77回目のヒロシマ・ナガサキの日

8月6日、そして8月9日、米軍による原爆投下から77年目の「原爆の日」です。

6日朝8時15分、広島市平和記念公園で営まれた「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」に合わせ市内で開かれた長野県原水禁大会で黙とうを捧げました。

核保有国ロシアによるウクライナ侵攻の最中での被爆77周年の平和祈念式典。松井一実・広島市長は平和宣言で、核抑止力を支持する考えが勢いを増していると指摘し「一刻も早く全ての核のボタンを無用のものにしなくてはならない」と核兵器廃絶を訴えました。日本政府に対しては、米ニューヨークで開催中の核拡散防止条約(NPT)再検討会議で核保有国と非保有国の橋渡し役となるよう訴えるとともに、核兵器禁止条約の早期批准も求めました。

原水禁県大会はオンラインを含め約40名が参加。被爆2世で県原爆被害者の会副会長の前座明司さん(74歳・松本市在住)が、「被爆者の願いを具現化する第一歩である核兵器禁止条約に日本政府にはせめてオブザーバー参加してもらいたい。高齢化で被爆者が体験を語ることができなくなる日が近づいている。今がとても大切な時期」と力を込めて訴えました。

「被爆者健康手帳」を手に、核廃絶を訴える前座さん。県内には手帳交付者が88人在住されています。

9日11時2分は、通院先のクリニックで黙とうしました。

「核と人類は共存できない」…原水禁運動の原点を噛みしめ、核兵器廃絶、原発のない社会の実現に向け声を上げ続けます。

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