8月10日、「松代大本営朝鮮人犠牲者追悼平和祈念碑」建立24周年の集いが催され、朝鮮人犠牲者に黙とうを捧げ献花を行いました。
松代大本営追悼碑を守る会(塩入隆会長=県短大名誉教授)が主催した集いには、在日団体である朝鮮総連、民団両団体の代表をはじめ、朝鮮初中級学校(松本市)の中学生ら県下から約60人が参加しました。
長野市を代表して松代支所長にも参加いただきました。
塩入会長は挨拶で、元徴用工問題に触れ、「朝鮮民族の『恨』という歴史的な独自の文化を理解することが重要。『恨』は、単なる恨みだけでなく、無念さや悲哀や無常観、様々な感情をあらわすものである。法的に解決済みを繰り返すだけの日本政府の対応では解決しない。国策で行われた松代大本営の工事、朝鮮人犠牲者の歴史を深く正しく認識し、民間レベルの交流や連携を作り直していかなくてはならない」と述べました。
我が国のかつての植民地支配・加害の歴史に真摯に向き合い、未だ果たし切れていない戦争責任を誠実に果たしていきたいものです。
松代大本営地下壕工事跡は、加害の歴史を問い、戦争責任に向き合い、平和への生きた教科書とすべき戦争史跡にしていかなければなりません。
➡信濃毎日新聞の報道より