6月9日、6月市議会定例会が始まりました。
一挙に市長選モードとなる中での定例会です。
10月22日告示・29日投開票で行われる長野市長選挙に向け、2期目に意欲満々の現職の加藤久雄市長(74歳)に対し商工会議所会頭らが「続投」を正式に要請する一方、前Mウェーブ社長の土屋龍一郎氏(55歳)が出馬の意向を示しました。
加藤市長は、定例会冒頭の「議案説明」では、「就任以来、長野市の発展と長野市民が幸せになるため、やさしさと思いやりを兼ね備えた元気玉を吹き込みながら、市が元気な街になるよう全力を挙げて取り組んできた」とした上で「残された貴重な任期を、悔いの残らぬよう、改めて気を引き締め、しっかりと努めていく」と述べるにとどめました。
15日から始まる本会議一般質問で、一番手の新友会の議員の質問に答える形で出馬表明に至ると想定されます。
一方、土屋氏は今のところ、「20年先の長野のあるべき姿、活力の形を考える時」(報道によれば)と指摘するに留まっています。
いずれ、政治理念や政策を発表する形になるのでしょうが、同じ保守基盤の土俵の中で、加藤市政に対し何を対抗軸に打ち出すのか、注視したいところです。
世代交代論だけでは、広く市民の関心を喚起することにはなりませんから…。
市長選の構図は今だ不確定ですが、フリーハンドを保ちつつ情況を見極め、市民の皆さんの関心と要望に沿える道筋を模索したいと考えます。
6月議会には、約1億7,800万円を追加するH29年度一般会計補正予算案をはじめ、マイナンバーの利用を拡大する条例改正案や新庁舎前の広場建設工事、皐月保育園改築工事、鬼無里小・中学校の特別教室棟建設工事等の請負契約などの議案16件、承認3件、報告10件が市側から提案されました。
初日冒頭、逝去された故小林義和議員(共産党)、故竹内重也議員(新友会)の「追悼の儀」が、ご遺族の出席のもと、執り行われました。
お二人とも党派・会派を超えて、親交を深めていた議員です。改めて、深く哀悼の意を表するものです。
今議会では、本会議質問を行いません。
改革ネットでは松木議員、望月議員、鈴木議員らが質問に立ちます。
私は、この間の質問で取り上げてきた課題等を含め、山積する政策・施策課題について、じっくり吟味・検証し、所属する経済文教委員会、まちづくり対策特別委員会の審査に集中したいと考えています。