10月の三連休、13日は秋晴れのもと大門区の地域運動会、手作りの焼きそばやおでんをいただきながら、楽しく観戦。
14日は、社民党党首選挙の開票。12日・13日の2日間にわたり各総支部単位で実施された党首選挙投票を経て、新党首に吉田忠智参議院議員が就任することになりました。無難な線に落ち着いたというところでしょうか。豊島区議・石川大我さんの勇気ある挑戦は率直に評価したいと思います。
いずれにせよ、社民党の再建は大変です。憲法、原発、消費税、TPPなど院外の国民運動の再構築の中に社民党の存在をいかにして確立していくかが問われます。
日本における社会民主主義勢力の結集には「回り道」が必要であると考えています。暮らしを支える憲法を活かす一点で広範な護憲・活憲勢力の大結集を図る時ではないでしょうか。
【党首選挙・開票結果】
全国 長野県
吉田忠智さん 9,986 378
石川大我さん 2,239 45
投票率 71.67% 73.58%
党首選挙長野県連合実施本部の役員を務めていましたが、14日は北信越ブロックの平和運動センター主催の憲法集会に。富山市内で開かれた集会には、長野県から県護憲連合、県平和・人権・環境労組会議として32人が参加しました。「在特会」をはじめとする右翼団体の「怒号」に歓迎?されました。
集会のメインは東京大学大学院教授・高橋哲也さんの「改憲論と日本の思想状況」と題した講演会です。
高橋氏は、「自分はある意味、改憲論者。天皇制は共和制に移行すべきであると考えるし、死刑の存置は国家による殺人であり憲法13条の生命への権利を制限するもので、死刑は禁止すべき」と持論を述べたうえで、自民党がまとめた憲法改正草案に沿って、天皇条項、戦争放棄条項、個人の尊厳条項などの問題点を指摘しました。
個の尊厳から天皇を元首とする国家・国体の尊厳へ…。「日本国憲法下における日本という国のかたちが全くの別物になってしまう、それでいいのか。日本国憲法の基本原則を活かす道が日本という国が進むべき道だ」と訴えました。
高橋氏は、「犠牲のシステム 福島・沖縄」(集英社新書)の著書を発表していますが、講演会でも『福島・沖縄は憲法番外地になっている。福島原発事故は原発推進政策に潜む「犠牲」のありかを暴露し、沖縄・普天間基地問題は、日米安保体制における「犠牲」のありかを示した。経済成長や安全保障といった共同体利益のために、誰かを「犠牲」にするシステムは正当化されてよいのか』と強調しました。
「日本という国のかたち」…真剣に考えたいものです。