市は中部電力からの節電協力要請に応える形で、7月から9月を節電強化月間とし、市役所での取り組み強化、市民への協力依頼を行うことを発表しました。名付けて「オール長野でピーク時節電!!」キャンペーン。
中部電力が7月から9月の3カ月間で安定供給に必要電力が最大で5%程度不足する見込みとし、月~水の午後1時から4時の電力需要ピーク時の節電を求めていることによります。浜岡原発の停止による影響なのですが、もともと中部電力は原発による電力供給の割合は11%程度で、天然ガス火力や揚水式水力発電の再稼働で、必要な電力は賄うことができるとする専門家の指摘もあります。中部電力側に信頼できる情報開示と対応を求めることも必要でしょう。
とはいえ、節電は必要!です。計画停電といった事態に陥れば、市民生活への影響は深刻です。できることをすべて実施し、脱原発のライフスタイルを築き上げるスタートにしたいと思います。
市が発表した新たな節電対策は、➊昼休みを「正午から午後1時まで」から「午後1時から2時まで」にシフト➋冷房の間欠運転(午後帯で50%カット)、➌電灯の間引き消灯(蛍光灯5台に1台を間引く)➍パソコンの節電(画面輝度を下げたりコンセントを抜く)➎クールビズ期間の拡大などで、ピーク時の約27.6%程度の削減を図るものです。また、エアコンの28℃設定、緑のカーテン設置、扇風機の活用、冷蔵庫の温度を「強」から「中」に切り替え、家電の主電源を切りコンセントを抜くなど、一般家庭でできる節電対策を広く広報する予定です。
また、市議会では、9月市議選で9月議会を8月に前倒しして開催するため、これまで午後の時間帯で開いた本会議や委員会を早朝午前7時から午後1時までの時間帯に変更することを議会運営委員会で決めました。具体的には8月9日と10日の本会議を午前7時から午後1時に、11日・12日の委員会審議は午前8時30分から午後1時までとするものです。8月17日最終日は、通常午後3時再開を午後4時再開とし6時頃までの時間帯とします。わずか4日間の取り組みですが、これらによりピーク時の消費電力は280.11kwhカットされ、早朝議会により74.87kwhの節電効果があるとされます。一般家庭の1カ月の平均使用電力が280~300kwhですから、それなりの効果が期待されるものです。
心配されることは2つ。一つは傍聴する市民の皆さんに不便をかけることです。でもこれはご理解をいただきたいと思います。もう一つは早朝開催による職員の時間外手当の増加です。節電対策における費用対効果の問題です。でも、夜間の超過勤務が朝にスライドする形で、とりわけ増加する要因とはならないとのことでした。いずれにせよ、庁内セキュリティの確保や早朝の駐車場確保、早朝傍聴者の控室の確保など、派生して検討しなければならない課題は多いようです。午前7時からの早朝議会、遅刻しないようにしなければ!です。