市側からは、建設部長をはじめ、3課の課長、安茂里地区担当職員の皆さんに参加していただきました。
6月5日・6日に生活環境の改善、土木関係の要望に基づく現地調査を予定していますが、これに先立ち、安茂里地区内の長年の懸案課題について次の5点を自治協から改めて要望。
①市道差出犀北線(犀川浄水場から犀北団地東端の市道南側)の歩道設置
②国道19号線の改良・歩道整備
③JR安茂里駅踏切の拡幅及び市道の拡幅
④通称「マンボ坂」の改修整備
⑤大門・伊勢宮地区における集中豪雨時の大門大堰浸水対策
差出犀北線の道路南側の整備は、用水があり砂利敷になっているのですが、裾花小学校や長野工業高校への通学路であり、バス路線にもなっている箇所で、早期の整備が懸案となっているものです。市では「土地の権利者が多数で複雑に入り込んでいるため課題は多いが、都市計画道路として整備を進めていきたい」(建設部長)としました。
国道19号の歩道整備については、JR安茂里駅の踏切・道路拡幅と連動させ、西河原交差点から東に向けて整備を進める方針に沿って、「市側も努力するが、安茂里地区として早期整備を国道事務所に働きかけてもらいたい」と逆要望…。国に対し地区独自の働きかけは必要です。早期にアクションを起こしたいと思います。
JR安茂里駅踏切の拡幅の前提となる市道の拡幅について、アップルランドが用地拡大による増床・改築計画を検討し、隣接する市道・国道の歩道整備等について自営工事を負担する考えを示していることから、市としても地元区と連携し積極的に地権者の理解が得られるよう働きかけていくことを強く提案しました。
水路と道路が国道19号を跨ぐ「マンボ坂」は、老朽化のため通学路としての安全性、地震の際の用水の安全性の確保が喫緊の課題になっている箇所。「マンボ坂」の下部は国道とJR在来線、上部には新幹線が走る複雑な構造になっており、改修には国道とJRの理解と協力が不可欠です。この日、市側は「マンボ坂の部分の改修のたたき台を作り、国やJRと協議していきたい」と具体的な方向性に言及しました。また、北から流れる太田沢とマンボ坂南まで整備されている雨水管とを接続させると、マンボ坂の北側に5mの落差ができるが、安全性の確保について住民の理解が必要になる」との考えも示しました。マンボ坂は現在、車両も通行可となっていますが、車両通行の可否についても議論と検討を深める必要がありそうです。
浸水対策については、昨年の緊急陳情に基づき、大門・伊勢宮・差出中の地区内の調査・測量をH23年度補正予算で対応。今後、第一段階として差出中地区で130mのバイパス水路改修を実施し、浸水地域の滞留水量をカットする(H24年度中に工事完了)、その上で第二段階として、大きな水路を入れるか、上流部分でバイパスを造り流れを変えるか、検討したい。大門大堰は住宅地内を流れるため、当面、境界確定に取り掛かりたいとの方向性を示しました。
今回は安茂里地区の懸案課題について、いくつか市側から新しい提案がありました。住み続けたい安茂里となるよう、懸案課題の解決に向け力を尽くしたいと思います。