信州沖縄塾が主催した「地方マスメディアは“沖縄”をどのように伝えてきたのか?・シンポジウム」に参加。信州沖縄塾の伊波敏男塾長をコーディネーターに、信濃毎日新聞主筆の中馬清福氏、高知新聞編集局長・中平雅彦氏、琉球朝日放送報道制作局長・具志堅勝也氏(宜野湾市長選挙のためビデオ参加)らのパネラーで、メディアを通した沖縄問題に光があてたシンポです。
信毎で中馬主筆が担当する「考」シリーズなどはご案内の通り。中央紙・中央政界と距離を置き、独自の視点から沖縄問題を報道しています。共同通信の配信記事との落差が気になることもありますが…。
高知新聞では琉球新聞・記者の勉強会を機に、共同通信の配信記事に頼らず、琉球新聞と提携して沖縄問題を取り上げてきているそうです。中平氏曰く「中央紙は政局報道に偏り過ぎ」「地方紙は民主主義の熟度の鏡でありたい」と。
ビデオ参加となった琉球朝日放送の具志堅氏は、尖閣沖の中国漁船問題に端を発した自衛隊誘致運動、八重山地区の中学校「歴史・公民」教科書の採択問題(新しい歴史教科書をつくる会の教科書採択をめぐる問題)、普天間基地へのオスプレイ配置問題、辺野古の環境アセス評価書をめぐる問題など、自社で放送したニュースを紹介しながら、今の沖縄問題を提起。「(今の沖縄は)三度目の琉球処分、政府はアメリカの方だけを向き、沖縄を見捨てている」と訴えました。
折しも、在日米軍の再編計画見直しで、今までパッケージとされてきた普天間基地の辺野古への移設と在沖海兵隊のグアム移転が切り離されたものの、在沖海兵隊は一部移転・ローテーション化であり、普天間基地は固定化される新しい局面に。名護市・辺野古への基地移転が進まないことを理由に、既に返還に合意している普天間基地を固定化し、さらに欠陥だらけのオスプレイを配備しようとするもので認めることはできません。沖縄の強い怒りを再燃させることは必至です。
住宅街に囲まれる普天間基地は、「世界一危険な基地」と米国も認める基地で、宜野湾市民は何時事故が起きても不思議ではない爆音下での生活を余儀なくされています。
打開策は、日米合意を見直し、普天間基地を国外に移設することなのです。沖縄県民の苦渋と願いを共有したい。
今日は宜野湾市長選挙の投開票日。伊波洋一市長の誕生を願って。
同じくホクト文化ホールで開かれた市消防団音楽隊の第20回定期演奏会にも顔を出しました(ちょっとだけですが)。「響け!被災地へ~長野からの応援歌」がテーマでした。