地元の安茂里小市に残る旧海軍の地下壕を巡るニュースを3編で報告します。
【その1】資料館の開設へ
【その3】地下壕の調査・保存、資料館の運営にクラウドファンディング始める
まずは資料館の内覧会です。
太平洋戦争末期に旧日本海軍が安茂里小市に掘った地下壕=「大本営海軍部壕」の調査・保存・公開に取り組む住民有志の「昭和の安茂里を語り継ぐ会」では、かつての戦争の歴史を語り継ごうと地下壕近くに「資料館」の整備を始め、27日に安茂里住民自治協議会役員、安茂里支所長、地元住民らを招き、施設の内覧会を催しました。
私も「語り継ぐ会」の相談役として参加しました。
安茂里小市に残る地下壕は、本土決戦に向けて善光寺平一帯に掘られた地下壕の一つで、旧陸軍が密かに推し進めた松代大本営地下壕に対し、旧海軍が掘削した地下壕として注目しているものです。
「会」の役員が所有する民家を活用した「資料館」には、当時の海軍の様子を記した旧安茂里村長の日記をはじめ、宿舎を示す表札、宿舎で隊員たちが使っていた毛布や食器、など45点が展示され、役員が3班に分かれた参加者に説明案内をしました。
資料館から地下壕跡に通じる通路・階段も整備されました。
8月9日のオープンを目指し、予約制による一般見学会にも取り組む予定です。
共同代表の塚田武司さんは「戦争のこと、地下壕のことを知らない人が地域でも増えてきている。壕の保存とともに、子どもたちに歴史を知ってもらうためにも資料館をつくった。全国から訪れてもらえるとうれしい」と話していました。
これまでに地元・松ヶ丘小学校の児童らの見学会も開かれていて、平和を願う生きた教科書として活用されていくことが望まれます。
マスコミでも大きく取り上げられました。
◎信濃毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20210628/ddl/k20/040/099000c
◎NHK(動画)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20210628/1010018682.html
またこの日、語り継ぐ会で、地下壕の調査・整備や資料館の充実を図るため、インターネットで寄付を募るクラウドファンディングを始めたことを報告。続編でお知らせします。