8日、新年度予算編成にあたり、改革ながの市民ネットとしての予算要望書を加藤市長に提出しました。
加藤市長にとっては2期目最初の予算編成となります。選挙戦で訴えた公約に沿った「加藤カラー」がどこまで具体的に打ち出せるのかが注目されます。
市長に対しては、「5万2千票余の対立票とともに、サイレントマジョリティの存在に十分配慮され、公約の着実な遂行に心がけ、全市民が安全・安心で住んで良かった長野市となるよう最善の努力を要請」(前文より)し、具体的な予算措置及び政策・施策要望として222項目にわたり提案しました。
全てを重要課題と位置付けていますが、住自協等からの土木改善要望への予算確保をはじめ、特に重視すべき課題としては次の事項等を指摘・強調しました(多少、補強していますが…)。
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🔵副市長は2人体制とし女性副市長を登用すること。また、審議会や住民自治協議会への女性参画率を高め、市管理職への女性登用を進めること。
🔵県立大学の開学にあたり、学生が核となったまちづくり、学生と連携したまちづくりを進めること。
🔵公契約条例を制定すること。
🔵まちづくり・自治基本条例を制定すること。
🔵市民の健康増進、健康寿命延伸に向け「健康づくり推進条例」を制定すること。
🔵福祉医療制度を拡充し、高校3年生まで医療費を窓口無料化すること。
🔵子育て支援の拠点施設として「子ども未来館」(仮称)を創設すること(もんぜんぷら座とトィーゴの活用)。
🔵小中学校のエアコン整備を2年間で早急に行うこと。
🔵学校における「いじめ防止基本方針」「いじめ対策組織」が迅速・確実に機能するよう、強い指導体制を構築すること。
🔵学校が地域コミュニティの核であること、義務教育が個々の児童生徒の豊かな学びを保障することを重視し、小規模小中学校の在り方を慎重にかつ迅速に検討し、速やかな具体化を図ること。
🔵放課後子ども総合プランは、有料化による登録状況を検証し、制度設計の見直しを含め適切な対応策を講じること。
🔵地域資源を活かした有機農法等の循環型で高付加価値のある特色ある農業への転換を推進すること。
🔵安定した雇用の確保に向け、若者の正規就労を可能とする具体的な施策展開を明確に示すこと。
🔵飯綱スキー場は、地球温暖化による積雪量の減少を見据え、廃止も含めて検討するとともに、飯綱高原一帯を総合スポーツ・レクリェーション公園として整備すること。
🔵長野市芸術館は、社会包摂機能を保持する文化施設として、アウトリーチ(出張)活動やワークショップ等の事業展開を図ること。
🔵地域公共交通網形成計画及び実施計画に盛り込まれた利便性向上策や利用促進策の早期実現を図ること。
🔵上下水道施設の維持管理にあたり、利用者負担に過度に依存しない健全計画を立案・実行すること。
などなどです。
全体的には、格差と新たな貧困が広がる中、生活困窮者対策をはじめ、子どもの貧困の連鎖を食い止めるセーフティネットを総合的に再構築すること、医療・介護の負担増を軽減する市独自の施策展開が問われていると考えています。
対応した加藤市長と樋口副市長は、女性副市長の登用については「副市長は1人体制でよいのではないかと考えている。しかし、女性の登用は大きな課題」としました。
また、毎年1億円超の赤字補てんを余儀なくされている飯綱高原スキー場の廃止を含めた検討では、「関係者と智恵を発揮すべき課題であるが、重要な指摘」との認識を示しました。
仮称「子ども未来館」の整備にあたっても、「面白い提案」との感想を述べました。
予算要望そのものに対しては、感想程度の議論に終わりましたが、要望事項を熟読し、前向きに検討し施策展開に活かしてもらいたいと強く求めたところです。
12月議会でさらに実現に向けた論戦を形作っていくことが重要です。