10日、市議会の会派総会がそれぞれ開かれ、ボブスレー・リュージュパーク=スパイラルの存廃問題を巡る市の方針が正式に議会に報告・説明されました。
公共施設適正化検討委員会の提言を尊重し、総合的な判断した結果として、『H30年度(2018)年度以降の施設の方向性』として示されました。
下記が『今後の方向性』と『留意事項』に関する資料です。
「冬期の製氷は休止」し、「夏期のトレーニング施設は、競技団体の意向も確認したうえで、NTC競技別強化拠点の指定が受けられるか国と協議する」ことが柱で、地域の活性化につながる活用では「地元地区や広く市民からアイデアや意見を募りながら検討する」というものです。
充分に予想されていた内容ですが、『気がかりな点』があります。
一つは、「4年後を目途に、施設の現状を検証したうえで、必要な場合には見直しを検討する」と新しい見解を示したことと、二つに、それに関連して、< 留意事項>の「将来的な再整備及び再開について」で、「冷凍機やコース配管の保護方法を研究」し(この点も、私が知る限りでは初めて示されたもの)、「再開については…多額の整備費が見込まれるため、特段の事情や理由が必要。今回の在り方検討の趣旨を踏まえ、慎重な判断が必要」との認識を示した点です。
3月議会の私の質問の答弁では、復活整備の可能性について、特段の事情の他に「再整備や再運用に市の負担がかからない場合」を条件としていました。
「復活整備の条件が変更されたのか」との問いには、「本会議での答弁通り」とし、それでは「事実上、復活整備はないものと受け止めるが良いか」との確認の問いに対し、「正式には答えられないが、そういうことになるだろう」との趣旨の答弁が部長からありました。
冬場の製氷の「中止」ではなく「休止」方針としているため、そもそも、再開可能性の余地は残す方針ということなのでしょう。「慎重な判断が必要」に重きがあると信じたいと思います。
また、4年後の見直しが、2018年昌平冬季五輪後の施設運営や2020年の北京冬季五輪での施設整備を見据えて「見直しの余地」を残そうという趣旨なのか、不明です。夏期の利用状況や地域活性化に資する活用策の進展状況を検証して、全面休止(或いは廃止・解体)とするか否かの見直しであってほしいものです。
廃止・解体を見据えた「全面休止」方針を主張してきた一人としては、将来的に、再整備を含め選択の幅(=いろんな可能性)というか余地を残す方針で、釈然としないものがあります。先送り感は否めません。
いずれにしても、地元浅川地区との協議、競技団体との協議を経て、先を見通していくことになりそうです。夏期のトレーニング施設の有効活用も競技団体との協議マターとなっています。
まだ紆余曲折がありそうです。
会派での議論では、4日の部長会議の内容の情報管理ができなかったことへの批判があり(私自身は、行政側のガードは固かったと受け止めていますが…)、もっぱら、この点にこだわる議論に時間を要し、スパイラルの在り方「本論」に対する質疑が十分にはできませんでした。ちょっと反省です。
今日午後の地元への説明の結果状況等を確認したうえで、改めて整理したいと思います。
➡【関連】3月議会質問より➋…スパイラルの存廃問題、今日的な論点は?