1月3日、地元の安茂里公民館・安茂里住民自治協議会による成人祝賀式が催され、来賓として招かれ参加しました。新成人の指揮とピアノで「ふるさと」の大合唱に始まった成人式は、厳粛な中にも華やかで賑わいの成人式でした。昨年に続き、新成人の代表でつくる運営委員会が進行役を務める、いわば”手作りの成人式”です。一番盛り上がったのは、裾花中学校時代の恩師の先生が登場し、励ましの言葉を述べたときです。拍手喝采でした。やはり恩師はあったかいです。
祝詞で私は、こんなことを述べさせてもらいました。2分間ということもあり、今年は原稿をつくりました。(毎年時間オーバーでしたから…)
ご成人おめでとうございます。成人を迎えた皆さんの社会が平和で希望に満ちたものであることを心から願うとともに、皆さんの計り知れない可能性に大きな期待を寄せたいと思います。
さて、2011年は、日本にとって忘れることのできない年となりました。3.11の大震災、そして長野県栄村の震災の爪痕は、未だ大きく、被災住民は生活再建の展望が描けず不安の中で暮らしています。でも、悲しみの中からもたくましく生きようとする被災地の皆さんに、大きな勇気をもらった一年でもありました。また、今日、たくさんの若者たちが、復興支援のために立ち上がり、被災地で支援の輪を広げていることは、私たち大人の大きな希望でもあります。
しかし、足元を見つめると、悪化する雇用環境は、若い世代には厳しいものがあります。これから就職活動をする皆さんも、現在働いている皆さんも、不況という現実に行く手を阻まれ、不安や諦めの中で暮らしているのではないでしょうか。結婚や子育てという未来設計図も描きにくくなっていると思います。
でも、あきらめないでほしいと思います。黙っていては何も変えることはできません。若きパワーで逞しくチャレンジしてください。
20歳になった皆さんは、選挙権を得るとともに、また責任も負うこととなります。今、政治はどんどん遠いものになっています。政治の営みは国会議員だけの仕事ではありません。政治は日々の暮らしに直結するだけに、もの言う成人、自己主張する成人であってもらいたいと思います。黙っていては変えられない。自らの人生のために、互いに希望の持てる社会を一緒に創ろうと呼びかけたいと思います。
結びに、今日の祝賀会を準備いただいた運営委員の皆さん、役員、実行委員の皆さん、そしてお父さん、お母さんに、ともに、感謝の気持ちを伝えるともに、成人を迎えた皆さんの未来が希望あふれんこと、そして皆さんが、命を大切にし、互いに支えあい、「絆」を強めあわんことを心から願い、お祝いの言葉といたします。