毎年、愉しみに鑑賞させていただいている劇団「空素」の公演。
3週間前の話題ですが、12月7日、RESTO BAR WEST(須坂IN近く)に妻と出かけてきました。
劇団「空素」は長野市を拠点に活動するアマチュア劇団。主宰者である中村利通・祐子ご夫妻が安茂里在住のご縁で、毎年愉しませていただいています。
甚大な被害となった台風19号災害の折、公演について悩まれたそうですが、「今、目の前にいる皆様に、時間を忘れて楽しんでいただきたい…いつもの“空素”の心意気を伝え、地域に元気!を」との想いで開催の運びとなったものです。
今年の演目は「令和残侠伝」。
「狼仁会(=老人会?)」を舞台にした仁侠ドラマ仕立てなのですが、刑務所に服役していた親分が、30歳?も老けて出所してきたところから始まります。
不老の新薬開発の失敗から真逆の「急激に老いる」新薬が生まれ、服役者の出所後の再犯防止に向け、刑務所内で密かに人体実験が行われていたというもの。厚生労働省、そして法務省の官僚たちの暗躍ぶりが描かれます。
「残りの命はあんたに預けた」…病に侵されながら新薬を開発した女性医師と「狼仁会」組長とのタグマッチをベースに、正義が貫かれるというもの。
現代的な反社会勢力=ヤクザを表看板にしつつも、義理と人情を一義とする本来の「任侠道」を描いたドラマであるとは私の解釈…。
新薬開発、犯罪の増加、官僚の暗躍といったシリアスな問題を織り込みながら社会風刺満載のドラマ展開、笑いあり、涙ありは「空素」の真骨頂です。
観終わった後のじんわり?とした爽快感!思う存分愉しませていただきました。
来年の新作も愉しみです。