暑いですね!熱中症にご用心!ご自愛ください。
さて、先週7月31日から9月市議会定例会が始まりました。8月19日までの会期です。
9月に市議会議員選挙があるため、前倒し開催されるもので、今任期最後の議会です。
初日には、約6億円を追加する2019年度長野市一般会計補正予算案をはじめ、来年度から導入される会計年度任用職員の勤務時間・給料・休暇などを定める条例、飯綱高原スキー場を廃止する条例、健康レクリエーションセンター「サンマリーンながの」の利用料金を引き下げる条例など、議案33件、決算認定1件、報告10件が提案されました。
6億円の補正予算案
補正予算案は、10月から始まる幼児教育・保育の無償化に要する経費4億4575万円、資源再生センター火災による建屋改修とごみピット遠方監視設備設置などに1億4670万円、H29年1月にスパイラルで発生した学校事故の和解金614万円などが主な内容です。
スパイラルでの学校事故については、保護者から相談を受けていたもので、議会でも原因究明や再発防止策などについて質してきました。
和解が成立したことに安堵していますが、被害児童には癒えない後遺障害が残ります。お子さんの成長を見守るとともに、スキーやスケートなどの校外学習時における万全な安全確保について厳しくチェックしていきたいと思います。
市長の議案説明より…市政の今日的課題
➡長野地域経済成長けん引プロジェクトチームで2040問題に対応する長期ビジョン策定へ
長野圏域の経済基盤底上げが狙い。R4年度からの第5次総合計画後期基本計画に検討結果繁栄へ。民間の専門的な知見とアイデアを市政に生かすため募集している「戦略マネージャー」3人に全国から626名が応募。
➡まち・ひと・しごと創生総合戦略…関係人口もとらえながら目標達成へ
東京圏への一極集中に歯止めがかかっていない。長野市でも転出超過が続いている。このため、本年4月に設立した「長野地域若者就職促進協議会」を中心に、商工団体と行政等が一体となり若者のUターン就職の促進を図る。「関係人口」の動きもとらえながら目標達成に取り組む。
➡公共施設総量=延床面積は7000㎡減少、一人当たり4.4㎡は変わらず
市民と認識を共有しながら、R2年度までに「個別施設計画」を策定。また、公民連携を推進する観点から「(仮称)山の駅飯綱高原」の整備で、民間のノウハウを取り入れる手法を導入。
➡マイナンバーカード普及率11.3%に、住民票等のコンビニ交付手数料50円引き下げを3年間延長
➡1000年に1回の大雨を想定した「洪水ハザードマップ」作成
国及び県が公表した1000年に一度の大雨を想定し、新たな「洪水ハザードマップ」を策定。広報ながの8月号とともに該当地区に全戸配布する。ハザードマップを活用し、安全かつ迅速な避難ができるよう日頃から準備をしていただきたい。また、市民が早め早めの避難行動が起こせるよう、長野市として適切な情報発信を行うなど、被害を最小限に食い止める体制づくりに努める。
➡落雷により停止している奥裾花自然園の小水力発電、来春を目途に再稼働へ
➡「欧州連合国際都市間協力プロジェクト」、フィンランド・トゥルク市との取り組みへ
EUと世界各国の都市が、取組分野や課題を定め、相互訪問や会議等を通し、アクションプランを作成するプロジェクトに長野市、小布施町とフィンランドのトゥルク市の3自治体で取り組む。トゥルク市は、廃棄物を出さない運動であるゼロエミッションを目指している環境先進都市であり、木質バイオマス等の先進事例を学ぶ有効な機会と捉えている。2年間のプロジェクトで、循環型社会の構築に繋げていく。
➡「新たな森林管理システム」…経営管理のアンケートに
4月からスタートした「新たな森林管理システム」で、7月上旬に芋井地区と第一地区の森林所有者321名を対象に経営管理に関するアンケートを発送。さらに地区を広げる予定だが、アンケートを取りまとめ、所有者の意向を把握したうえで森林の整備方法を検討していく。
➡移住・定住の促進
移住セミナーや無料相談会を開催し、7月20日現在で46組、56名の方々から相談を受けた。また、就職情報サイト「おしごとながの」を充実させ、本年10月に東京で長野地域の企業と若者をつなげるための社会人を対象とした「ナガノのシゴト博」を開催する。
➡スパイラルの活用、札幌市と協議
2030年冬季オリンピック誘致を目指している札幌市からスパイラル活用検討について協力依頼がある予定。札幌市の招致状況等を聴きながら、諸条件を整理し対応していきたい。【詳細は別途】
➡9月22日・23日に「伝統芸能こどもフェスティバル」を市芸術館で開催へ
➡茶臼山動物園…オランウータンの展示施設の整備へ
既存の森を活用した新たなオランウータン展示施設の整備に着手。財源は、昨年8月に設立した茶臼山動物園整備基金への寄付2460万円の一部を充てるほか、国の「地方創生拠点整備交付金」も活用。
➡校外の屋内プールを利用した新しい水泳授業のモデル実施
本年度から山王小学校をモデルに校外の屋内プールを利用した新しい水泳授業を実施。インストラクターによる専門的な指導、熱中症や紫外線などの健康への影響回避、天候に左右されない安定的な授業実施などのメリットがある。移動に時間がかかる課題もあり、山王小での取り組みを検証し、他の小学校での実施を検討。
➡小中学校へのエアコン整備…30校で完了、稼働開始
他の学校へのエアコンの設置やトイレの様式化など、引き続き、学校施設の整備に取り組む。
➡待機児童対策…保育士確保に
保育士確保が喫緊の課題。市保育職員の採用試験を9月から7月に前倒し実施。更に、9月に受験年齢の上限を29歳に引き上げ、都内にも受験会場を設け、Iターン、Uターン希望者を広く募集する。保護者が希望する保育所等で子ども全員の受け入れができるよう、保育士確保に努める。
➡児童虐待防止…法改正を踏まえ、子どもの命守る
親権者によるしつけの際の体罰の禁止や児童相談所の体制強化等が盛り込まれた児童虐待防止法の6月改正を受け、国から示される対策などを踏まえ、「市要保護児童対策協議会」や地域と連携し、子どもの命をしっかり守っていく。
➡市民の健康づくり…9月に「からだメンテンナンス講座」
健診末受診の方を中心に、「簡易ヘモグロビン・エーワンシー測定」や血管年齢測定、骨密度測定などを行い、健康に対する意識向上を図っていく。同時に「健康・体力チェックキャラバン」も実施。
➡自殺防止対策
中学生を対象とした「SOSの出し方に関する教育」を7月から順次実施。長野県立大学と協力し大学生向けのゲートキーパー研修を12月に実施予定。また、働き盛り世代には「職場におけるゲートキーパー研修」の実施へ。
➡清泉女学院大学…看護学部新設で新たな連携協定へ
新たに保健福祉の推進・支援と災害対応に関する内容を追加して再締結。
➡資源再生センターの安全対策
警備会社において自動火災報知設備による警報を受信後、監視カメラで状況を確認し、直ちに消防機関へ通報できるよう初動体制を見直し。11月以降に新たに赤外線式の炎感知器を設置し、火災発生の検知機能の向上を図る。
➡長野市の高齢化率29.3%、3人に1人が65歳以上。フレイル予防を本格化
高齢社会白書によると、65歳以上で介護が必要となった人の36.5%が、骨折・転倒、高齢による虚弱等が主な原因とされる。「介護が必要な状態」と「健康な状態」の中間の状態が「フレイル」であり、フレイルの段階では、小さなきっかけにより要介護状態になる危険性が高くなるとされる。本格的にフレイル予防に取り組む。
「100まで元気、チェック&ガイド」を作成し、市職員などを対象にナビゲーター研修を実施。すでに約2000人の市民が「100まで元気、チェック&ガイド」を活用し実践に。「動く、食べる、つながる」を「粋いきライフ3ヶ条」として「100まで元気」をめざし、健康寿命の延伸に取り組む。