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さて、7月18日、改革ながの市民ネットで合併町村の支所庁舎を視察調査しました。私を含め、都合のつく4人の議員による調査で一日がかりとなりました。
目的は公共施設マネジメントの中で公共施設である支所の空きスペースの現状と利活用状況の把握です。
豊野を除く(時間が取れず)、大岡、信州新町、中条、鬼無里、戸隠の5支所を訪問、支所長らに案内いただき、利活用状況を調査してきて来ました。
合併町村の支所は、中条支所(S47年築)を除いて、大岡(H2年築)、信州新町(H5年築)、鬼無里(H12年築)、戸隠(H6年築)とおおよそ合併前の平成初期に建てられた施設です。
公共施設マネジメントでは、築後60年~80年、維持管理することを想定し、施設の長寿命化を図ることを基本としています(それぞれの施設の老朽化次第ですが)。
従って、少なくとも後30~50年、大規模改修を経つつ施設を維持管理していくことになりますから、複合施設化をはじめ、地区の拠点施設の一つとして利活用を考えていく必要があります。
S47年築の中条支所は、土砂災害警戒区域にあることから、商工会が入る中条会館や市立公民館とともに新たな中条総合市民センターに統合移転されることになっています。H33年オープンの計画です。
全体的な印象ですが、合併前に比べ職員数が半減していることから、庁務スペースは余裕があります。
建設部や商工観光部の組織改編で、市内西部・北部における土木事務所と産業振興事務所の拠点が配置され、職員が常駐しています。
会議室等は、住自協をはじめ地区の住民団体に開放されており、十分なスペースがあり、また利活用が図られているように思われます。
やはり、課題は旧議場(議長室をはじめ議会関係スペースを含む)の利活用です。
支所長の皆さんも何とか利活用をと考えていらっしゃるのですが、改修費用と改修した場合の利用度合いがネックとなっているようです。
旧議場は、新町庁舎を除き、現状では倉庫等として利用されています。
公民館と合体している信州新町庁舎では、旧議場を公民館の視聴覚ホールに改修し活用が図られていました。130人くらいを収容できるホールで利用率は33%だそうです。
また、建設時に農水省の補助金による活性化センター(林業関連)と合築された鬼無里支所は、庁舎内にJAながの鬼無里支店に開設(貸し出し)、2階には100人収容のコミュニティルームが整備されています。議場はそのままです。
住民自治協議会の事務局スペースが庁舎内の同一フロアー(一つの島的に)に設けられている場合もあり、外観的には市役所の仕事と一体化して見えることも…。
旧議会の委員会室等は会議室として、庁内会議だけでなく住自協の総会や催しに共同利用されています。
合併地区では、市街地以上に人口減少・少子化の波が残念ながら止まりません。小中学校の在り方と関連し、空き教室が増えている小中学校施設の利活用も併せて検討していく必要があります。
例えば、中条地区では統合移転される総合市民センターは中条中学校に隣接していますが、中学校の空き教室の利活用は検討されていないとのことでした。
旧議場は、信州新町のようにホールに改修し利活用を進めるということも一般論としてはあると思いますが、それぞれの地区の公共施設の配置状況を勘案し、現実的な活用度(住民のニーズ)を考えると、例えば公文書館の資料保管庫として活用するという方法もありではないかと考えます。
会派内ではいろんな意見がありますが、歴史ある議場とはいえ、中途半端に空きスペースを残すよりも、割り切って位置づけを整理・明確化し活用する方が現実的ではないかという発想です。
公共施設マネジメントにおける市民ワークショップ等で、十分に検討されることを期待したいと考えます。
…余談というわけではありませんが、旧町長室や議長室の扱いは難しそうです。倉庫に使われる一方、歴代町村長や議長の写真がそのまま残されていました。合併町村の歴史を刻む一角だけに、地区住民の目にも触れられるよう、モニュメント的な利活用というか、せめて写真は別のところに掲示することを考えたいものです。人情的に…。