17日、12月市議会は、総額5億6,700万円余の一般会計補正予算案や新斎場の利用料金などを定める条例改正案、公の施設の管理を民間に委ねる指定管理者の指定議案に加え、最終日に提案された教育委員などの人事案件など40件の議案を原案通り、可決・同意し閉会しました。
付託議案を審査した各委員長報告に対し13人が賛否の討論に立つ、異例の展開で、午後6時頃までかかりました。
この本会議で、10月に審査した決算特別委員会の委員長報告をしました。
新斎場の利用料金の引き上げ議案に対し、私は「反対討論」を行った上で、動議を提出し「継続審査」を求めました。動議は成立しましたが、継続審査は賛成少数で否決となってしまいました。
この議案の問題点は、16日のブログに記したところです。17日早朝から、継続審査を提案できる議事進行について議会事務局と打合せ、同時に、新利用料金設定の妥当な根拠など、正確な議案説明に基づき十分な審査をし、市民に説明できる責任ある議決をすべきと各会派に打診しました。
共産党議員団、改革ながの議員団と一部無所属議員からは賛同が得られましたが、最大会派である新友会は、「理事者側の説明に不十分な点はあると思うが、結論は変わらない。継続にして3月市議会まで引っ張る意味はない」とし同意を得ることができませんでした。
中核市平均の利用料金が「無料」の9市分を含まず算出されていることなどについては、「あくまでも平均利用料金は参考の数値。基本は利用料金を管理運営費の50%とするもの、有識者による行革審議会でまとめられた基準に基づき算定された料金だから可とする」というものです。
当初は、私の指摘に対し前向きな関心を示してもらったのですが、理事者から改めて説明を受けた後、前述の回答が返ってきました。理事者サイドの強い意向が反映したものと思われます。
本会議では、新友会は利用料金の引き上げで新たに市民負担を求める議案に対し、あえて賛成討論を行いました。行政の言い分を代弁する討論です。
討論に立たされた(?)小泉栄正議員は気の毒ですが、悲しくなるような茶番だとは思いませんか。
小泉一真議員は、葬祭具貸出・販売事業の廃止・縮小の問題をとらえ反対討論を行いました。低所得者への社会的配慮から行われてきたとされる葬祭具の貸出・販売事業の廃止・縮小も看過できない問題です。
福祉環境委員会前に問題提起をすべきであっと悔やんでいます。昨晩は“ヤケ酒”となってしまいました。
予算議会となる3月市議会定例会までに、市民の皆さんの意見を聴いたうえで、新たな対応を考えたいと思います。ご意見をお寄せください。
本会議における私の反対討論、新友会・小泉栄正議員の賛成討論は長野市ホームページ・市議会中継からご覧いただけます。
【委員長報告に対する質疑・討論・採決】
http://www.city.nagano.nagano.jp/site/siseihousou/82144.html
また、「特定秘密保護法に反対する請願」を不採択とした総務委員会委員長報告に「反対討論」を行いました。