森友学園への国有地売却問題をめぐる「書き換え問題」、財務省の前理財局長であった佐川国税庁長官が辞任の意向を固めたとのニュース。
さらに、国有地売却交渉にあたっていた財務省近畿財務局の担当職員の「自殺」ニュースも。決済文書改ざんの責任を押しつけようとした結果なのではないか、疑念は広がるばかりです。
財務省のみならず、安倍政権を根底から揺るがすことになりそうです。
さて、3月議会の質問より続報です。
小中学校のトイレ改修・洋式化の計画的早期実現を質しました。
耐震補強がほぼ完了している学校施設の次なる大きな課題の一つは、児童数の減少等を見据えたトイレ改修・洋式化とエアコン整備です。
とりわけ、「臭い、汚い、暗い」の3Kとされる学校のトイレ改修及び洋式化は、「トイレで用を足せない」子どもたちの心身の成長と安全安心な学校生活環境の充実の観点から”待ったなし”の緊急課題となっています。
校舎のトイレ改修、早期に完了する計画を
地元の松ヶ丘小学校のトイレ改修の先送りに伴う緊急要望、特別委員会で視察した古牧小学校校長からのトイレ改修の切なる要望などを踏まえ、まずはトイレの改修・洋式化の計画的全面実施を求めました。
57棟・45.2%の校舎で未改修
H29年度当初で、建築後30年以上のトイレのある校舎は126棟、内57棟(45.2%)が、体育館では13棟のうち10棟(76..9%)が未改修となっています。
財源確保がネックとなり、毎年改修を重ねているものの追いつかない状況にあります。
トイレ洋式化率は48.1%
洋式便器は4,294基のうち2,064基で、洋式化率48.1%です。
文部科学省がH28年に初めて公表した公立小中学校のトイレ実態調査によると、洋式化率は43.3%。内閣府が同年まとめたガイドラインでは、避難所になる学校のトイレは改修や新設時に節水型の洋式便器にすることを推奨しています。
市内の学校トイレの洋式化はS60年代から始まり、H25年ごろからは各トイレに和式便器1基を残して洋式便器を設置する形に変遷してきているとします。
そして今後は、全て洋式便器による整備を予定するとしています。
未改修トイレの現状調査を実施し、改修方法や目標年次等を検討
未改修のトイレは、「施設老朽化に伴う臭気や漏水が生じている施設もあることから、改めて各学校の現状を調査し、配管を含めた全面改修か、便器の洋式化のみで対応できるかを分類し、H32年度までに策定する学校施設長寿命化計画との整合を図り整備することを基本にしたい」と答弁。
改めて「調査」ですか?!
トイレ改修の完了目標年次はこれから検討
要するに、長寿命化計画を策定とあわせて「今後の改修方法や目標年次等を検討したい」ということで、現段階ではトイレ改修の完了目標年次が定まっていないということです。
何だか後手に回っている感が否めません。
「優先順位をつけて随時改修」とするが…
3月補正予算案には、国の補正予算に基づき緊急度の高い4校のトイレ改修費が前倒しで計上されています。市教委は「優先順位をつけて随時改修していく」と答弁するにとどまりました。
長寿命化計画と同時にトイレ改修計画の策定を
学校施設長寿命化計画の策定にはまだ2年かかります。その間、優先順位を付けた対応が図られることになりますが、トレイ改修が進まない学校では「トイレに行けない子」が放置されかねないことが懸念されます。
確かに、配管工事を伴う全面改修となると規模に応じ2,000万円から5,000万円くらいの経費が必要になります。全体で20億円から40億円(荒っぽい憶測ですが)かかることになりそうです。
文科省で改修工事費の3分の1が国庫補助される制度がありますが、全国から申請が殺到しているそうです。
「市の単独事業でも実施を」と言い切るつもりはありませんが、現状と優先順位を鑑み、公平性を担保する観点から市の単独事業としてでも実施する判断もあって然るべきでしょう。
市教委が改めて取り組むとする現状調査と改修方法の分類化の動向を見極め、引き続き、速やかに目標年次を定めた整備計画を求めていきたいと考えます。
次はエアコンの整備です
トイレ改修と合わせ、エアコン整備についても質問しました。
➡エアコン整備…「現市長任期中の完了めざす」と答弁のページへ。