「新幹線金沢延伸など本市を取り巻く環境が大きく変わろうとする中、これまで培ってきた本市のまちづくりを基にして、新たな発想のもと、市民の負託を受けた方に市政のかじ取りを委ね、市長の職責を全うするのは今期限りとしたい」
鷲澤市長は市議会一般質問初日の11日、市議会最大会派の新友会所属議員の質問に答える形で、正式に引退表明しました。
後継問題にはコミットしない姿勢も明らかにしましたが、「これまで培ってきたまちづくりを基にした、市政のかじ取り」という表現に次に託す思いを込めているのでしょう。
私は、午後に一般質問を行いました。
ようやく進退を表明した鷲沢市長に対し、「3期が限界」としてきた鷲沢さん流の美学が全うでき、率直にご苦労様でしたと労をねぎらった上で、「自らの進退についてのらりくらりを続けた姿勢は評価されない」と指摘しました。
現職の進退を軸に選挙構図だけが先行したことで、市民が長野市の将来設計、まちづくりについてじっくり自らの選択を考える時間が狭められてきたのではないか。市政と市民との距離感をより広げてしまうような状況を作ってしまったのではないか。自ら限界としてきた3期の終わりの混乱・混迷を見るにつけ、現職市長としての市政を預かる責任、市民に対する責任について、どのように考えているのかと質しました。
市長は「進退について熟慮を重ねてきた結果、表明がこの時期になったもので、市政自体が混乱・混迷の状況を呈しているとは全く考えていない」と開き直り気味に述べました。
これ以上突っ込みませんでしたが、「静かに任期を全うされるよう」求め、幕引きしました。
現職の正式な引退表明で、鷲沢後継の候補者の動きが本格化します。商工会議所会頭の加藤氏に一本化していくことは間違いありません。多分、自民・民主相乗り候補ということになるでしょう。推薦か支持かは別として。
事実上、鷲沢市政の継続となる道に、市民の幸せの未来は開けないと考えています。一番は、福祉政策の転換が必要だと考えているからです。
長野市政に新しい風を。ハードからソフトへ。福祉や子育てに重点をおいた市政に転換を。
市民が主役の市政、市民が幸せ実感できるあたたかい市政をめざし、市長選挙に臨みたいと思います。