雪になりました。寒波到来で一挙に冷え込みます。万全なコロナ対策を行いながらご自愛ください。
遅きに失するGotoの全国一斉・一時停止
14日、菅首相は観光支援策であるGo toトラベルを巡り、12月28日から1月11日まで全国一斉で一時停止すると表明しました。内閣支持率の急低下を受けての追い込まれた結果の判断です。政権維持のためには背に腹はかえられないといったところでしょうか。少なくとも「この3週間が勝負」とした11月26日段階で全国一斉の一時停止を決断すべきだったでしょう。遅きに失しているといわなければなりません。
14億円の補正予算を可決、公契約等基本条例を制定
さて、12月市議会定例会は14日、約14億円を追加する長野市一般会計補正予算案や市の公共工事等にあたり労働環境報告書の提出を義務化し賃金をはじめとする労働環境の向上をめざす公契約等基本条例案、太陽光発電の設置に関し20kw以上を届出対象とし住民説明会や事前協議制を盛り込む条例案など市側から提出された48議案をすべて原案通り可決し閉会しました。
選択的夫婦別姓の法制化を求める意見書可決
また、請願等の採択に基づき、議会側から提出した「選択的夫婦別姓制度の法制化について議論を求める意見書」、新型コロナ感染症拡大に対応できるよう「安全・安心の医療・介護の実現を求める意見書」「不妊治療への保険適用の拡大を求める意見書」など5本の国宛て意見書を全会一致で可決しました。
選択的夫婦別姓制度の法制化はかねてより求めてきた課題の一つで、上田市議会に続き県内2番目の議決となりました。私たちの声の力で早期法制化を実現したいものです。
➡改革ネット・鎌倉希旭議員の請願採択にあたっての賛成討論
道理とおらぬ…市民農園「サラダパーク蚊里田」廃止に反対
今議会における焦点の一つとしてきた、市民農園サラダパーク蚊里田を廃止する条例案は賛成多数で可決されました。私は、議案が付託された経済文教委員会で「継続審査」を発議してきましたが、残念ながら否決となったことから、同議案には反対し、反対討論を行いました。
➡反対討論の内容
公契約等基本条例…運用を厳しくチェック
また、新しく制定された「公契約等基本条例」については、同議案を審議した総務委員会の委員長報告で、2点要望事項が指摘されました。
1点目は、新たに設けられる労働環境の報告制度の内容を事業者にしっかり周知するとともに、提出される報告書の内容を蓄積し、確認・検証を十分行うことで、労働環境の向上について実効性を高めること。2点目は、条例に規定する市の責務のひとつである「適正な履行の期間を定めつつ、計画的に公契約を発注し、及び依頼する」に関連し、受注者である事業者の働き方改革の推進や事業活動の安定性を高めるため、発注時期の平準化について、庁内関係部署が連携して取り組むことです。
理念条例の運用上のポイントとしては的を得ているものと受け止めます。
私自身は、市独自の賃金下限額の導入に向け問題提起し、条例の見直しの必要性を提唱してきましたが、多勢に無勢で適いませんでした。しかしながら、条例そのものの制定の意義は評価しています。
今後、条例の運用にあたり実効性を高めるため、公共工事の下請けにおける労働者賃金の実態把握に取り組むとともに、清掃や警備、印刷などの業務委託契約における課題を洗い出し、条例のステップアップに向けさらに調査と提案を続けていく所存です。
課題山積の長野市政です。幸せを実感できる市政の実現に向け心して取り組みたいと思います。