非戦を願う鐘の響きがしみわたります。
戦後71回目の敗戦記念日、地元安茂里小市の称名寺で「非戦の鐘」を撞きました。
浄土真宗本願寺派長野教区河西組(21ケ寺)が毎年8月15日に取り組むもので、市内7つの寺が会場となっています。
本願寺教団が、戦時中、侵略・支配に積極的に協力し、仏具・梵鐘等を供出し、多くの門信徒を戦場に駆り立てた過去を深く反省し、取り組まれているものです。
称名寺住職が「命の尊厳は根源的な教え。過ちを二度と繰り返さない気持ちをもって梵鐘を撞きましょう」と呼びかけ、集まった約40人の皆さんが順に鐘を撞きました。
私も、称名寺さんに感謝しながら、非戦を誓い、鐘を撞かせていただきました。
今年の「非戦の鐘」のパンフには、次のように記されています。
…昨今の政治の動きは、教育改革に始まり、国民の知る権利を奪う特定秘密保護法がつくられ、政府は国外に自衛隊を派遣するための集団的自衛権の閣議決定をし、憲法第9条を骨抜きにする暴挙を行いました。さらに、沖縄県民の要らないという声を無視し、新しい軍事基地建設を進めています。これらのことは、周辺諸国のみならず世界的に脅威を与えることになるでしょう。
愚かにも争いを起こし、殺し、殺させ、殺された歴史を反省しようとする気持ちはないのでしょうか。
過去の戦争は、もちろんあなたが引き起こしたものではありませんが、歴史に学び、命を奪い・奪われた声を聴きぬく時、傍観者であり、他人事と済まそうとする私の姿が明らかになるのではないでしょうか。
戦争ができる国とする危険な世の中であれば古碑、念仏者として「二度と過ちを繰り返さない」ことを決意したいものです。
うすれゆく過去を確かに後世に伝え、非戦・反戦を誓い合おうではありませんか…
仏教者の非戦・平和を願う真摯な姿勢が心を打ちます。
ともに力を合わせたいものです。非戦の日本、非戦の世界を願って…。