30日、第四学校給食センター(長野市村山)の竣工式が開かれ、議長をはじめ市議会経済文教委員会のメンバーが招待されました。
国交付金の申請漏れ問題が惹起し、3月竣工が危ぶまれた時期もありましたが、何とかオープンに漕ぎつけました。
4月から本格稼働です。
第三学校給食センター(大字風間)と豊野学校給食センターの配送校及び新しく開校する市立長野中学校など27校(19小学校・8中学校)の学校給食12,000食を提供するセンターです。
総事業費は43億円。約2万㎡の敷地に延床面積約6500㎡の鉄骨造2階建ての施設です。
学校給食衛生管理基準はもとより、HACCP(ハサップ)の考えに基づき、より確実な衛生管理が徹底されることになります。
新しい学校給食センターは、小学校と中学校の給食調理を分離することで、より徹底した衛生管理が可能となり、また入荷口から配送口までを直線ワンウェイで最短距離の動線を確保することで調理時間の短縮も見込めるそうです。
栄養士5人(内、食物アレルギー担当2人)、調理員は74人体制です。
食物アレルギー対応食(当面、牛乳・乳と卵の除去食)の提供は専用調理室で行われます。
第二学校給食センターとともに今年8月から始まります。
第四センターのアレルギー対応食を提供する児童は今のところ50人だそうです。
学校給食センター整備計画は当初、新規に第四を整備し、第三及び第一を順次改築、4つのセンターで提供食数の適正化と平準化を図る計画でした。
しかし、公共施設見直しの観点から学校給食センターの在り方を見直し、小・中の調理場を完全分離する第四センターで安定かつ継続して12,000食の調理が可能になったことから、第一センターは改築し(H32年4月)、第三センターを廃止する方針に転換しました。
この整備方針の変更により、初期投資(建設整備費)で約15億円、維持管理費で約1億円が削減できるとされています。
第四のスタートにより、H29年度からH31年度までの3年間は、第二(8,000食)・第三(10,000食)・第四(12,000食)の3つの給食センターで31,500食の給食を提供することになります。
そして、H32年度からは、新第一(10,000食)・第二(8,000食)・第四(12,000食)で提供することになります。
新第一センターでのアレルギー対応食の提供はH32年8月からを予定しています。
竣工式に参加した皆さんで、施設見学のあと、学校給食を試食させていただきました。
今日のメニューは、麦ご飯、吉野汁、豚肉と凍り豆腐の揚げ煮、菜の花和えの4品。
伝統食材を生かした旬を感じる献立でした。
因みに、長野市の学校給食費は1食あたり、小学生低学年は260円、高学年が281円、中学生は323円です。
給食の味付けは子どもたちの健康を考えて薄味になっているとのことですが、減塩の私にはちょうど良かったです。
美味しくいただきました。ありがとうございました。
安全で安心な学校給食が持続的に提供され、新しい「食育」の拠点となることを大いに期待します。