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09年4月30日
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新型インフルエンザ危機対策本部を設置へ


「フェーズ5」
 「世界的な大流行の直前の兆候」に引き上げられた新型インフルエンザの警戒レベル。

 長野市は28日、世界保健機関=WHOの「フェーズ4」への警戒レベル引き上げ、国の新型インフルエンザの発生宣言を受けて、「長野市新型インフルエンザ危機対策本部」を設置し、感染に対する警戒態勢をとることになりました。28日夕にFAXが流れました。
 現状は海外発生期の「第1段階」とし、国内・県内発生早期の「第2段階」で改めて対策会議を開き対応策を講じるとしています。「第1段階」では、情報収集と状況の調査・監視を行い、関係機関と情報の共有化を図り、感染症指定医療機関に対し専用の「発熱外来」の設置と患者の受入準備の要請などを行っています。
市保健所に「電話相談窓口」を開設
 27日から市保健所に電話相談窓口を開設し、28日からは午前9時から午後9時まで受け付け時間を延長し対応しています。?226-9950
手洗い・うがいの励行とマスクの着用で感染防止を
 今のところ、通常のインフルエンザと同じ感染予防策を積極的にとる以外に方法はないようです。できることをしっかりやりましょう。
水際対策で深刻な検疫官不足
 水際対策で、成田空港での検疫官による機内検疫の様子が伝えられています。横浜港でも「臨船検疫」が始まっています。問題は全国で検疫官が358人程度で決定的な人員不足に陥っていることです。国は新型インフルエンザの発生時には旅客機や船舶を成田空港や関西空港、横浜港などの重要拠点に集約し、全国の検疫官を集中させて対応することにしていますが、重要拠点以外での対策が手薄になってしまうことが懸念されます。危機管理体制の基本(人材確保)が問われることに。
「新型インフルエンザ」Q&A(毎日新聞より)
◆Q 新型インフルエンザとは何ですか?

  動物のインフルエンザウイルスが人に感染し、人の体内で増殖できるように変化した後、人から人へと効率よく感染できるようになった未知のウイルスによって発症するインフルエンザです。現在、流行しているインフルエンザとは異なり、人類のほとんどが新しいウイルスに対する免疫を持たないため、簡単に感染しやすく、世界的大流行(パンデミック)につながる恐れがあると警戒されています。今回は豚インフルエンザウイルスの感染が広がり、世界保健機関(WHO)が警戒レベルを引き上げました。想定されていた鳥インフルエンザから変異した新型インフルエンザとは異なりますが、日本政府は新型インフルエンザと認定しました。現代社会は、都市への人口集中、大量輸送交通機関の発達などによって、短期間で世界中にまん延する可能性が高く、WHOや各国政府は、新型インフルエンザの発生に備えた対策を進めてきました。
◆Q 警戒レベル引き上げを受け、どのように行動すべきですか?
  現段階では、日本国内での感染者は確認されておらず、パニックになる必要はありません。厚生労働省のホームページ(http://www‐bm.mhlw.go.jp/index.html)などから正確な情報を入手して、落ち着いて行動してください。
◆Q 新型インフルエンザは、どんな症状が出るのですか?
  高熱、頭痛、関節痛などの全身症状のほか、のどの痛みや鼻水など風邪のような症状が出ます。気管支炎、肺炎などが併せて起こり重症化することもあります。重症患者の発生割合は、ウイルスの毒性によって異なります。
◆Q 新型インフルエンザは、どのように感染するのですか?
 A 主な感染経路は飛沫(ひまつ)感染と接触感染です。くしゃみやせきによって、唾液(だえき)や鼻水の細かい粒を吸い込むことと、汚染された手で鼻や目を触ることで感染すると考えられています。
◆Q 新型インフルエンザの感染予防策を教えてください。
 A
 厚労省が通常のインフルエンザに有効として挙げている予防策は以下の点です。▽外出後には手洗い、うがいをする▽手洗いはせっけんを用いて15秒以上。水を十分にふき取る▽流行地への渡航、人ごみや繁華街への不要不急な外出をしない▽十分に休養をとり、体力や抵抗力を高め、バランスよく栄養をとる。
 新型が出現した場合も、同様の予防策に努めることが重要です。また他人に感染させないためにも、せきやくしゃみの症状がある人は、必ずマスクをつける「せきエチケット」の徹底を呼びかけています。
◆Q 発熱など、発症が疑われる場合はどうすればいいですか?
 A
 厚労省は、メキシコや米国から帰国した人などの問い合わせに応じる電話相談窓口(03・3501・9031)を設置しています。各地の保健所なども問い合わせに応じますので、指示に従って指定された医療機関で受診してください。
◆Q 豚肉を食べても大丈夫ですか?
 A
 豚肉や豚肉加工品を食べても、感染しません。インフルエンザウイルスは熱に弱く、通常の調理をすれば死滅するからです。WHOのホームページには、豚インフルエンザウイルスは70度で調理すれば死滅すると書かれています。また、万が一ウイルスが付着していても、インフルエンザウイルスは酸に弱いため、胃酸によって活動できなくなるためです。
◆Q 今回の豚インフルエンザに感染した場合の治療法は?
 A
 WHOなどによると、インフルエンザ治療薬のタミフル(一般名リン酸オセルタミビル)とリレンザ(同ザナミビル)は効果があるとされます。シンメトレル(同アマンタジン)は耐性が確認され、効果が期待できません。
◆Q 新型インフルエンザの発生は以前もあったのでしょうか?
 
 過去に発生した新型インフルエンザには、世界で約4000万人、日本で約39万人が死亡したスペイン風邪(1918年)や、アジア風邪(57年)、香港風邪(68年)があります。10~40年周期で発生するとされ、警戒を求める声が高まっていました。


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