9月議会は最終日の26日、議会人事を行い、新しい委員会所属を決めるとともに、副議長を選出しました。
副議長選挙に立候補し所信表明
改革ネットとして副議長選挙に立候補すべきとの意見を受け、私が立候補することになり、新友会から立候補した寺沢さゆり議員との選挙となりました。
結果は、私が15票(改革ネット7、共産6、無所属2)、新友会の寺沢さゆり議員が23票(新友会18、公明5)で、寺沢議員が多数で選出されました。
二代続いての女性副議長です。しっかり頑張ってもらいたいとエールを送ります。
推薦人に名を連ね、また支持をいただいた議員の皆さんに感謝申し上げます。
当選は、ある意味、度外視しての立候補です。長野市議会全体への私なりの問題提起が主たる狙いです。
所信表明会で述べた所信を掲載します。
32番、改革ながの市民ネットの布目裕喜雄です。
副議長選に立候補するにあたり、議会活性化・議会改革という観点から所信の一端を申し述べます。
地方議会を巡る課題は、二元代表制のもと、唯一の議決機関として、市行政への監視機能を高めるとともに、議会活性化・議会改革のたゆまぬ努力によって、市民に開かれ信頼される議会を体現すること、市民の暮らしと声に真摯に向き合い、政策立案・政策決定に活かすことなどの基本的な命題に加え、今日、いわゆる「なり手不足」へのアプローチや女性議員がより進出できる受け皿づくりなど、新しい課題の解決に向けた取り組みが求められてきています。
「なり手不足」に関する全国議長アンケートに「やや感じる」と答えた議長の問題意識を共有しつつも、課題解決に向けた方策では、いささか考え方が異なる点があろうかと思います。長野市議会の議員報酬の水準を考えれば、報酬引き上げが「なり手不足」の解決策とはいいがたいですし、ましてや、税金を投入し地方議員厚生年金を創設することが、「なり手不足」の課題解決の方策にはならないと考えるからです。
私は、例えば、最初の最低1期4年間に限定し、サラリーマンとの兼業を認める社会的な仕組みづくりを進めることが重要ではないかと考えます。
何よりも、市民に身近に感じてもらえる議会、信頼できる議会を体現することが重要でしょう。
また、女性議員が進出できる受け皿として、会議規則第2条で議会の欠席理由に「出産」を明記していますが、これを「育児や介護」を理由とする欠席を認めるなど、子育て中あるいは介護中の女性の声を、議会に、市政に反映できる欠席・休業規定を見直すこと、さらには、「託児所や授乳室の確保」などについても、その是非・可否をゼロベースで検討することも必要であろうと考えます。
来年の改選期に向けて、若者や女性が議員の道を選択しうる条件を一つでも改善できるよう検討を急ぐことが必要なのではないでしょうか。
私はこの間、議会活性化検討委員会2016の委員長として、常任委員会のインターネット中継の実施、議員定数に関する検証を議長に答申してきました。また、タブレット検討委員会の委員長としてタ、ブレット端末の導入に向け、使用基準や運用基準の作成をはじめもっぱら実務的な検討を行ってきました。
例え、意見の違いがあっても、市民に理解される合意形成を主眼に置き、討論・討議を深め、最大公約数的とはいえ、一歩前進足りえる議会の意思を明らかにできるよう努めてきたつもりです。
委員の皆さんの真摯な協力あってこそです。
議会活性化の道は道半ばです。我々の任期はあと1年、限られた1年で何ができるかということも見極めつつ、全議員の英知による活性化の取り組みを進めたいと願います。
正副議長は言うまでもなく市議会の代表です。我々改革ネットはこの間、正副議長を一つの最大会派で独占するのではなく、第二会派等との均衡ある選出を慣例とし、対話と調和を基調とする議会運営の改革を訴えてきました。
議会基本条例第6条、「議長は、中立公正な職務遂行に努めるとともに、民主的かつ効率的な議会運営を行わなければならない」との規定を踏まえ、正副議長が異なる会派から選出されることをもって「中立公正な職務執行」を担保することを市議会全体に呼びかけたいと思います。
最後に、議員の不祥事が続き、市議会及び議員に厳しい不信と批判の目が向けられていることを重大かつ真摯に受け止め、長野市議会基本条例に則り、議員の資質向上、より開かれた信頼される市議会の活性化にさらに取り組み、市民の皆さんの信頼回復に努めることを喫緊の課題として、議長を補佐する姿勢を強調し、所信の一端とします。
議員各位のご理解とご支持をお願いいたします。ありがとうございました。
まちづくり対策特別委員会委員長に
新しい常任委員会は、総務委員会と議会運営委員会の所属となります。
特別委員会はまちづくり対策特別委員会で委員長を務めることになりました。
議会活性化検討委員会2016は、現在、委員長を務めていますが、申し合わせで10月の委員会で辞任し、委員としては継続する予定です。
タブレット検討委員会の委員長は継続となりそうです。
また、長野市社会福祉審議会委員になりました。児童福祉専門部会に所属することになります。
4期目の任期最後の1年間です。
「市民が主役のまちづくり」「幸せ実感できるまちづくり」をモットーに、気を引き締め、心して臨む所存です。