3月4日、長野市議会は「ロシアによるウクライナ軍事侵攻に抗議し、平和的解決を求める決議案」を緊急上程し全会一致で採択しました。
ロシアによるウクライナ軍事侵攻に抗議し、平和的解決を求める決議
本年2月のロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、ウクライナの主権と領土の一体性を侵害する明白な国際法違反、国連憲章違反であり、国際社会の平和と秩序を脅かすもので、断じて容認できない。
今回の軍事侵攻によって、ウクライナの主要都市が攻撃され、一般市民を含む多数の死傷者が生じ、避難を余儀なくされている市民も多数に及んでいるとの報道は、国際社会に平和への連帯の動きを巻き起こしている。
プーチン大統領の核兵器使用を示唆する発言は、唯一の戦争被爆国として、断じて容認することはできない。
よって、長野市議会は、第18回オリンピック冬季競技大会及び1998年パラリンピック冬季競技大会を開催した都市として、世界の恒久平和を願い、ロシアによるウクライナ軍事侵攻に強く抗議するとともに、ロシアに対して、軍事侵攻の即時停止、ウクライナからの即時完全撤退を強く求める。
政府におかれては、関係各国及び国際社会との緊密な連携により、平和的解決に向けた外交努力及びウクライナに対する非軍事分野における人道支援に万全を期するよう強く求める。
以上決議する。
令和4年3月4日
長野市議会
全国各地の議会でロシアのウクライナ侵攻に対する抗議決議が相次ぐ中、2日朝の段階で、改革ネットから保守系最大会派の新友会に決議の取り組みを持ち掛けようとした折も折、新友会から相談があり、文案調整に臨んできたものです。
決議の表題に「軍事侵攻に抗議し」を盛り込むこと、さらにプーチン大統領の核兵器使用示唆発言は唯一の戦争被爆国として容認できないこと、ウクライナに対する人道支援が早急に必要なことなどを決議に盛り込むことを提案し、全面的に盛り込まれました。
決議案を審査した議会運営委員会では最終的に、人道支援に「非軍事分野における」を補強することが確認され、議会提案の決議案上程となったものです。
長野市民の総意として、ロシアによるウクライナ軍事侵攻に抗議し、平和的解決を求める決議を内外に表明することができたものと思います。
決議を採択し4日のお昼には、戦争をさせない1000人委員会や県護憲連合、県原水禁、九条の会、県憲法会議、県労連の6団体が、ロシアに抗議の意思を示し、即時停戦を求める緊急スタンディング行動を長野駅前で実施しました。私は議会のため出席が叶いませんでしたが、緊急行動にもかかわらず約50人が参加し抗議の意思を表しました。また、偶然通りかかったロシア人女性も飛び入りでスタンディングの列に参加してくれたそうです。
参加者一人ひとりが、「STOP WAR」「ウクライナに平和を」などと書かれたプラカードや、「ロシアのウクライナへの軍事侵攻に抗議します」「即時停戦」などと書いた横断幕をもってスタンディングを行いました。ウクライナの民衆に連帯するため、ウクライナ国旗の水色と黄色で色を付けたプラカードや横断幕が目を引きます。