バス運転手から見た道路危険個所を調査

 民間のバス事業社の労働組合で作る私鉄総連では2年に一度、「バス運転手から見た道路危険箇所調査」をまとめています。
 今年も新たに調査結果がまとまり、アルピコ交通や長野電鉄の労組の調査結果に基づき、18日、県建設事務所の計画調査課・維持課、長野市の道路課・維持課の皆さんと一緒に長電の路線バスに乗り、緊急性の高い市内一円の国道・県道・市道の危険個所を現地調査しました。
 竹内久幸県議も同行しました。

長野運動公園内のバスロータリー、用水の坂でバスの床を擦ってしまうとのこと。再調査の案件です。

長野運動公園内のバスロータリー、用水の坂でバスの床を擦ってしまうとのこと。再調査の案件です。


ロータリー入口付近にはバスの床が擦った跡が残っています

ロータリー入口付近にはバスの床が擦った跡が残っています


 自家用車では感じない道路の凹凸や停止線の位置など、路線バスに乗って初めて実感することができます。
 今回の調査では25箇所ほどの場所を現地確認し、県や市の担当者からは、「プロ・ドライバーから見て危険と思われる場所は早期に改善が必要」との認識に立って、それぞれ前向きな回答を得ることができました。
茂菅地区で。裾花トンネルの出口付近、旧道との交差箇所。積雪時の道路凍結の解消が課題

茂菅地区で。裾花トンネルの出口付近、旧道との交差箇所。積雪時の道路凍結の解消が課題。側溝の整備などで早急な対応を約束


 予定では市道である七曲り線も調査することにしていましたが、長電のバスが低床車両で、七曲りの坂道では車体の底を擦ってしまうため断念する場面も。
 路線バス車両はバリアフリー・低床化が進み、かつての床の高いバスは製造が中止されているそうです。中古車両でも、なかなか供給が無いそうで、道路形状と車両の二つの問題から、路線そのものの存続が懸念される状況にあるようです。市街地と戸隠を結ぶ生活バス路線は浅川のループ橋周りもありますが、中間に所在する利用者の足をいかに守っていくのかも課題となります。

 バス利用者を安全に運ぶため、さらに公共交通の利用促進を図るため、安全な道路環境の整備に、さらに努めていきたいと思います。

 私は、昼の時間帯、一部中抜けしました。私鉄所属で愛知県の柴田敏光・岡崎市議会議員の後援会の皆さんが長野市を訪れ、松代大本営地下壕跡の案内を頼まれていたためです。
 一行は17日、富士山経由で松本に宿泊、18日は松代を巡り、善光寺参りをして帰路に。60人くらいの皆さんで、長野市の観光ガイドも務めさせてもらいました。

 夜は、現地調査団で懇親会。アルピコ・川バスや長電バスの副所長も合流し、県や市の担当者を交え、とても有意義な交流をすることができました。それぞれに大変ご苦労様でした。ありがとうございました。

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