5月に開催した長野市議会「市民と議会の意見交換会」の報告書が、この程まとまり、市議会ホームページにアップされました。
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私は、議会運営委員会の委員として意見交換会実行委員会に加わり、広報担当として「報告書」のまとめの責任者です。
特別委員会の調査テーマに沿った4つの分科会ごとの質疑・意見の要旨のほか、参加者アンケート結果をまとめて報告しています。
また、特別委員会ごとに、出された意見を踏まえての「今後の対応」も掲載しています。
参加者アンケート結果から
56人の市民の皆さんに参加いただき、54人の方からアンケートに回答いただきました。
一方通行型の「議会報告会」から「意見交換会」に切り替えて2年目の取り組みです。
昨年までは9割が男性でしたが、今年は女性参加が3割に。また、10代から6人、20代から2人と学生を中心に若い世代の皆さんやテーマにかかわりの深い30代~40代のPTAの皆さんに参加いただいたこと、初めて参加された方が約9割であったことが大きな特徴です。
意見交換会の感想としては「良かった」37.3%、「まあまあ良かった」45.1%で8割を超える方に評価をいただきました。一方、「あまり良くなかった」という感想が約4%あり、意見交換になっていない、具体的な議論がなされていないとの意見をいただきました。
特別委員会の調査テーマに沿った4つの分科会では、全体的に市民の皆さんのご意見を議会側がもっぱら聞くことになり、「意見交換会」になっていないという課題が浮上したといえるでしょう。言いっぱなし、聞きっぱなしではなく「議会側の考えや意見を聞き意見交換にしてもらいたい」との声は分科会共通に指摘されました。双方向の意見交換となるよう運営のより具体的な見直しが必要といえます。
初参加の学生からは「自分の住む地域、学ぶ地域について考え発言する機会があることはとても大切なこと。これからも継続してほしい」との感想が寄せられました。
また、「来年も参加したい」「一年に複数回の開催を」など、継続と拡大についても意見をいただきました。
テーマ設定では、「行政と住民自治協議会の在り方」や「指定管理者制度」「介護」「スポーツイベント」「少子高齢化」を望む意見も。
概ね肯定的な評価をいただいたものと受け止めていますが、若い世代の皆さん、女性の皆さんの参加拡大は引き続いての課題です。
さらに参加しやすい工夫と充実へ
市議会主催の意見交換会は、信頼される議会、開かれた議会、身近な議会を体現する重要な取り組みの一つです。
反省すべき点は反省し、より充実させていきたいものです。
今後、継続していくことを前提に、議会の側から地域に出向き「出前意見交換会」方式という取り組みも検討したいものだと考えます。
市民の皆さんから貴重なご意見をいただいたことに改めて感謝申し上げます。