東京電力福島第一原発事故から13年を迎える中、3月10日、市内のセントラルスクエアで「3.10脱原発長野行動」が取り組まれ、寒空のもと240人の皆さんが集いました。
つながろうフクシマ、ひろげよう脱原発、止めよう原発汚染水海洋放出、原発回帰のGX実行会議基本方針は撤回を、柏崎刈羽原発再稼働STOP、地震大国に原発いらない!すべての原発いますぐ廃炉に!
13年目の「3.11」…福島ではいまだに「原子力緊急事態宣言」が解除されず、今なお3万人近くの住民は避難生活を強いられるなど「復興」は道半ばです。福島原発では、原子炉地下に埋没している880トンにもおよぶデブリの取り出しが困難を極め、「廃炉」計画は事実上、頓挫せざるを得ないような状況です。
1月の能登半島地震では、北陸電力・志賀原発で変圧器の破損により燃料プールを冷却する電源を喪失、一歩間違えば重大事故となる危機に直面しました。また、モニタリングポストも18か所で故障、測定できなくなり、放射性物質の漏洩監視という重要な機能も失われています。
地震大国の日本列島で、原発の安全は「神話」にほかなりません。
しかし、岸田政権は昨年2月に「GX(グリーントランスフォーメーション)実現に向けた基本方針」を閣議決定し、これに基づき、建て替え推進、既存原発の「60年超」運転を可能とする「GX脱炭素電源法」を同5月に成立させるなど、「再稼働・原発大推進路線」に回帰しています。
福島の教訓は何一つ活かされていません。時の為政者には原発回帰を撤回し、一刻も早く脱原発社会に舵を切りなおさせたいと強く願います。。
11日夜には、長野駅前で脱原発を求める「キャンドルナイト」の光がともされました。キャンドルナイトは、「3.11を忘れない」を合言葉に、13年前に政府が「原子力緊急事態宣言」を発出した午後7時3分に合わせて全国で行われた取り組みです。
キャンドルナイトには私は所用で参加できませんでしたが、約40人の市民が参加されました。