山城議長を招き沖縄連帯キャラバン

5月31日、沖縄平和運動センター議長の山城博治さんを招き、沖縄連帯キャラバンを展開しました。

北信越5県の平和運動センターで毎年取り組んでいるもので、長野県内は県護憲連合が受け入れ団体となっています。

県護憲連合の事務局長として、一連の行動に同行しました。

午前中に長野県危機管理部を訪問し、危機管理課長らに沖縄の米軍基地の厳しい重圧、相次いで墜落事故や落下事故を起こしているオスプレイの飛行訓練の問題など、「沖縄現地の生の声」を訴えました。

山城さんは、特にオスプレイの飛行訓練問題で、「沖縄では、夜間は飛ばない、市街地上空は飛ばない、市街地はヘリモードで飛ばないと合意したが全く守られていない」ことを強調、米軍横田基地にCV22オスプレイが配備され長野県内でも訓練が始まれば、今度は県内にオスプレイ用のヘリパッド建設(着陸用のヘリポート)という問題が浮上する」と警鐘を鳴らしました。

JR長野駅前、JR松本駅前で辺野古の問題やオスプレイ飛行訓練の問題をアピール、夕刻からは上伊那郡宮田村民会館で「辺野古新基地建設NO!9条改憲NO!オスプレイの配備・訓練NO!長野県沖縄連帯集会in上伊那」を開きました。

160名の皆さんが集いました。若い世代、女性の参加者が多かったことがポイントです。

伊那谷市民連合代表の曽我逸郎さん(前中川村長)も激励に駆けつけていただきました。

山城さんは、「沖縄県民は諦めていない。そもそも沖縄に米軍基地が集中していることが如何におかしな話であるか、新しい基地を県民の強い反対を無視してつくろうとして問題などについて、本土の中で周囲の皆さんに話してもらいたい。沖縄を顧みない政治を何としても変えなければならない」と訴えました。

辺野古ゲート前の座り込みではたくさんの歌や替え歌が生まれ、辺野古抵抗の歌として、互いに励ましあい、愛唱されていますが、山城氏はこの日の講演でも、「沖縄今こそ立ち上がろう」や「ここに座り込め」の歌や替え歌(例えば復帰運動で歌われた「沖縄を返せ」は「沖縄に返せ」に、「さよならはダンスの後に」を「さよならはダンプの後に」といった具合)を交えながら、不屈の闘いの意義をアピールしました。

沖縄反基地運動のリーダー山城さんの“山城節”は健在です。

復帰から46年を迎えた沖縄では、「米軍基地の即時無条件全面返還、平和な島・沖縄」を強く望んだ県民の思いとは裏腹に、日米安保条約により米軍基地が居座り続け、米軍基地はさらに強化、拡大されています。

東村高江では米軍北部訓練場の返還と引き換えに、オスプレイのための新たなヘリパッド建設が強行されています。そして、名護市辺野古では米軍普天間基地の危険性の除去を名目に新たな基地建設が強行されています。

辺野古新基地は滑走路が2本になり、軍港機能が併設され、弾薬装填施設をはじめとするあらゆる機能を備えた耐用年数200年ともいわれる強固な米軍基地です。

辺野古ではキャンプ・シュワブ沿岸を埋め立てるための護岸工事が進められ、7月には土砂搬入が強行されるといった緊迫した状況を迎えています。

また、秋の知事選を巡る翁長知事の動向、辺野古新基地建設の県民投票の行方も目が離せません。

日本国憲法の「番外地」となっている沖縄の「今」を共有し、沖縄と結び合いつなぐ取り組みをもっともっと強めたいものです。

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