トイレ改修に続いて、教育環境の整備に関する質問です。
小中学校へのエアコン整備もまた“待ったなし”の課題です。
79校ある小・中学校へのエアコン整備については、約40億円かかるという試算を示すとともに、「PFI事業を含め整備手法等を広く検討し、できるだけ早期に実現したい」との考え方がこれまでに示されてきました。
今議会でも具体化を問う質問が複数あり、私も取り上げました。
新年度での調査実施後の整備の展開・見通しとともに、市長の選挙公約でもあったことから、市長2期目任期中に実現・完了させる決意があるのかを問いました。
現市長任期中の完了を目指す
教育委員会・教育次長の答弁ですが、「できるだけ早期に経済的かつ効率的な整備に向けて工夫し、現市長任期中の完了を目指したい」と初めて目標時限を明確にしました。
任期中ということは、H33年(2021年)秋までに完了させるということです。H31年(2019年)度から3年間のスパンで順次整備していくことになりそうです。
私はこれまで「少なくとも2年から3年のスパンで完了させるべき」と求めてきましたがはっきりしませんでした。
明確な決意を聞き、ようやく”もやもや感”が消え”すっきり感”があります。
事業が進むことを大いに期待したいと思います。
新年度は調査の年、家庭用ハイパワーエアコンで試験も
市教委では「H30年度を整備方針を定めるための調査の年」と位置づけ、「各学校に温湿度計を設置し環境調査を行うとともに、数教室に単相200ボルトの機器を試験的に設置して、児童生徒や教職員の声などデータを収集、検証の上、全体の整備方針を定めていきたい」と答弁。新年度予算には、温湿度計の設置に必要な調査経費等が盛り込まれました。
単相200ボルトのエアコンは、16~17畳から28~29畳くらいの広さにまで対応できる家庭用のハイパワー・エアコンとということでしょう。電気代は100ボルト対応の通常の家庭用エアコンと比較しても変わらない(18畳用で期間消費電力量は1,630kWh。年間でかかる電気代はおよそ44,010円とされる)とされていますから、経費的に考えれば「あり」だと思います。効果のほどは検証が必要ですが…。
何事も調査が必要ですから、十分な調査・検証を進めることに異議はありません。
しかし、結果、エアコン整備もまた市街地や中山間地域など分類して優先順位をつけていくことになりそうです。
このあたりの吟味は欠かせないことになるでしょう。