改憲阻止へ…長野県護憲連合定期総会

 「建国記念の日」である2月11日、恒例となっている長野県憲法擁護連合(略称・護憲連合)の第58回定期総会を県労働会館で開きました。雪が降る悪天候にもかかわらず、県下から70人余りに結集いただきました。

事務局長として、活動報告するとともに活動方針を提案しました


 総選挙で復活した自公政権のもと、安倍首相が、憲法改正発議要件を緩和させる憲法第96条の改定を突破口にして、改憲の本丸である第9条の明文改悪への地ならしを図ろうとしています。まさに憲法の危機が迫る中、憲法を護り活かす護憲連合の存在が問われる局面となっているとの認識のもとに、憲法改悪を阻止する広範な県民世論の形成に向け、地域護憲運動の再構築を確かなものにし、憲法を活かす運動の前進を期していくことを確認しました。

オスプレイの模型を手に講演する金子・相模原市議


 記念講演では、神奈川県相模原市議会議員の金子豊貴男さんを講師に迎え「オスプレイの配備・訓練を許さない―危険な日米安保の強化 オスプレイ配備と低空飛行訓練の問題点…地域から反対運動の構築を」と題して講演いただきました。
 金子さんは厚木基地爆音防止期成同盟の副委員長を務め、市議会議員として相模原市政をチェックする傍ら、基地を抱える横須賀や岩国、佐世保などの市議会議員と連携し「追跡!在日米軍」(リムピース)を立ち上げ、市民の目線で基地問題を追及している議員です。長年の友人の一人です。

 金子さんからは、手製のオスプレイ模型を手に、オスプレイの抱える問題点をわかりやすく指摘してもらいました。在沖米海兵隊はオスプレイの訓練を年間550回行うことを宣言していますが、沖縄では安全対策を反故にし、既に1分間に1機の割合で訓練が強行されているとのことです。
 ヘリモードから飛行機モードの転換には12秒、高度488メートル以上が必要とされ、エンジンが停止しても安全に着陸できるオートローテーション機能が無いとされる(政府はあると説明していますが)オスプレイは、時速53キロで落下するとのこと、まさに地上に激突することになる欠陥機、相次ぎ墜落事故はその証拠と話します。
 現在でも、海軍機・海兵隊木の低空飛行訓練が行われ、甚大な被害を発生させています。2009年9月23日に乗鞍を尋ねた際に、乗鞍岳山頂にある神社での話として、「パイロットの顔が見えるほどの超低空飛行訓練が行われている」と紹介されました。

 長野県内においても低空飛行訓練が迫っている中、訓練の監視体制を強めるとともに、オスプレイ配備撤回・飛行訓練の中止を求める広範な世論をつくりあげなければならないと訴えました。

金子さんの記念講演会より


 当日の街頭宣伝用に準備したチラシです。雪のため街宣は中止に…。加盟団体の組織内で活用してもらうことに。

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