日曜日の話になりますが…。
12日夜、劇団”空素”の公演「怪盗銀鼠」を鑑賞させてもらいました。
ひまわり公園での県民大集会に続くイベント(?)参加です。
劇団の主宰者が地元安茂里のNさんで、縁あって、公演の度に愉しませてもらっています。
「文化芸術の新しい風」…新装なった長野市芸術館の開館記念公演の一つとして催されたもので、会場は芸術館3階のアクトスペース。演劇専用の可変型多目的ホールとして作られた空間での公演です。
今回のストーリーは、泥棒が主人公。題して「快盗銀鼠」。
長年勤めあげた会社を定年退職し、第二の人生、セカンドライフとして”泥棒の道”を選んだ男の話です。
泥棒といっても、”鼠小僧”をモチーフとしたもの。
鼠小僧といえば、江戸時代に活躍した鼠小僧次郎吉を思い浮かべます。江戸時代後期に大名屋敷を専門に荒らした「窃盗犯」で義賊の伝承で知られています。
いわば「義賊」としての伝統を保つ鼠一家に入門し命名されたのが「銀鼠」。
徳川時代の「まつたけ城」跡に眠るお宝探しを軸に、現代社会のビッグデータを悪用した詐欺商法、個人情報の売買、広域暴力団の存在などなど現代社会の“歪み”(私の解釈ですが)を織り込んだ、ハチャメチャ(失礼でしょうが)ながら、笑いと冒険に溢れた活劇って感じです。
毎回のことながら「脚本力」と「演技力」に圧倒されます。
劇団”空素”の神髄ともいうべき、笑いの中にも心がホッとするあったかい場面も散りばめられています。
芸術館のアクトペースを存分に使った演劇公演でもありました。
アクトスペースを拠点に市民演劇活動が盛んになることを願います。
忙中閑あり…妻と一緒に久々のデートって感じで、”空素ワールド”を愉しませてもらいました。
ありがとうございました。