8日、65歳以上の高齢者向けの新型コロナワクチンが茅野市と北相木村に県内初で到着したとのニュース。ワクチン供給が限られる中、県内23の「モデル市町村」(長野市も含まれます)のうちで最初の配送先となったもの、ワクチンは1箱(975回分)です。
長野市内で高まる「不安と戸惑い」の声
4月に入り、65歳以上の高齢者の皆さん、約11万人に順次ワクチンの接種券(クーポン券)が届いていますが、「どこで接種できるのか、どうすればいいのか」といった不安と戸惑いの声が強まっています。
何故かというと、通知の中に、「接種できる医療機関のリストは3月末の新聞折り込みチラシでもお知らせする予定です」との記載があるにもかかわらず、医療機関リストの公表がされていないからです。
この混乱について、市は「当初、4月からの接種開始に向け、3月中旬頃に接種券を発送するスケジュールが国から示され、本市では2月から発送の準備作業を進め、同封した通知は2月時点の状況で作成したもの。その後、ワクチン供給の影響により発送の時期を遅らすよう国から指示があり、3月30日に発送したが、対象者数が非常に多く、通知文の差し替え等が不可能であり、2月作成の通知をそのまま送付したため、現状との乖離が生じてしまった」(4月7日付・議員あて文書より)としています。
また、「4月中はワクチンの供給量が不透明な状況であったため、医療機関リストの公表は中止した」(同前)としています。
事務作業を考えると、やむを得ないかと受け止めたいのですが、「訂正文を1枚挿入することができなかったのか」とも思います。まぁ、尤も、できるのであればやっていたと思いますが…。
長野市は、HP上では経過を釈明し今後の予定を明らかにしていますが、対象者への周知は十分ではありません。「コールセンターへの問い合わせ」を呼びかけていますが、大変な対応ぶりが目に浮かびます。
新聞折り込みや回覧等による周知を早急に検討したいものです。
現状でのワクチン接種情報を報告します。
長野市のワクチン接種の現状
国・県からの長野市へのワクチン配布予定は、4/12の週に1箱(975回分)、4/26の週に1箱に過ぎないため、高齢者の中でも、重症化リスク・集団感染リスクが比較的高いコロナ患者受入病院及びそれ以外の病院に入院・通院する高齢者、介護施設等の入所高齢者、基礎疾患を有する高齢者を優先します。【3月25日の長野市発表】
高齢者向けワクチン接種の本格実施は5月以降に
国からのワクチン供給が増えるのは5月に入ってからになります。とはいえ、県が市町村にどのように配分するのかは定かではありません。
従って、長野市内で接種が本格化できるのは5月中旬以降になります。
接種方法の基本的な仕組みは過去ブログをご覧ください。
「広報ながの5月号」で接種できる医療機関リストを公表
長野市は「かかりつけ医」での個別接種を基本に、特設会場での集団接種も行うことにしています。
接種できる「かかりつけ医」等の医療機関や集団接種会場等の詳細は、「広報ながの5月号」に掲載されます。
接種券は大切に保管を
「一日でも早く接種を」と望んでいらっしゃる市民の皆さんには期待通りに進みませんが、議員の立場からもご理解をお願いしたく存じます。
届いた「接種券(クーポン券)」は接種手続きに必須となりますから、大切に保管しといてください。
ワクチン接種の流れ(5月以降)
➊接種を受けることのできる医療機関や接種会場を確認する
➋電話やインターネットで予約をする
➌接種券と本人確認書類(運転免許証・健康保険証など)を持参し、医師の問診を受ける(当日、予診票を記入していただきます。)
➍接種を受ける(接種は20日の間隔をおいて2回受ける必要があります)
接種費用は無料です。
16歳~65歳未満の市民への「接種券」郵送は未定
ワクチン接種は16歳以上を対象に無料(公費)で行われます。16歳以上の制限は、現在薬事承認されているファイザー社の新型コロナワクチンが16歳以上を薬事承認の対象にしているためです。
現在は、高齢者対応が優先で、16歳~65歳未満の市民への「接種券」郵送は未定です。
長野市ワクチン接種コールセンター
市はワクチン接種に関する電話相談窓口を開設しています。問い合わせは長野市ワクチン接種コールセンターへ。
電話番号 026-225-5670(コロナゼロ)
受付時間 午前8時30分~午後6時(日曜、祝日は除く)