺傷事件の容疑者が逮捕されました。一安心ではありますが、市民社会に安全が戻ることを願います。犠牲となった丸山浩由さんに深い哀悼の意を表します。悔しい限りです。それにしても、北九州市マクドナルドでの殺傷事件など、現代社会の深い闇を痛感します。こうした悲惨な事件が起きないことを願わずにはいられません。
2025新春旗開きで参院選勝利を誓いあう
さて、社民党長野県連合は1月25日、長野市内で福島みずほ党首を迎え2025年旗開きを催しました。長野県知事をはじめ、立憲民主党、共産党、信州市民連合、連合長野、県労組会議、県労連の代表を来賓で迎え、今夏の参議院議員選挙の勝利を誓い合いました。80人を超える皆さんに臨席いただきました。
参院選勝利!社民党選対委員会を発足
旗開きに先立ち、福島党首を交え、参院選勝利!社民党選挙対策委員会を開き、総選挙の取り組みと結果を踏まえつつ、参院選長野県区は、立憲民主党現職の羽田次郎参議を市民と野党の統一候補として一本化していくことを軸に協議を進め、議席を確保すること、そして比例区は「社会を変える3.5%」(※1)の得票、県内35,000票をめざし、国政政党要件を維持・確保する参院選取り組み方針を決定しました。
※1=東京大学准教授・斎藤浩平氏が著書『人新世の資本論』の中で紹介している事柄で、ハバード大学のエリカ・チェノウス氏が、その著書『市民的抵抗』の中で「ある国の3.5%が非暴力で立ち上がれば社会は変わる」とする実証的論説より。
また、改選となる現職・大椿ゆうこ参議院議員の勝利に向け、推薦団体とともに「大椿ゆうこを推す会信州」を立ち上げ、3月23日にキックオフ集会を開くことも確認しました。
福島党首は、石破首相が所信表明で打ち出した「楽しい日本」という国家ビジョンに、物価高、円安、エネルギー高、税金や社会保険の負担増などに苦しむ国民の暮らし向きが全く見えていない証と厳しく批判、少数与党となった国会が、かつての閣議決定乱発、そして強行採決という状況から一変しているとし「今がチャンス。野党が協力して選択的夫婦別姓の導入などジェンダー平等を実現させないといけない」と強調。「今度の参院選はがけっぷちの選挙。政党要件の2%を獲得していくことが欠かせない。平和や脱原発といった党の特色を打ち出しながら、食料品の消費税ゼロ、教育費の無償化、非正規労働者の待遇改善・正規化と賃上げを3本柱に掲げ、たたかい抜きたい」と決意を述べました。
福島党首と若手議員でトークセッション
引き続いて、福島党首と社民党県連の若手議員の皆さんがトークセッション。「なぜ社民党に入ったのか」では、石合祐太上田市議(35歳)が「高校生の時に松代大本営の調査を行った経験から、悲惨な戦争を繰り返さないために」、清水みき枝小諸市議(50歳)は「父の国鉄闘争を小さい時から肌身で感じてきたこと」、池田幸代駒ヶ根市議(52歳)は「夫婦別姓、事実婚を認めさせたいから」、福島党首は「土井党首から憲法を守るためにと声をかけてもらい参議院選挙に出馬することになったこと」とそれぞれの思いを語りました。
これからの社民党について、石合市議は「若者の思いを政治の場につなげていきたい」、清水市議は「多様性を認め合い、身近な課題に寄り添っていく」、池田市議は「もっとも虐げられている人たちとともに生きる政党でありたい」、福島党首は「ていねいに話していけば社会民主主義を伝えていける」と熱く語り合いました。
県連合では、未来を担う若者と議論する場所を作っていくため「(仮称)若者会議」を「立ち上げていくことを確認しました。
今の若者が抱える悩みが。決して「自己責任」ではなく、「社会や政治の責任」であること、「自己解決」ではなく「つながり」をつくりだし、社会を変える運動にともに歩みを進めていきたいと考えていることを発信していきたいと思います。
同時に、国民・有権者の心に響く政策に磨きをかけ、SNSなどを通じた情報発信に取り組んでいくことも欠かせません。
昨年の総選挙では、国民・有権者の厳しい審判が下され、自公政権を少数与党に追い込むことができました。24日から始まった通常国会において、立憲野党が力を合わせ、真に国民の生活と平和を守るために真摯な議論が尽くされることが重要です。
何よりも、長年にわたる自民党の大企業の利益優先の政策を転換するときです。そのためにはまず企業団体献金を禁止し大企業への忖度をやめさせ裏金政治の温床を断つことです。
物価高による生活の疲弊を直視せず、暮らしより軍拡を優先する我が国のこれまでの政治を変えること、政治とカネに象徴される、行き詰まった自民党政治の延命に加担することなく、新しい政治を創り出すことです。
7月に予定される参議院議員選挙は、参議院でも与野党逆転を実現し名実ともに政治を変える大きなチャンスとなる選挙戦です。1人区の長野県選挙区において、市民と野党の統一候補の擁立をはかり、戦争をする国から軍縮・平和外交の徹底へ、脱原発・脱化石燃料のエネルギー政策への転換、格差と貧困からの脱却、ジェンダー平等の実現、持続可能な経済政策への転換等を約束できる候補者の一本化を図り、立憲主義にたちリベラルで民主的な市民の議席を打ち立てるため、信州市民連合とともに力を合わせていきたいと思います。